- 本 ・本
- / ISBN・EAN: 9784198914066
感想・レビュー・書評
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2019年4月から炎都シリーズの完結編の連載が始まったのに合わせての読書開始。1997年2月トクマノベルス刊。書き下ろし。炎都シリーズ1作目。2000年11月徳間文庫化。現代の京都に魔がよみがえる。転生や、何らかの縁でこの事態に巻き込まれた人々と神様や魔物、あやかし達との京都を守る戦いが始まった。ヤモリと香流さんの会話が面白く、楽しい。しかし、戦いの場にされて、可愛そうな京都は、復興できるのか。次作に期待します。
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身近な場所がこれでもか、と破壊されていくのが最初辛かったり(汗)。後半はとにかく出てくる妖怪達との戦いに圧倒される。しかし強い女性だ・・・。この前読んだ「蛇 ジャー」とちょっと通じるものがありますね。水や山に親しむ。魔と共存する。シリーズ1作目。
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全く駄目な世界だった
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おもしろかったー!
いや、読みだした当初は正直、君之に苛々させられるところが多かった。ええいうだうだしおって。ははあ、源氏物語の帝の生まれ変わり。通りでねー!
しかし途中から、この話はヒロインとヒーローが逆転しているのだと考えるようにした結果、あまりにもハマりすぎていてものすごく面白くなった。香流さんいかすー!君之ちゃんマジヒロイン!前世から自分に執着し続け、世界(京都)を破壊しようとしている相手を止めるべく、マスコット的なしゃべる動物と共に大御所妖怪たちを説得しに行ったり…最終的には歌まで歌ってましたからね。動物たちと心を通わせる上に花屋であるという時点でもう完全に古典的ヒロインだった。
あと個人的には京都府警の刑事・村雨祐馬氏が同情できすぎて好き。「現場百回という言葉がある。~(中略)~いったい何度この土手を往復したことだろう。だが今となっては何もかもがむなしい。連続殺人の犯人は人間ではなかったのだ。」そうですよね。ミステリかと思いきや妖怪大戦争ですもんね。むなしくもなりますよね。
そんな彼が気づかぬうちに重要な役割を果たしているシーンは、ぞくぞくすると同時にめちゃくちゃ面白くて笑ってしまった。もしアニメ化したらこのシーンですごく笑う自信がある。
いやあしかし、良かった。すごく古典的ベッタベタな昔懐かしいラノベを読んだ気分です。やっぱりラノベっていいなあ…と見当違いの感慨を抱いたりもしてしまいました。最高だ。 -
ファンタジーSF なんだろうか、初めて読むジャンルでした。ちょっと私には合わないことが分かりました。始まりは、これからの展開が楽しみに読み進められましたが、途中、イモリだったか、ヤモリが喋り始めた時点で、ワオッとビックリ仰天してしまいました。『PINK』、『激流』とは違った側面を垣間見ることができました。
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完全にB級のSFホラー小説ですが、これがとんでもなく面白い!
現代の京都に日本古来の妖怪たちが次々と現れ、人びとを襲い、恐怖のどん底に陥れるという内容です。
ウルトラ怪獣大集合的というか、ゴジラやガメラがモスラがまとめて襲来したというか、もちろん妖怪なのでそんなに大きいのはいませんが、得体も目的もわからない百鬼夜行が大暴れして京都の街を破壊しまくります。
著者もだいぶ悪のりして楽しく書いている感じが伝わってきて、娯楽小説としては満点をあげたいです。
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ミステリーかとおもいきや伝奇ホラー、そしてパニック物でもありました。1000年の昔の妖姫、紅姫の怨念、一条帝への執着と言う愛が京都の街を炎に包む。時期的にも恐怖感が増しました;;それにしてもヒロイン、木梨香流がカッコいい。豪胆な女性です。続編では是非彼を取り戻してほしいです!
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設定が複雑で理解するのに時間がかかった(笑)話は面白いのだが、登場人物達が多くて誰が結局主人公になるのかがわかりにくい。物語が転生やら宇宙人やら阿倍清明やら妖怪やらといったいどのカテゴリーに分類したらよいのか迷ってしまう…
著者プロフィール
柴田よしきの作品





