アミ小さな宇宙人 (徳間文庫)

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  • Amazon.co.jp ・本 (249ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784198922955

感想・レビュー・書評

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  • 『人生が楽になる 超シンプルなさとり方/エックハルト・トール』によると、
    「わたしは、いま、ここに、こうして、存在する!」であり、
    ”いま” しか存在していない、です。

    このこと(時間は存在しない)は、よく言われることですが、わたしにはまだまだしっくりきません。

    私たちは、不安の中で生きていたことにいま、気づき始めています。
    私もお金は欲しいです(これはアミからすると信じられないことなのですが)が、よくよく考えてみると、将来の不安のためにお金が欲しいだけです。
    将来の不安とは、万一の病気・けが、料金(燃料・エネルギー代・税金)の支払いに対するものです。

    将来の不安がなくなり、”いま” に生きるのであれば、お金は必要ありません。
    今、幸せならいいでしょ? (まるでアリとキリギリスのキリギリスのようですが)

    これから急速に技術革新が進んで(シンギュラリティ。もうすでにChatGPTのようにその兆しがみえてきていますね)、AIやロボットが仕事をしてくれるようになります(そうそう、家のお掃除、すでにロボットがやってますね。うちもです)。

    「アミ小さな宇宙人」では、人の仕事は奉仕・芸術など限られた分野へと変わっている姿が描かれています。
    これは、金星のくらしと完全に重なります(※)。本書にさくらももこさんの挿絵がありますが、ぜひみてほしいです。楽しそうにダンスをする様子が目に浮かんできます。
    ここから言えることは何だろう? 改めて考えてみたのですが、私たちは無駄な労働、貯蓄、闘争、憎しみ合い、殺し合いをしているのではないでしょうか。そんなことをするために働いているのですか? そんなことがしたくて生きているのですか?
    技術はとうの昔にあり、エネルギーもあるのです。税金も不当です。
    技術もエネルギーも、それはDSに隠されていただけです。アミのような心をもてば(700になれば=本書をよんでね)、私たちには幸せな未来がやってくることでしょう。

    本書に、なぜ宇宙人が地球人を助けないのか書かれています。
    「宇宙法があり、それにより干渉できない」
    とあります。
    その真意は、助けることによりエゴの塊のひとたち(たとえば200くらいのひとたち)に技術を与えてしまうと、彼らはそれを独占し、その技術を使って自らのエゴを増強するだけになってしまう、その結果庶民が苦しむ。結局のところ、庶民が目覚めるしかない、目覚めなければ技術は与えられない。---そのとおりですね。今の私たちです。
    レベル200の人たちなんて無視して、レベル700の世界にいきましょう。

    ※ 『アセンションした惑星からやってきた 金星人オムネクの答え ユニバーサル・スピーシーズである地球人へ/オムネク・オネク』

  • さくらももこさんのイラストも相まって、始終優しい空気が漂う小説。
    だが、3部作全部読むかは迷い中。
    アミの、たまに出てくる菜食主義的な発言に、個人的に癒された。

    自分的まとめとしては、
    【この世には幸福より不幸が多い】

    それは人が悪いのではなくて、悪いシステムが人を傷つけ、不幸へと追いやって、しまいに間違いを犯すようにさせるから。
    が、良いシステムは悪人を善人に変える力がある。

    宇宙の基本法は【愛】

    結局、解決法は愛か!と気が遠くなった。


    (ひとりひとりがエゴを捨てて、思いやりをもって分かち合える世界になればいいが
    そもそもこの本自体が重版されず、中古市場で一冊10,000円近くで出回っている矛盾…)


    ••┈┈┈┈┈印象に残ったフレーズ┈┈┈┈┈┈••
    「でももし悪を知らなかったとしたら、どうして善を知り、善をよろこぶことができる?どうそれを評価できる?」

  • 「星の王子さま」を読んだときにも思ったのだけれど、子どものころなら純粋に楽しめていたと思うのだけれど、今読むとどうしても作者の存在が頭にちらついてしまう。というのも、理想の世界を語ろうとするとどうしても作者の政治思想や宗教などの背景が強く影響してくるからだ。実際今でもどんな社会が理想といえるのかは私たちにもわからなくて、今後も変わっていくのだろう。地球がとても美しくて、世界がよりよいものになればいいな、という明るいメッセージに満ちた、素敵な作品だということは確かだ。

  • 宇宙の基本法は愛!

