- 徳間書店 (2005年4月1日発売)
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Amazon.co.jp ・本 / ISBN・EAN: 9784198922337
みんなの感想まとめ
警察組織の中で奮闘する婦警を主役に据えた物語は、男社会の厳しさと女性の力強さを描き出しています。犯人の似顔絵を描くという独特な役割を持つ彼女が、事件を追う姿は緊張感に満ち、読者を引き込む魅力があります...
感想・レビュー・書評
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D県警シリーズが好きだ。
D県警には警務課調査官人事担当・エース二渡さんがいるから。二渡さん、好きなんです……
横山さんには二渡さんが活躍する話をもっと書いて欲しいな。
あ、でも。そうなると、どうしても警察内部や身内同士のドロドロとした部分を暴きだすようなミステリーになるのかな。だって二渡さんの職務って身内が対象となることが多いもんなぁ。
だから何だか重いミステリーとなる。
それでもそれを重たいだけで終わらせないのが、横山秀夫さんなのだ。横山作品は人間の真髄を見せてくれる。
『顔』の連続ドラマ(2003年放送)が大好きだったから、当時原作の『顔 FACE』も読んだはずなんだけど、まだブクログを始めてなかったから今回登録するために再読。
そうだった、原作にはドラマ版でヒロインとともに重要な役柄であった西島刑事がいないんだ。
だからなのか、原作のヒロイン・婦人警察官(作品の呼称のまま)平野瑞穂には、たった1人で肩肘を張りながら警察社会で闘っている、そんなイメージがドラマ版よりも強くある。ピリピリとした緊張感が彼女にはつきまとう。
鑑識課機動鑑識班の一員として、似顔絵作成を担当していた瑞穂は、1年前失踪騒ぎを起こし休職する。その辺りの事情は『陰の季節』に収録されている「黒い線」で描かれている。
『顔 FACE』は、その彼女が秘書課の広報公聴係員として復職してからのミステリー、短篇5編が収録されている。
もう一度鑑識課に戻りたいとの希望は叶わずとも、瑞穂はまっすぐと事件の闇を見つめ真相へと辿り着いていく。
そう、今回は大好きな二渡さんじゃなくて、彼女が活躍するD県警シリーズ作品なのだ。
とにかく横山作品の描く警察は男社会である。
それも身内だろうがなんだろうが、隙を見せたら容赦なく蹴落とされるようなヒリヒリする空気を漂わせている。
当時の警察って、特に所轄署はまだ「24時間戦えますか」が当たり前の職場だったと思う。そんななかで女性が働くには本当に辛い職場だったろう。
「だから女は使えねぇ!」なんて言葉は、さすがに現在では女性警察官に対して面と向かっていう輩もいないだろうけど、でもやっぱり警察社会のリアルな現状って根本的な部分は男社会ではないだろうか。
小説内で瑞穂は何度もそういう言葉を吐かれるし、吐かれないまでも、何気ない描写に男たちの舌打ちが聞こえてくる。男性警察官の全員がそうではないけれど、やはりそんな場面が多くある。
なんだろ。たとえば男性警察官が瑞穂と同じような行為をしたとしても、周囲はその男性警察官自身に対して毒づくだけで「だから男は使えねぇ!」なんて言わないよね。
そこが憤懣やる方ない。婦人警察官は1人の警察官として認められてるわけじゃなくて、「女」というひとかたまりとしてしか見られていないのではないだろうか。もっと言えば「女」という言葉の裏には「警察官」という身分さえ認められていないのかもしれない。
つまるところ、1人の婦警の失敗が、そのまま婦警全員の失敗になるのだ。
おまけに瑞穂は、「黒い線」での問題があるから、D県警、とくに鑑識課・刑事課からは疎まれた存在として尚更だ。
瑞穂は婦警を続ける以上、重い過去を背負っていかなければならない。
今、彼女はその過去から逃げ出さないように踏ん張っているところなんだと思う。
泣かないように歯を食いしばっているのだと思う。
この社会で生きていくには、これからも辛いことのほうが多いだろう。見たくないものを見ることもあるはずだ。
次、失敗したら後がない。
それをわかっていながら戻ってきた瑞穂はなんて強いのだろう。
彼女は数々の事件に関わるようになって、少しずつ変わりはじめる。いや、彼女の中に眠っていた正義感や婦警としての誇りなどが目を覚ましはじめたのだろう。
「心の痛みを涙で癒すのはもう嫌だった。」
ミステリーだけでは終われない。
これでもかと人間の持つ闇を抉った先に微かな光が射し込む。
それが横山秀夫作品であり、D県警シリーズなのだ。
〈D県警シリーズ〉
・影の季節
・動機
・顔 FACE
・64(ロクヨン)
・刑事の勲章(電子書籍のみ)-
hiromida2さん、おはようございます。
横山秀夫さんのミステリーいいですね!
