飛奴: 夢裡庵先生捕物帳 (徳間文庫 あ 19-3)

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  • 徳間書店
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  • Amazon.co.jp ・本 (308ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784198921798

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  • 夢裡庵先生シリーズの最後。夢裡庵先生は当初余り目立たず、人柄も良く分からなかったが、シリーズを重ねるごとに武士道を貫く古風な性格と人情を重んじる絶妙な裁きがとっても魅力的になってきて、とうとうラストでは、彰義隊に加わって官軍と戦ってしまう。

    このシリーズの主人公リレーはラストでは受け継がず、謎解きも無く、でも夢裡庵先生が死なずに千代と生きる道を選んだのがなんとも意外ででも嬉しかった。最後になってこのシリーズの良さを改めて実感し、もう一度最初から読み返したくなった。

  • 幕末の江戸を舞台にした捕物帖。世相が不穏な中でも江戸の町民は賑やかにたくましく生きている。最後は上野彰義隊の場面になるが、一応明治維新へハッピーエンドという感じかな。

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著者プロフィール

泡坂妻夫(あわさか つまお)
1933~2009年。小説家・奇術師。代表作に「亜愛一郎シリーズ」など。『乱れからくり』で第31回日本推理作家協会賞。『折鶴』で第16回泉鏡花文学賞。『蔭桔梗』で第103回直木賞。

「2020年 『秘文字』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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