KAPPA (徳間文庫 し 32-1)

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  • Amazon.co.jp ・本 (329ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784198929275

感想・レビュー・書評

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  • 明るさが良かった、一冊。

    舞台は牛久沼。
    上半身ひきちぎられた死体が発見された。
    この猟奇殺人の謎にルポライターが迫る物語。

    河童に喰われただの河童を飼っているだの…今回も心を刺激されまくりのスタート。

    先に読んだ「Tengu」に比べると全体的に明るさを感じられたし、サクサクいけたのも良かった。

    川の漁師魂ムンムンの源三さんが良い味だしてたなぁ。

    沼の奥底には果たして河童がいるのか…これはこれでなるほどの結末。

    とにかく何かを探究するってワクワク浪漫があって良いな。

  • 河童に釣り人が食べられた。発見された遺体には頭部から上半身が無かった。さらに片足の欠けた遺体が見つかる。猟奇殺人なのか、ホラーものなのか、どちらかわからず読み進めていくと、、、そういうオチでしたか。となると、他の有賀雄二郎シリーズ、TENGU、RYUもそういう話なのかな?

  • 1000冊目(≧∇≦)
    有賀とジャックにハマり読み続けて来たシリーズ。
    ダンサーを先に読んでしまったけど、充分に楽しめました。
    今回は河童!!
    しかも人喰い河童!!
    真相は如何に·····とワクワクしました。
    柴田さんの本は情報満載なので、知識を仕入れる事が出来ます。
    (披露する場はないけどw)

    ジャックはもちろん良い相棒で有賀が可愛がる姿が好きだし、
    今回は釣りを通して太一が変わり行く姿も良かったし、有賀の頼るべき仲間達の熱さが良かったなぁ。
    ここから、阿久沢との仲が始まるのね(笑)

    1番最初に読むべきものを最後に読んでしまうという失態だったけど·····まぁ、気にしない。。。

  • 前作?TENGUが面白かったので興味を持ちましたが、話の内容や展開は去ることながら、結末は全然違うのねー。

    展開的には面白かったですが、前作が頭にあるどどーしても「そーなるんかーい」感が否めません。

  • 昔から河童伝説が伝わる沼で、
    釣り人が河童らしき正体不明の生き物に殺される。

    河童の正体にちょっとガッカリ。
    ここまできたら、多少トンデモになっても河童でいて欲しかった。(完全に私の趣味)

    海外から入ってきた生物が日本の生態系を崩していく。
    これは色々な所で問題となっているが、
    それで職を失う人が出てくるとは、
    想像力足らずの私には考えも付かなかった。

  • 牛久沼を舞台にした、ブラックバスと河童伝説にまつわるミステリー。無頼のルポライター(描写を読むとかっこいいっぽい)、老漁師、刑事、少年の物語でもあり、外来種と生態系の話でもある。
    釣りはしないけれども、釣り道具の広告の仕事はしたことがあるため、釣りの描写も楽しめた(リールといえばダイワかシマノだよねえ、くらいの知ったかはできるニワカ)。釣りをする人が読むと、もっと楽しめるだろうとうらやましく思う。
    ヌエとか麒麟とか天狗とか河童とかに、昔から興味がある。未確認生物のことをUMA(ユーマ Unidentified Mysterious Animal)と呼ぶことを知ったので、これからはUMAに興味があると言おう。

  • 柴田哲孝さん、「TENGU(てんぐ)」(2008.3)に続いて「KAPPA」(2009.2)を読みました。奇想天外なれども読み応えのある大作、ぐいぐい引き込まれました。牛久沼に棲む怪物(猛獣)と有賀雄二郎、愛犬ジャック、阿久沢健三、吉岡源三、稲倉太一少年たちの息詰まる戦い、そして感動のラストに。ミステリー、エンターテインメント小説であるとともに、自然環境、生態系を大切に守ろうというメッセージを込めた社会小説でもあります。

  • なんだかイマイチ

  • うーん。
    著者のデビュー作ということなので文章の稚拙さが目立って物語に入り込めなかった。
    他の人も書いているがカッパの正体があまりにもバレバレ。
    その描写の仕方じゃカッパじゃなくてアイツしかいねぇだろっ。
    そんな感じで自分にはイマイチでした。

  • 牛久沼に現れた河童。そして、2人の男が犠牲に...

    立ち上がったのは、4人の男達。
    宿無しのルポライター、引退間際の年老いた漁師、地元のはみ出し刑事、そして登校拒否の少年。

    果たして、彼らは、河童を捕まえられるのか?

    柴田哲孝の「TENGU」と同様、UMAミステリーの1本。
    最後に、それぞれの男たちの成長に繋がる小説になっています。




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著者プロフィール

1957年、東京都出身。日本大学芸術学部写真学科中退。フリーのカメラマンから作家に転身し、現在はフィクションとノンフィクションの両分野で広く活躍する。パリ〜ダカールラリーにプライベートで2回出場し、1990年にはドライバーとして完走。1991年『KAPPA』で小説家デビュー。2006年、『下山事件 最後の証言』で第59回「日本推理作家協会賞・評論その他の部門」と第24回日本冒険小説協会大賞(実録賞)をダブル受賞。2007年、『TENGU』で第9回大藪春彦賞を受賞し、ベストセラー作家となった。他の著書に『DANCER』『GEQ』『デッドエンド』『WOLF』『下山事件 暗殺者たちの夏』『クズリ』『野守虫』『五十六 ISOROKU異聞・真珠湾攻撃』『ミッドナイト』『幕末紀』など、多数ある。

「2021年 『ジミー・ハワードのジッポー』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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