わたしも久しぶりに読んだらやっぱり面白くて、また...hiromida2さん、おはようございます。
横山秀夫さんのミステリーいいですね!
わたしも久しぶりに読んだらやっぱり面白くて、また横山秀夫ブームが来そうですo(>∀<*)o
「顔 FACE」はドラマが好きで、というかこの時のオダギリジョーが大好きでした。
でも原作にはいないキャラなんですけどね。
D県警シリーズは二渡さんが大好きで、「顔FACE」にも最後の方に一行だけ出てきたのを、わたしは見逃しませんでした 笑
この正月休みは、世の中はドラマ「教場2」だと思いますが、わたくしは「陰の季節」「刑事の勲章」のドラマを観て、二渡さんの元へ出頭して参りたいと思います("`д´)ゞ(なんのこっちゃ……)
hiromida2さん、こんなわたしですが、来年もどうぞよろしくお願いします(*^^*)
よいお年を~♪2020/12/30 -
地球っこさん、ありがとうございます。
なるほど…です! ドラマの方も結構面白かったですよね。 県警事情に詳しい 横山秀夫さんだからこその作品...地球っこさん、ありがとうございます。
なるほど…です! ドラマの方も結構面白かったですよね。 県警事情に詳しい 横山秀夫さんだからこその作品の数々^ ^
ますます…ブーム再来の予感!
こちらこそ、こんな…私ですが、来春も…どうぞ宜しくお願いします。2020/12/30 -
2020/12/30
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D県警シリーズ第3弾!
今度の主役は婦警さん。
それも犯人などの似顔絵を描くという仕事。
この話では、実際は、失敗というより、言う事きかんかったから、追い出されてからの話になる。
今までのD県警シリーズよりも、事件現場に近い感じがする。今までのは、人事とかそんなのの権力闘争みたいなのばっかりやから…
男社会の警察組織をまざまざと見せつける。「女は使えん!」みたいな事を言われながら、事件を追うって感じ。
何で、こんなに男社会なんか知らんけど…
やっぱり、刃傷沙汰が多いというイメージから、男という感じになるんかな?
まぁ、適材適所ですわ〜
いくらでも活躍出来る場はあるし、頑張って下さい〜
古い作品なんで、今の現状を表しているかは不明… -
どんどん追いかけてくるような文章に共感してます。もはや横山秀夫の文章が読みたいです。
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横山秀夫氏の描く、警察の本流とは少し外れた役職を主役とした短編集。今回は訳ありの鑑識(犯人の似顔絵を描く)婦警を取り巻く事件。短編ですが上手く繋がりもあって、読み応えがあります!
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D県警シリーズ第三弾。今回の主人公は婦警・平野瑞穂。連作短編だが、最後の話は少し長い。この話は意外なラストだった。
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大好きなD県警シリーズ。実は1作目から順には読めておらずつまみ食い状態の横山作品。そんな私でも面白かった。
警察官も人間である。警察組織はそんな人間たちの集まりに過ぎない。だから差別もあるし嫉妬もある。内部のいざこざだって出てくるし、外にはいい顔をしたいだろう。
瑞穂もその中の1人だ。特別強いわけでもなく弱いわけでもない、悩みながら、迷いながら、大きな手柄もなければ貢献しないわけでもない。それが妙にリアルで親近感の湧く主人公だった。観察眼には驚くが、ミスも悩みもありバランスが良い。
何人もの男性が出てきたのに、キーパーソンはいつでも女性だったことも徹底してて面白い。-
ぴぃさん、はじめまして。
わたしもD県警シリーズ好きです。
特にエース二渡さんが大好きです♪ぴぃさん、はじめまして。
わたしもD県警シリーズ好きです。
特にエース二渡さんが大好きです♪2021/02/02 -
地球っこさん
初めまして。
コメントありがとうございます。
二渡さん、ほんの少しでしたが出てきていましたね!
1作目からちゃんと読んでいこ...地球っこさん
初めまして。
コメントありがとうございます。
二渡さん、ほんの少しでしたが出てきていましたね!
1作目からちゃんと読んでいこうと思います。2021/02/03
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陰の季節を呼んでいたら、FACEの登録漏れに気付きました。読んだのは1年くらい前か。婦警平野瑞穂巡査の活躍で面白かったです。
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男性社会での女性警察官の奮闘物語。ミステリーとしても要素も結構あったし面白かったかなー。
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エピローグで主人公「平野瑞穂巡査」のイメージが音が響くように現実化(実像化)した。前作「影の季節」で心に傷を負い著書の中でも弱さ・脆さが前面に出ながら現実にもがき苦しみ何とか職務をまっとうしようとする姿に言いようのない不安感をいだく、小説のなかではあるが平野瑞穂という女性を実像として思い描けなかった。しかし幼い時に夢見た婦警さんと自分を結びつけるが如く懸命に傷つきながらも試練を乗り越え前進し、強くなっていく生き方に感動する。何度もエピローグを読み返し、最後に春の優しい光の中で平野巡査の笑顔が想像出来た。
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男性警官がのたまう女性蔑視の言動に言い返したいもやもやにさいなまれつつも、面白く読めた。
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面白かった!
