贋作天保六花撰(うそばっかりえどのはなし)

  • 徳間書店 (2004年11月1日発売)
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Amazon.co.jp ・本 / ISBN・EAN: 9784198921491

感想・レビュー・書評

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  • 児玉清氏推薦。贋作と書いて「嘘ばっかり」と読ませる。嘘を笑い飛ばせるかが楽しく読むコツなのだろうけど、根が真面目な私はどうしても引っかかってしまい…楽しめない自分が嫌になったりもする。気持ちに余裕があるときに読んだ方が良い本。

  • 痛快な話と登場人物の魅力的な感じはいいのですが、この作家さん、軽妙洒脱な話のテンポの良さはいささか苦手なタイプらしい。慶次郎縁側日記シリーズはとてもよかったのだが、楽しく粋なテンポよく進めなければならない分野はちと、にがてらしい。。。。

  • 博打うちの直次郎が、御家人の婿入りに、、、、
    妻にした娘は、病弱で、外気に当てなかったと、思われるほど、美しく、純粋無垢なあやのであった。

    その雲泥の差の面白さ!
    世間には、汚れたものも仕方が無く、成り立っているのだが、、、あやのにかかると、何と面白い話になるのだろうと、、、、

    最後は、直次郎は、あやのとどうなるのであろうか?



  • なんの知識もなく北原作品だから読む。主役は武家(くずれ)で妻女も舅も武家。こんなに武家三昧の話は珍しい?と、思いきや強請りを業としていてひょんなことから婿に入った家娘をこよなく愛す。妻女あやののとんちんかんぶりも直次郎の悪党ぶりも北原風。元を知らないから最後は仕方ないの?もったいない。

  • なにが驚いたかって、解説がなぎら健壱なことに一番驚いた。
    まあ、なかなかふさわしいような気もする。

    酒の勢いで婿になった遊び人・直次郎は、その為に壮絶な世間知らずの嫁と貧乏後家人である舅を背負う羽目になり、いつの間にやら悪事を以て御家の窮状と戦う事に…。
    思った以上に軽快なテンポのコメディ調の連作でした。
    悪人だった主人公がいつの間にやら人の為に駆けずり回り、ついに情で涙をこぼしそうにまでなる。
    多少乱暴な部分はあったけれど、そこまでの経過を何の違和感もなく、まるで育てるように書き上げる腕がすごい。
    もう少し悪人らしくやり切ってもよかった、と思う部分は多少ありますが、だったら婿にもなりはすまい、と。
    なんだかんだ言いながら、なんだかんだ悪事を重ねながら、結局は人のいい面子が揃い、最後は情で動いてしまう様は北原作品ならでは。

    うまくまとめられた、魅力のある作品でした。
    面白かったです。

  • タイトル買い且設定買い。
    あらすじ;江戸の女が放っておかない色男・直次郎は貧乏御家人の一家へ嫁ぎ病弱で世間知らずだが美しい妻あやの婿となった。あやのや一家に飯を食わせるため取った手段はゆすり。悪事を聴きつけ上手で返す。いくら金を呈すれど生活は楽にならず再び悪に手を染めるが――。

    大変お上品な作品だが、悪党物ならもっと滑稽にしてくれよ、と思ってしまうのはわたしだけだろうか。作者がたいそうお上品なのだろうが、文章が綺麗過ぎて悪党たりえない。タイトルの「贋作(うそばっかり)」部分が示すのは別の先生が書いた「天保六歌仙」という話がありきの、北原アレンジバージョンであるからだが、そんなに堂々と「コレ嘘です」と妄評してるなら原作とラスト変えてしまってもいいのでは。悪党物=(実は/多少は)正義な公式を思い浮かべたくなるような展開を提示しているのなら、そうすべきだ。登場人物や設定は文句なしに魅力的なのだが。うーん、物足りない。

  • この方の作品としては好きなお話でした。
    主人公直次郎の奥方、あやのさんがすっごくいいキャラです。
    もうそれだけで楽しめるお話でした(笑)

  • 北原亞以子の贋作天保六花撰を読みました。「うそばっかり えどのはなし」とルビがふってありました。天保六花撰を下敷きにした、天保の江戸のピカレスクでした。主人公の片岡直次郎の奥さんの あやの がいい味を出しています。病弱で17歳まで寝込んでいたので、常識レベルが5歳相当という設定です。美人で世間知らずで善良で世の中の常識からちょっとずれている、というキャラクターは「おいしいコーヒーのいれ方」シリーズの かれん を彷彿とさせます。星野りつ子がいないのが不思議なくらいです。直次郎は強請りや博打でお金をもうける生活をしていたんだけれど、ひょんなことからあやのと夫婦になって、あやのに惚れてしまったため、生活の歯車がずれてきてしまう、という物語でした。江戸の物語としては面白く読んだのですが、ちょっとインパクトがありませんでした。

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著者プロフィール

作家

「2017年 『化土記』 で使われていた紹介文から引用しています。」

北原亞以子の作品

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