新・異邦人の夢

  • 徳間書店 (1998年10月1日発売)
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Amazon.co.jp ・本 / ISBN・EAN: 9784198909802

感想・レビュー・書評

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  • 近年、島田氏のエッセイといえば『本格ミステリー宣言』の1,2巻や『本格ミステリー館』のような本格ミステリを熱く語った本や『自動車社会学のすすめ』の自動車や都市論について語った本があるが、これはどれも硬い内容でしかも何か恨みを持っているかのごとく攻撃的な内容だったように思う。
    今回は1989年に出版された『異邦人の夢』に新たなエッセイを加えたものであるが、内容は前掲のそれらよりも遥かに砕けていて、人間としての島田氏を肌身で感じさせ、愉しい。特に他の作家との交遊も散見し、島田氏のプライヴェートが一部覗けたようで非常に興味深かった(特に北方謙三氏と交流が深かったのは意外)。
    また青森から八代まで高速道路で日本を縦断したり、パリ・ダカールラリーにチームの一員として参加したりと己の体で物事を試しており、これが非常に面白い。
    内容は音楽からホームズ、占星術にカーレース体験記と多岐に渡り、今までの彼のエッセイの中でも最も親しみやすい内容だった。こういう風にもっと肩の力を抜いたエッセイを書けばいいのにと思う反面、こちらの価値観を揺さぶられるようなコペルニクス的発想の転換を得られる考え方を示してくれるのもまた彼の良い所であるから、どっちがどっちとも云えないのだが。
    しかし、島田氏のこれまでの歩みをかなり赤裸々に語っているので一読に値する一冊であることは間違いない。

  • 目次
    Ⅰ 異邦人の夢
     異邦人の夢
     地球音楽
     ロック・ミュージック誘拐計画書
     乱歩の塔
     眠りの砂
     タイムマシン
    Ⅱ わが友、ホームズと漱石
     わが友ホームズ
     倫敦消息’86──?漱石が感動した街
     倫敦消息’86──?シドニー・ストリートの女たち
     倫敦消息’86──?“Sorry, I'm a stranger here”
     英国人は何故ビールが好きか
    Ⅲ 占星術講義
     星占いのやり方
     島田荘司の占星術入門
     吉敷竹史のホロスコープ
     加納通子のホロスコープ? 身辺雑記、発表順
     ひきぎわの、男のセリフ
     人生を考えた
     都市のドレス
     たった一枚の写真・男の勲章
     十五年前の自分<弟の死>
     酒中日記・ビートルズの夜
     女性の真実
     返本制度とミステリー
    Ⅳ 旅、自動車
     車狂人、コタツの一人語り
     伝統的農耕民の、新騎馬民族への反応
     旅と好物、おいしい車を探して
     青森─八代2002キロ、日本列島大縦断の旅
     澳門大賽車観戦記
     ル・マン24時間観戦記
     活字の旅
    Ⅴ パリ・ダカールラリー
     砂漠と香水
     パリ・ダカールラリー観賞法
     パリ・ダカールラリーを語る
    Ⅵ 都市の神
     都市の神
     ホテル・ブルー

    初刊本あとがき
    文庫版のためのあとがき
    初出一覧

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著者プロフィール

1948年広島県福山市生まれ。武蔵野美術大学卒。1981年『占星術殺人事件』で衝撃のデビューを果たして以来、『斜め屋敷の犯罪』『異邦の騎士』など50作以上に登場する探偵・御手洗潔シリーズや、『奇想、天を動かす』などの刑事・吉敷竹史シリーズで圧倒的な人気を博す。2008年、日本ミステリー文学大賞を受賞。また「島田荘司選 ばらのまち福山ミステリー文学新人賞」や「本格ミステリー『ベテラン新人』発掘プロジェクト」、台湾にて中国語による「金車・島田荘司推理小説賞」の選考委員を務めるなど、国境を越えた新しい才能の発掘と育成に尽力。日本の本格ミステリーの海外への翻訳や紹介にも積極的に取り組んでいる。

「2023年 『ローズマリーのあまき香り』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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