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Amazon.co.jp ・本 / ISBN・EAN: 9784198929275
感想・レビュー・書評
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明るさが良かった、一冊。
舞台は牛久沼。
上半身ひきちぎられた死体が発見された。
この猟奇殺人の謎にルポライターが迫る物語。
河童に喰われただの河童を飼っているだの…今回も心を刺激されまくりのスタート。
先に読んだ「Tengu」に比べると全体的に明るさを感じられたし、サクサクいけたのも良かった。
川の漁師魂ムンムンの源三さんが良い味だしてたなぁ。
沼の奥底には果たして河童がいるのか…これはこれでなるほどの結末。
とにかく何かを探究するってワクワク浪漫があって良いな。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
河童に釣り人が食べられた。発見された遺体には頭部から上半身が無かった。さらに片足の欠けた遺体が見つかる。猟奇殺人なのか、ホラーものなのか、どちらかわからず読み進めていくと、、、そういうオチでしたか。となると、他の有賀雄二郎シリーズ、TENGU、RYUもそういう話なのかな?
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1000冊目(≧∇≦)
有賀とジャックにハマり読み続けて来たシリーズ。
ダンサーを先に読んでしまったけど、充分に楽しめました。
今回は河童!!
しかも人喰い河童!!
真相は如何に·····とワクワクしました。
柴田さんの本は情報満載なので、知識を仕入れる事が出来ます。
(披露する場はないけどw)
ジャックはもちろん良い相棒で有賀が可愛がる姿が好きだし、
今回は釣りを通して太一が変わり行く姿も良かったし、有賀の頼るべき仲間達の熱さが良かったなぁ。
ここから、阿久沢との仲が始まるのね(笑)
1番最初に読むべきものを最後に読んでしまうという失態だったけど·····まぁ、気にしない。。。 -
注:内容に触れています。
解説に、“本書は「月間フィールド & ストリーム」という雑誌に1989年11月号〜90年8月号まで連載されていた”とあるが、それを読んで、「あぁ〜、なるほど!」と大いに納得。
その雑誌の内容(ネットで表紙を見ただけだけどw)といい、読んでいて感じる空気感といい、これはホンっトそういう小説(爆)
アウトドア雑誌で自分が読んでいたのは「BE−PAL」と「Outdoor」だが、それらはバス釣りの記事はあまりなかった。
だから、この小説に出てくる、リールやロッド、ルアーのブランドや名称は全くわからない。
でも、それ以外のアウトドア用品のブランドやグッズは全部わかるw
だって、「BE−PAL」と「Outdoor」の広告に全部あったもん(爆)
この小説では主人公が腕時計で時間を見る度、“ホイヤーのダイバーズウォッチ”と、いちいちブランド名が出てくるのだが、それを見ると、もぉー、可笑しくて可笑しくて。
この著者って、そういうタイプの人なんだーって、夜中、寝床で読んでいて、一人でゲラゲラ笑ってしまった(^^ゞ
(いっそ、『なんクリ』ばりに全部注釈つけたらよかったのにーw)
アウトドアブームというのは常にマテリアルブームでもあるわけだけど、これが連載されていた1989年〜90年といったら、バブルもバブル、日本全体がバブルで浮かれまくっていた時期だ(とか言って、個々人の日常は今よりずっとつつましい暮らしだったけどねw)。
その頃は、アウトドアの世界もピッカピカのバブルだったんだなぁーって、ちょっと感慨にふけってしまったw
…と、なんだか、やたら上から目線で書いてしまったけどw、とはいえ、著者だって、今これを読み返したら、「あーっ!」って叫んで頭抱えたくなるくらい恥ずかしくなるんじゃないのかな?(^_^;)
たぶん、この小説が連載されてた頃だったと思うんだけど、テレビでよく流れてたラッキーストライクのCMがまさにそんな感じでw
身近でラッキーストライクを吸っているヤツがいると、「アイツって、やっぱり革ジャン着てバイク乗って。おねーちゃんとの微笑み交わしを期待してたりするのかな?」なんて陰で友だちとクスクス笑ってた記憶がある(←性格ワルっ!w)
…と、なんか、そんなことばかり書きたくなっちゃうのは、この小説の主人公の世界観が、そのくらいアホっぽいからだ(爆)
というのも、この小説の主人公がやってることって、言ってみれば似非アウトドアなんだよねw
自然の中で過ごすことが好きな人というよりは、金に飽かせてブランド物のアウトドア用品揃えまくって、一人悦に入ってるみたいな。
90年代半ばくらいのアウトドアブームの時に、家のドア開けたすぐそこ、それこそ玄関のポーチでレッドウィングかダナーライト辺りを履いて、ピカピカなコールマンのツーバーナーで肉を焼いてた人のあの感じっていったらわかるかなぁーw←性格ワルすぎだろ!(^^ゞ
ただ。
そんな玄関のポーチで、ツーバーナーで肉を焼いて悦に入っているみたいな主人公のこの小説を読んでいると、あの頃の日本(人)って、そういう脳天気なアホっぽさ丸出しで全然平気だったからこそ、素直に幸せを実感できたんだろうなぁーって気がしてくるんだよね。
今みたいに、絶対失敗しないために情報を集めて集めて、集めた挙げ句、エビデンスが得られないから何もしないみたいに、便利、合理的、快適、正解、お得、コスパにタイパ、共感、、いいね、あなたは悪くない……的なことにまみれた賢い日常をおくっていないからこそ、単純で楽しかったんじゃないのかな?って、しみじみ考えちゃうのだ(・_・)
とはいえ、今となっては、この主人公のように自らの楽しみを追うことだけを優先しちゃう人はたんに迷惑かな?とも思う。
