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Amazon.co.jp ・本 / ISBN・EAN: 9784198910495
みんなの感想まとめ
冤罪をテーマにしたこのノンフィクションは、福岡県で起きた一家四人殺害事件を背景に、被告人の半生や事件の経過を詳細に描いています。著者は資料を豊富に用い、事件に関わった人々の歴史を追うことで、彼らが生き...
感想・レビュー・書評
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2007.1.20
一家惨殺、冤罪、確かに司法をめぐるドキュメンタリーとして一級品、そして、それだけではない。
うまく言えないが、事件の真の加害者は、日本だ。そして国民だ。
読み終えて、そう強く感じた。
私には秋好氏が冤罪なのか否か、富江が真犯人なのか否かはわからない。また論じる術を持たない。
ただ一つ、非常に多くの人間がさまざまな嘘をつき、それによって、真実への道は閉じられてしまい、二度と開かないということだけは明らかだ。
不思議で仕方ない。
世間体や保身のために虚偽の証言をした人間は、秋好氏に死刑判決がでた後、また現在、どの様に暮らしているのだろうか。
証言をしたことも忘れ、家族と幸せに一生を過ごすのか。厄介事に巻き込まれなくて幸いとばかりに小市民の皮を被って眠るのか。
離婚は家の恥で、結婚式に呼ぶ親族の格を重要視し、女が遅くに外出することを嗤う。子は親に従い、妻は夫に尽くし、妹は姉に仕え、被差別者に人非の扱いを施すことを美徳とする。
その下らない、屑以下の価値の"昔ながらの日本の道徳"には、人を欺くこと、嘲ることを卑しいとする項は含まれないらしい。
確かに、秋好自身もどうしようもない人物だ。
常に楽な道を探し、博打に逃げ、人に厳しく自分に甘い。計画性はなく、昔取った杵柄に囚われ、被害者面をすることだけは天下一品。
しかし、その彼を作り上げたのは、家族、同僚、友人、上司、戦後の環境、戦争を作り出したこの国、愚鈍な責任者を輩出した国民、そして私達の"日本人らしさ"であり、これら全てに責任がある。
繰り返しになるが、加害者に責任がないと言っているのではない。
ただ、犯罪はそれを犯した者のみの責任であり、自分には何の関係も無いと言う顔で生き、よって犯罪者を貶し辱めることは、正しい権利であるというような生き方は間違いなく恥ずかしいものだと思うだけだ。
自分に責任の一端がある、だからといって、何かをどうこうすることはできない。
やはり一個の犯罪は、彼のものであり、表面的な意味で介入することは不可能かつ不必要だ。
ただ、全ての犯罪は、決して人事ではなく、加害者と被害者のものではないのだ。
それまでの私が持っていた一方向的な考え方の危険性を教えてくれた本だった。この本を読むことが出来て、本当によかったと思っている。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
たまたま手にとった本だったけど、心に残ってる1冊。。
どうなったんだろう。 -
福岡県で起きた一家四人殺害事件で冤罪を訴える被告人の半生と事件・裁判の経過を綴ったノンフィクション物。冤罪に興味を持ったのと島田荘司ってことで手をつけてみたのですが、資料など含め文章量が多くて読むのは大変…。けれど、完全無罪というわけではないですが判決には疑問が感じられ、興味深かった。今は第二次再審請求中のようです。
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分厚っ
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