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警察小説には珍しい、まだまだ若手の女性警官が主人公。男社会の中での生き辛さを乗り越えていく。ありがちな派手さはないが奥が深いです。
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二渡警務調査官が中心の短編「黒い線」に出てきた、鑑識課で似顔絵が特技な婦警、平野瑞穂のスピンオフ短編集。婦警の目線で描く完全な男社会の中で、婦警の扱われ方に対する彼女の心の叫び、女性ならではの発想、経験による推理の描き方が魅力。どの短編も水準以上の出来なのはさすが横山秀夫クオリティ。
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陰の季節のスピンオフのような作品。男性社会の中で生きる婦警を描写する。女性の働き辛さ、組織の中で弱い立場を際立たせつつ、主役の芯の強さをうまく描いていて、男性でも十分に楽しめるのではないか。
現在は、警察組織も多少は変わっているのだろうか、想像するばかりだが、以前は男性優位の職場が当然だったとするならば、本作で描かれる社会がかなり特異に映ること自体、世の中が良い方向に変化している、ということなのだろう。 -
『陰の季節』に出てきた平野瑞穂巡査が主人公。似顔絵の改ざんを命じられた瑞穂のその後の物語。男社会で生きる女性の生きにくさ、必死さの描写が巧みで、瑞穂の心の痛みがよく分かる。が、その一方で真面目すぎる性格に多少イライラしたのも事実。それだけ仕事に誇りを持っているんだろうけど、ここまでガチガチにいろんなことを受け止めなくてもいいんじゃない?と言いたくなった。
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面白かった
D県警シリーズの女性警察官を主人公にした短編連作ストーリ
主人公の女性警察官は「陰の季節」の「黒い線」で登場した似顔絵婦警。彼女のその後を5つの短編連作で語っていきます。
魔女狩り
決別の春
疑惑のデッサン
共犯者
心の銃口
なので、まずは「陰の季節」の「黒い線」を読んでから本書を読むのがよいでしょう。
男社会の警察の中で、主人公が悩み、もがきながらも行動し、切り開いていくところがすごい。
さらに、この婦警の経歴がすごい
鑑識の似顔絵婦警(黒い線)
秘書課広報公聴室(魔女狩り)
犯罪被害者支援対策室(決別の春)
強行捜査係の刑事(心の銃口)
とさまざまな業務を異動していきます。
そして、もっとすごいのが、この主人公の謎解きが切れまくっている(笑)
それぞれの章でものの見事に謎を解明していきます!
魔女狩り
「黒い線」でも描かれていた似顔絵婦警をなぜ辞めて、広報に異動してきたかが描かれています。
そして、広報では、スクープを連発する新聞社に誰が情報を漏らしているのかを探り、真相を明らかにします。
決別の春
連続放火魔の事件と犯罪被害者支援対策室で受けた電話の女性から、14年前の放火殺人事件の真相を明らかにします。
疑惑のデッサン
二代目似顔絵婦警が描いた似すぎた似顔絵。また自分の二の舞になってしまうでは?と探っていった先にあったものは、似顔絵と人物画の違いにこめられた思い。
共犯者
銀行強盗訓練と同時に別な場所で発生した本物の銀行強盗。誰が銀行強盗訓練の場所と時刻を外部に漏らしたのか?監察課の調査とは別に独自で操作を進め、ついにはその真相にたどり着きます
心の銃口
女性警察官が襲われ拳銃が奪われます。拳銃を奪った犯人を追い詰め、その先に見えた本当の真実。
ということで、名探偵コナンよろしく、彼女の身の回りでいくつも事件が起きて、彼女が真相を明らかにしていくというところで、どう考えてもスーパーウーマンです。
でも描写はバリバリのキャリアウーマンというわけではなく、まじめでとっぽい感じ。
そのアンバランスさが、どこにでもいるいわゆる普通の女性が男社会の中で悩みながらも一生懸命に職務を全うする姿を強く印象つけています。
ということで、本書は「陰の季節」を読む前に読んではいけません!
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著者プロフィール
横山秀夫の作品

そこそこスピード出るのと、サスペンションが無いので道路の凸凹がまともに振動となって(((゚Д゚)))...
そこそこスピード出るのと、サスペンションが無いので道路の凸凹がまともに振動となって(((゚Д゚)))ガタガタ
みなとみらいの大渋滞は車の横をすり抜けるのが怖かったです:(´◦ω◦`):プルプル
もっと楽な移動手段が欲しいものです。
もっと楽な移動手段が欲しいものです。