海がきこえる (徳間文庫 ひ 15-1)

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  • 徳間書店
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  • Amazon.co.jp ・本 (302ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784198911300

感想・レビュー・書評

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  • 連載当時はりかこちゃんの行動は破天荒に思えた。(田舎育ちだったから)
    今読むとそれほどでもなく、子供ぽっさが目立った。青春小説。 
     若い頃読んだ時は人公が報われないのが読んでてイライラしていた。年を取ってから読むと主人公の行動も納得する感じ。

  • 既視感とともに、郷愁の感覚に包まれて読むような物語。近藤勝也氏のノスタルジックな挿絵が、より作品の雰囲気を色鮮やかにしている。ただ、巻末の宮台氏の解説が個人的に不快だったので星一つマイナス。解説内容を否定するわけでは無いが、読了直後の読者に向けて解説として読ませる類のものでは無く、ブログ等に書き散らすべき文章。

  • ツンデレりかこちゃん。イラッとします。
    でもなんか、不器用で素直じゃなくてまっすぐで必死で、青春なかんじで嫌いになれない本。
    アニメも観てみたいなー。

  • 青春小説であり、ロマン小説でもある。はあ、高校は青春の場であり、大人になってから懐古する場なのだ。こんど同窓会あるから、どうなるんろう、と思いながら読みました。

  • 高知のある高校に、転校生がやってきた。
    都会からやってきた彼女はとても美人で、でも、どこか近寄りがたいオーラ。

    甘酸っぱい青春を駆け抜けた、少年少女の物語です。
    若者の苦悩が、心の葛藤が、見事に綴られていました。
    大きな展開というよりは平坦な物語ですが、誰もが子供の頃に抱いた気持ちが素直に書かれているので、ストレートに胸に訴える文章でした。

    理不尽に腹を立てて、親に迷惑をかけた日。
    図星なのに、だけど恥ずかしくて、意地を張った日。
    嬉しいのに、素直になれない…好きだけど、だからこそ言えない気持ち。

    安易なご都合主義の物語ではなく、苦悩の青春がそのまま描かれたような作品でした。

  • さすがです。
    映画と大分違うところがまたいい!

  • 高校生の頃って、周りをすごく気にしてた割には周りの人の気持ちがほとんど見えてなかった。爽やかな青春ものの名作だと思う。続編と合わせて読んで欲しい(特に、地方で育って20歳前後で上京した人へ)。

  • 甘酸っぱいというか…
    自分が高校生や大学生の時ってこんなんだったかな?
    あまり共感できなかったのは、
    自分が年とりすぎたせいか、歪んでるせいなのか。
    う~ん。

  • ジブリ作品で見て気になったから手に取ってみた。
    映像で見るより、原作を読んだほうが分かりやすいし、主人公の心理描写も理解しやすかった。
    改めて、映像を見てみたいと思った。
    2011/8

  •  ずっと幼いころ、アニメを偶然みたことがある。ほんとうに最後のほうだけだけど。そのとき、里伽子が松野をふるシーンがものすごく印象的で、それに対してものすごく怒る拓も。あの話はなんだったのかってずっと思っていました。高校生のとき、本棚で「海がきこえる」という題名と、近藤さんの絵をみたとき、これかもしれないって思って、借りて読んだのです。そのときはさほど好きだとは思わなかったけれど、なんだかずっと心に残っているものがあって。何度となく読んでいるうちに、大事な一冊になりました。
     ともかく、なんだか懐かしい雰囲気で、読むたびに青春時代を感じられる。近藤さんのイラストも素晴らしいし、氷室さんの文章もいいし。淡い喪失感みたいなものがじーんと切なくって…ほんとうに大好きです。

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著者プロフィール

氷室冴子(ひむろ・さえこ)
1957年、北海道岩見沢市生まれ。 1977年、「さようならアルルカン」で第10回小説ジュニア青春小説新人賞佳作を受賞し、デビュー。集英社コバルト文庫で人気を博した『クララ白書』『ざ・ちぇんじ!』『なんて素敵にジャパネスク』『銀の海 金の大地』シリーズや、『レディ・アンをさがして』『いもうと物語』、1993年にスタジオジブリによってアニメ化された『海がきこえる』など多数の小説作品がある。ほか、エッセイに『冴子の東京物語』『冴子の母娘草』『ホンの幸せ』など。 2008年、逝去。

「2021年 『新版 いっぱしの女』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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