    これはただのファンタジーじゃない!
    新たな宇宙的視点を、愛による視点をくれた。

    「愛が幸福に向かう唯一の道」ってことを常に心にとめておきたい。

  • 人生で一番大事なことは「愛」だと昔から思っていました。それこそが自分が生きていることを実感させてくれると感じていたからです。世の中には様々な愛がありそこに理由なんてない、感覚的なものだと思っています。

    本作からは私の想像してた自分の周りの狭い世界の愛というより人としての時間、物理的な距離、関係性などを超えた無性の愛が世界を平和にする形なのではと考えさせられました。

    さくらももこさんのほんわかした挿絵と共に優しい気持ちになる本です。

  • 少年ペドゥリートとアミという宇宙人との
    コンタクト体験。

    地球が野蛮で、宇宙からみると未開で
    未成熟な惑星であることを教えてもらう。
    宇宙旅行?をしながら、
    素晴らしい世界にもふれ、
    この世界が神の愛で作られていることを知る。
    地球は残念ながら愛の度数が少ない野蛮な惑星であるが
    成長していけば・・・・素晴らしい世界が待っている。

    全てが神の愛。
    全ては愛の法。

    おとぎ話かもしれないが
    これが真実であってほしいと願う。

  • ほんとにこういうことがあったらおもしろい。
    ファンタジーのようで、現実でもあるような不思議な話。
    物質的な今の時代が、令和が終わる頃にはこういうこころの時代になっているといいと思う。
    万人受けはしないかもしれないが、今だからこそ、多くの人に読んでもらいたい1冊。

  • 要約

    ★愛がもっとも大切

    ・未来のことを考えて思い悩むよりも、今、目の前のことを
    いかに充実させるか?を考えることが
    大切

    ・波動の高い宇宙人は瞑想するらしい
    やはり瞑想はいいのだなと思いました

    ・アミ(宇宙人)の世界では、牛や豚などの動物を殺して食べることは一切ない
    「罪のない動物を殺して食べることは残酷だから」だそう
    ビーガン、ベジタリアンになると良さそう

    ・地球人は昔、巨人だったが
    放射線を浴びて小さくなった。
    でもまた大きくなりつつあるので、
    何百年後かには巨人になる可能性はある
    →大昔は巨人がいた、という話をTwitterで見たことがあります。
    やっぱり本当にいたんだなあと思いました。
    その事実がなぜ隠されてるのか?は不思議です。

    アミがいるような世界に住みたいなぁ
    地球がそうなったら最幸!だと思いました。

  • スマホがまだない頃なのにAI的な宇宙人に、地球環境、多様な社会、貧富の差、宗教、ビーガン、領土争いなど、今の問題を20年以上前に書かれたことに驚きます。

    日本では論理的思考能力を身につけるため、大人たちはこどもの教育を熱心になる中、この本では能力主義、学歴社会より、もっと大事なことを考える、ユートピアなお話しでした。

    童話というより、人類学的で哲学的な少し難しいところもありますが、親子で読んで豊かさを考えるきっかけになる本だと思います。

    なんとなく、斎藤幸平さんのコモンズもしくは脱成長論に近いかもしれませんね。
    終盤はスピリチュアルかなぁ。

  • 藤原しおり(ブルゾンちえみ)さんがヴィーガニズムを始めたきっかけとなったいう本ということで(本人がある記事のインタビューでおっしゃってました)
    ぜひ読んでみたいと思い図書館で借りました。
    (現在廃盤となっておりますが、地域の図書館で借りられるところが結構あります。知り合い情報では京都の図書館では20人待ち!神奈川では1人待ちで借りられました)

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