ヨハネの首 (徳間文庫)

  • 徳間書店 (2006年2月1日発売)
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Amazon.co.jp ・本 / ISBN・EAN: 9784198923778

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  • 人気作家、佐伯泰英の初期の傑作。フラメンコ教室の経営者が天安門事件で失踪し、死亡扱いとなる。弟子の一人が残された手紙から、師が戦前の上海社交界の華であり、黄金のイスパノ・スイザを所有していたことを知る。そこから政府や裏社会にもつながる争奪に巻き込まれていく…。やはり佐伯泰英、現代の日本よりも1930年代の上海の様子が具に描かれていて、読み応えがある。社交界、裏社会、労働者階級と混沌とした上海の様子が浮かぶ。美登利とその恋人、靖司がスペイン、フランス、香港、上海と世界中を飛び回って真相に辿り着く。5人の恋人達は戦前の影を色濃く引きずった、というよりも1930年代の上海の幻想から抜け出せていない。それに対して、美登里の師匠、麗子は過ぎ去った日としてけりをつけているような雰囲気だ。読み応えのある作品だ。

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著者プロフィール

佐伯 泰英(さえき やすひで)
1942年福岡県北九州市八幡西区生まれの小説家、写真家。日本大学藝術学部映画学科卒。当初は冒険小説や国際謀略小説を中心としたミステリー小説を執筆していたがヒットに恵まれず、編集者からの勧告に従って時代小説家に転身。初の書き下ろし時代小説『瑠璃の寺』がヒットし、以後作家活動は軌道に乗っていった。
代表作として、『陽炎の辻〜居眠り磐音 江戸双紙〜』のタイトルでドラマ化された『居眠り磐音 江戸双紙』シリーズ、『吉原裏同心』シリーズなど。

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