共犯マジック (徳間文庫 き 16-1)

著者 :
  • 徳間書店
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感想 : 55
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  • Amazon.co.jp ・本 (278ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784198921392

感想・レビュー・書評

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  • 『フォーチュンブック』という不幸なことだけを予言する占いの本にまつわる7つの短編集、だと思って一章ずつ読んでいたことを途中で後悔。
    いや、プロローグをしっかりと読んでいればその登場人物について無駄にきちんとフルネームが書かれている意味に気付いたはずなのに。
    これは、少しずつ読まずに一気に読むべきだね。昭和の大事件怒涛のてんこ盛り。

  • 人の不幸のみを予言する謎の占い書「フォーチュンブック」。偶然入手した七人の男女は、運命の黒い糸に絡めとられたかのように、それぞれの犯罪に手を染める。錯綜する物語は、やがて驚愕の最終話へ。連作ミステリーの到達点を示す傑作長篇。
    (2001年)

  • 松本の書店でフォーチュンブックを買った7人の男女が事件に巻き込まれ、事件を起こし不幸になるが買った7人が不幸の中に全て繋がって7人が事件に関わって連鎖する。
    カチリと枠にはまった時、また不幸を引き起こすような場面で終わる。
    読み進めるとこの人とここで繋がるのか。どこで繋がるのか?どんどん止まらなくなる題名の共犯マジックそのもの。

  • 不幸な未来のみを占う「フォーチュンブック」に関わった人達の連作短編集。
    昭和が舞台なので実際に起こった事件が作中にもどんどん出てくるが、自分にはあまり馴染みがないのでそこまでハマれなかった。
    あらすじを読んだ時はフォーチュンブックを使って占いを行った人達が密接に絡んでいくのかと思ったがそんなことはなかった。
    ちょっと関わってるくらい。
    タイトルの共犯にもマジックにも内容があまりかかってないし期待はずれの一冊でした。

  • 昭和史に残る大事件を、不幸を予言する「フォーチュン・ブック」なるもので数珠つなぎにした荒唐無稽な連作で、「…いや、それはないだろう」と突っ込みを入れながらも各話の関連性をそれなりに楽しめた。
    世間って狭いよね、では済まない悪夢の因果率を引き起こすのが「フォーチュン・ブック」らしい。
    松本市で売った本がこの出来事の元凶というなら、全国各地、いや世界中に散らばったコレが一体どのくらいの悪意や不幸をまき散らしたのか…フィクションながら想像するに恐ろしい話である^^;

  • 2度読んで、初めてちゃんと理解できる本。
    人間関係が複雑で、読み返さないとちょっと理解しにくい。
    でも続いていく意外な繋がりに、一気に読んでしまう。

  • 人の不幸を占うという「フォーチュンブック」を松本の書店で手にした7人。
    それぞれに不幸が訪れる。
    森永・グリコ事件、三億円事件なども出てくる。
    登場人物が多くて、理解するのが大変だった。
    はじめのフォーチュンブックを買った7人をしっかり覚えておくと、サクサク読み進められる

  • 4

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  • 「フォーチュンブック」読んでみたい…でも怖い。
    三億円事件とか、グリコ・森永事件とか、実際の事件をこうやってからませるミステリはすごい。購入者と店員が1つ1つの話にどうつながっているのか、最後に分かって面白かった。

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著者プロフィール

1961年山口県生まれ。駒澤大学文学部歴史学科卒業。’95 年『狂乱廿四孝』で第6回鮎川 哲也賞を受賞しデビュー。’99 年『花の下にて春死なむ』(本書)で第 52 回日本推理作家協会賞短編および連作短編集部門を受賞した。他の著書に、本書と『花の下にて春死なむ』『桜宵』『螢坂』の〈香菜里屋〉シリーズ、骨董を舞台にした〈旗師・冬狐堂〉シリーズ 、民俗学をテーマとした〈蓮丈那智フィールドファイル〉シリーズなど多数。2010 年 1月逝去。

「2021年 『香菜里屋を知っていますか 香菜里屋シリーズ4〈新装版〉』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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