世界の宗教と戦争講座 (徳間文庫 い 17-7)

著者 :
  • 徳間書店
3.57
  • (23)
  • (23)
  • (58)
  • (3)
  • (2)
本棚登録 : 290
感想 : 26
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (349ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784198919061

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  •  多くの日本人にとって苦手な宗教についてとてもわかり易く書いてあります。逆説の日本史を読んでいるだけでは分からない宗教絡みの出来事の背景にある考え方の理解に役立ちます。
     そもそも日本人は、自分がどういう宗教を信じているのか分かっていないのですが、キリスト教やイスラム教の信者も実のところ分かっていないのだ。
     

  • 20190904 読了
    ☆3.4で☆3つ評価

    覚書
    ①和の世界 ②ユダヤ教の世界 ③キリスト教の世界
    ④イスラム教の世界 ⑤仏教の世界 ⑥神道の世界
    ⑦儒教の世界

    ちょっと話が前後することもあったが、
    ざっくりとした宗教入門編という感じ。
    読まないより読んだ方がいいとは思うが、
    ヒンドゥー教の世界がなかった~

    メモ:「反日」日本人の正体 探すことw

  • とても読み応えのある本であった。宗教を今まで知ったかぶっていた。井沢氏の奥深い解説にはいつも唸らされる。

  • 筆者はテレビ畑。読みやすく説得力のある文章が特徴。中身は独自研究の部分も混じっていたりして、そのまま信用するのは無理がある部分が多いが、ある解釈にもとづいて宗教の違いを概観することができる。

  • 宗教とは、教育であり、伝統であり、人民操作の手段であり、説明できない物事の補間的な役割を担う教典であり、社会通念、マインドコントロールである。我々が生まれる前からそこに存在し、周囲に信ずる者がおり、そこから伝播し、与するためには、それが保有するルール(戒律)に従う必要がある。
    日本人は空気を読み、神道、禅宗と儒教の複合的な発展を遂げ、独自性を築いた。価値観に幅がある。イスラム教やキリスト教には、共通の価値観に解釈権は認めず、暗黙知がある。つまり、空気を読む必要がない。宗教を理解することで、歴史を学ぼうというのが本著の試み。しかし、宗教家とは理解し難い。やはり、全てがマインドコントロールに思えてしまうが…。

  • 著者個人の意見だから、大衆からしたら過激な発想の部分もある。
    しかし、本人も語弊があると前置きしているから、問題ないと思う。
    私、個人としては著者が言う語弊とは、『特定の先入観を持った人には、伝わらないのは承知している』という意味に感じた。

  • 読了。

    【購入本】
    世界の宗教と戦争講座 / 井沢元彦

    なるほどその1。

    日本人は揺るがない柱がない状態なので和を重んじる。和(環)で解決しようとするから曖昧になるってねぇ。
    和風の和ってそっちからの意味なんすかね。

    なるほどその2。

    世界の主要な各宗教の相違点。その宗教の揺るがない柱の部分で譲れない譲るわけにはいけないところで混ざり合わないんですよね。
    とくにキリストとユダヤとイスラムの関係は。
    井沢さんイスラエルの聖地の解決策を提示してましたけど、三方とも(厳密にはユダヤとイスラムの二方)譲らないと思うなぁ
    イスラムとイスラエル文字似てるのにね(オイ

    なるほどその3。

    仏教の宗派の違いは、別の本を買って積んであるけど、流はつかんだ気がする。
    日本はなにかとやっぱガラパゴスなんだなーと思いながら見てましたが。土着の文化と神道と仏教がまざりまざってるからなんでしょうね。
    島国ですし。
    私の場合は自身の死後は海にまいてくれとか家族葬にしてくれとか決めないことにしました。残った人の好きなようにしてくださいって感じですわ。
    葬式はするなを守って、なんらかの不幸がまわりに起こったら、それは供養と葬式ちゃんとしなかったからだ!からのカルト宗教INしましたという例があるらしいからね。

    なるほどその4。

    言霊や穢れの神道的要素が源流にあって、直接的な表現よりナチュラルにやわらげるようなニュアンスの言葉でごまかしつつ表現するのね。
    遺憾の意とかまさにそれのような気もしますねぇ。
    マスコミ新聞も主要な部分をやんわりと逸れるように誘導する表現とかするしねぇ。
    まぁ言葉遊びみたいなものかもしれないけど、一方ではアホかと思うわね。
    どちらかというとここまでくると宗教観というよりは日本人に根付いてしまった心理的なものなのでしょうねぇ

    なるほどその5。

    最後に儒教がらみ、まぁそうなんだろうね。中韓の考え方っていうのは、という感じはしますが、先祖信仰なんぞは日本にも定着してますね。
    お盆もいわば儒教と仏教混ざっちゃってます。

    どこぞの新聞なんぞは話し合えば解決できるといいますけど、日本国内の和の考え方であって、たぶん無理でしょうなぁ。
    一度歴史が一巡しないと解決しない気がしますよ。
    プッチ神父のメイドインヘブンが必要ですね。

    ということで大変勉強になりました。
    面白かったです。

    いろいろと難しいよね。

  • 世界の三大宗教、仏教、儒教についての基礎知識が学べます。無神論者についてもロシアを例に出して書かれてます。井沢観、井沢節徹底してます

  • あやが小説とエッセイ以外で自発的に読む本としては初めてじゃないでしょーか。

    何カ国か旅行に行って、この国の歴史とか文化とかを知っていたらもっと楽しいのになぁって思うことが何度もあって。
    その国の人と仲良くなりたいっていうのもあって。

    で、歴史とか文化とか勉強したくて、そのどっちにも大きく関わっているのが宗教だと思ったので、宗教から始めてみました。


    この本は、初心者のあやでもそれぞれの宗教についてとてもわかりやすく書いてあるし、歴史や文化にも触れているし、とてもいいと思います。
    しいて言えばヒンズー教についても書いて欲しかったかな。


    宗教オンチの日本人にとって、世界中のほとんどの人たちの価値観や生き方に宗教が影響しているなんて、どうしても思いつかない。

    でも、違う国の人のことを知りたいと思ったら、それじゃダメなんだね。
    まずは、宗教が大きく影響していることを知って、認めて、その宗教について知ろうとしなくちゃいけないんだなぁと思いました。

    基本的人権がキリスト教から生まれた考え方だったなんて本当にびっくりしました!
    こんな世界で、堂々とno religionていう日本人。日本てほんと特殊で面白い国だなぁ

  • ちょっと蛇足が多くて頭の中でまとまりが悪かった。

全26件中 1 - 10件を表示

著者プロフィール

1954年、名古屋市生まれ。早稲田大学法学部卒業後、TBSに入社。報道局在職中の80年に、『猿丸幻視行』で第26回江戸川乱歩賞を受賞。退社後、執筆活動に専念。独自の歴史観からテーマに斬り込む作品で多くのファンをつかむ。著書は『逆説の日本史』シリーズ(小学館)、『英傑の日本史』『動乱の日本史』シリーズ、『天皇の日本史』、『お金の日本史 和同開珎から渋沢栄一まで』『お金の日本史 近現代編』(いずれもKADOKAWA)など多数。

「2023年 『絶対に民主化しない中国の歴史』 で使われていた紹介文から引用しています。」

井沢元彦の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×