- Amazon.co.jp ・本 (366ページ)
- / ISBN・EAN: 9784198908560
作品紹介・あらすじ
地球教徒の魔の手によりヤン・ウェンリーは還らぬ人となった。残されたフレデリカ、ヤンの遺志を継ぎ新司令官となったユリアンらは新体制構築のため多忙を極めていた。その時スクリーンに映る見慣れた笑顔が彼らを驚愕させた!ヨブ・トリューニヒトが新領土総督府高等参事官としてハイネセンへ赴任したのだ。一方、新領土総督ロイエンタールもまた彼の赴任に嫌悪感を禁じ得なかった…。宇宙は再び嵐の中へ。
感想・レビュー・書評
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「ロイエンタールの大ばか野郎!」…戦を避けられるはずでも自ら飛び込んでいったロイエンタール。…自重してほしかった。
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これまでは、専制主義と民主主義の対立として描かれていたが、この巻は専制主義の主君と臣下の対立を描いている。
同じ勢力である以上、争いは避けたかっただろうが、
理が曲げられてしまった以上、主君としては争いを避けることができなかった。
主君は売られたけんかは買わなくてはならない。 -
終幕に向けて役者が次々と退場してしまう第9巻。夏の終わりのバラ〜ウルヴァシー事件〜反逆は英雄の特権。建て直しを図る共和政府、揺れ動く帝国上層部。8巻から9巻は涙無しには語れませんね。「遅いじゃないか、ミッターマイヤー…」
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「遅いじゃないか、ミッターマイヤー」
ここは、何度読み返しても、そのたび号泣してしまいます。
帝国軍の双璧は変わらず双璧であるのだと、誰もが信じていたかったはずです。 -
どうしてこの作者(ひと)はこんなにも人を感動させるのだろうか…。
どうだろう、この溢るる才気!
ヤンの死を以ってしても衰えを知らないヴォルテージ!
本統に、全く以って前巻を読んだときに抱いた懸念は杞憂に終わった。第2巻における布石がここに至って最大に活き、登場人物各々に血液を脈動させる。
素晴らしき人生讃歌!!
もはや、これは単なるジュブナイルでない。
本統の宇宙叙事詩だ。
そして次回で物語は、いや歴史は終局を迎える…。