津和野殺人事件 (徳間文庫 う 1-40)

著者 :
  • 徳間書店
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  • Amazon.co.jp ・本 (381ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784198925970

感想・レビュー・書評

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  • 「箱庭」と比べると、2時間ドラマ臭がかなり高かった。できれば、朱鷺家を中心に話を回して、慶四郎や紀江刀自の場面がもっとあれば、もっと重厚感が出て好みだったんだけど…。

  • 津和野を舞台に、宗教が絡んだ家督相続の悲劇が後の未来に影響を与える話である。
    う~~~(--;、読んでいて浅見も言ってるんだけど、
    「もし各々の意思疎通がちゃんと図られていれば、誤解はおきず
     こんな殺人事件は起こらなかったかもしれない」
    という・・・なんていうのかな、津和野という古い土地に根ざすプライドや家を護ること・・・
    それが根底にあって、更に皆が皆暗黙のうちに思考をめぐらし口に出さず慮り、結果事の真実や真意を確かめぬまま各自が行動を起こしてしまったことが要らぬ悲劇を生んだ、そう思える物語であった。

    や~~~^^;、私にはとてもムリ。
    こういう気風というか土地には合わないね(^o^;
    絶対べらべら要らぬこと喋っちゃう、人の立場とかあまり考えなくそのまま口に出しちゃう。
    ストレス溜めておけないもの。
    きっとそれじゃ秘密に満ちたあの雰囲気には溶け込めないだろうな、なんて思った。
    ヒロインの女の子は、これからも津和野に関わってゆくことになるのかな。
    彼女がけっこうはっきりした気の強い性格で、現代の感覚を持った普通の子なことがなんだかほっとする。(^-^*

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著者プロフィール

1934年東京都北区生まれ。1980年に自費出版した『死者の木霊』で衝撃的デビュー。主人公の信濃のコロンボこと竹村警部が活躍する作品に加え、1982年に刊行された『後鳥羽伝説殺人事件』で初登場した浅見光彦を主人公にしたミステリー作品は大ベストセラーに。映像化作品も多数。2018年逝去。

「2022年 『箸墓幻想』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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