ぶっちゃけ、自分の周囲にいたら嫌だ(爆)
市民としての、ちゃんとした了見を持った上で、バカやって暮らす。
21世紀って、そういうのを目指す世紀になったらなぁー、なんてことをこの小説で思ってもしょうがないのか?(^^ゞ
ていうか。
〇〇がいくら大きいといっても、人の頭を噛み砕けるほど口は大きくないんじゃない?←フィクションにイチャモンつけるバカw -
バス釣りしないので、釣り道具の話にピンとこないため、読んでいて飽きます。
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おはようございます。いきなりのコメントで、失礼します。
ただ、あまりにもシンプルな感想に笑ってしまい、つい一言「そりゃ、興味がなけりゃ、無理...おはようございます。いきなりのコメントで、失礼します。
ただ、あまりにもシンプルな感想に笑ってしまい、つい一言「そりゃ、興味がなけりゃ、無理だな」とお伝えしたくなりました。素直な感想でめちゃくちゃ良かったです。2025/07/19
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20250128
面白いことは面白い
さらりと読める
色々と謎や伏線?がおいてけぼりで消化不良 -
前作?TENGUが面白かったので興味を持ちましたが、話の内容や展開は去ることながら、結末は全然違うのねー。
展開的には面白かったですが、前作が頭にあるどどーしても「そーなるんかーい」感が否めません。 -
昔から河童伝説が伝わる沼で、
釣り人が河童らしき正体不明の生き物に殺される。
河童の正体にちょっとガッカリ。
ここまできたら、多少トンデモになっても河童でいて欲しかった。(完全に私の趣味)
海外から入ってきた生物が日本の生態系を崩していく。
これは色々な所で問題となっているが、
それで職を失う人が出てくるとは、
想像力足らずの私には考えも付かなかった。 -
牛久沼を舞台にした、ブラックバスと河童伝説にまつわるミステリー。無頼のルポライター(描写を読むとかっこいいっぽい)、老漁師、刑事、少年の物語でもあり、外来種と生態系の話でもある。
釣りはしないけれども、釣り道具の広告の仕事はしたことがあるため、釣りの描写も楽しめた(リールといえばダイワかシマノだよねえ、くらいの知ったかはできるニワカ)。釣りをする人が読むと、もっと楽しめるだろうとうらやましく思う。
ヌエとか麒麟とか天狗とか河童とかに、昔から興味がある。未確認生物のことをUMA(ユーマ Unidentified Mysterious Animal)と呼ぶことを知ったので、これからはUMAに興味があると言おう。 -
柴田哲孝さん、「TENGU(てんぐ)」(2008.3)に続いて「KAPPA」(2009.2)を読みました。奇想天外なれども読み応えのある大作、ぐいぐい引き込まれました。牛久沼に棲む怪物(猛獣)と有賀雄二郎、愛犬ジャック、阿久沢健三、吉岡源三、稲倉太一少年たちの息詰まる戦い、そして感動のラストに。ミステリー、エンターテインメント小説であるとともに、自然環境、生態系を大切に守ろうというメッセージを込めた社会小説でもあります。
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なんだかイマイチ
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うーん。
著者のデビュー作ということなので文章の稚拙さが目立って物語に入り込めなかった。
他の人も書いているがカッパの正体があまりにもバレバレ。
その描写の仕方じゃカッパじゃなくてアイツしかいねぇだろっ。
そんな感じで自分にはイマイチでした。 -
牛久沼に現れた河童。そして、2人の男が犠牲に...
立ち上がったのは、4人の男達。
宿無しのルポライター、引退間際の年老いた漁師、地元のはみ出し刑事、そして登校拒否の少年。
果たして、彼らは、河童を捕まえられるのか?
柴田哲孝の「TENGU」と同様、UMAミステリーの1本。
最後に、それぞれの男たちの成長に繋がる小説になっています。
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牛久沼に現れた河童による殺人。と言うと、SF小説に思えるが、河童に見える生物という、カテゴリしづらい一冊だが、ミステリーには違いない。
柴田氏の本は初めて手に取ったが、冒頭から引き付ける力は凄いな。
一つの物語としてももちろん良しだが、その裏にある人間のエゴに対するアンチテーゼがもの凄い。
物語中にキーワードになる牛久沼に放たれたブラックバス。外来種であり、日本には本来棲息しない生物。その生態系圏内にいるべきでないのに野生に返すという人間のエゴで、生態系を崩し悦に入るのは、森林を伐採しその上に敷かれた芝でゴルフをする人間が、自然は良いなどとぬかすのと同じだと。
動物愛護を訴える人間も、金銭の対価として、犬や猫をペットとして購入する。
感情論を述べても、ペットとして金で買っている事実に変わりはない、と。
自然界、ヒエラルキーの人間の位置、どこをどう捉えるかによって大きく変わるな。
そんな義憤をことも無げに差し込んでいるあたり、社会派。読了後は爽やかだが、その実、投げられたテーマはかなり重い。
シリーズもののようなので、色々読み漁ってみようと思います。
割と好きな一冊でした。
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河童の正体分かった瞬間調べた。
登場人物の人間模様が良かったと思います。 -
タイトル買い。
ソフトなミステリー。
途中まで河童の正体は何なのか気にしながら読み進めていたが、似た動物による事件かとわかるとクールダウンしてしまった。
シリーズものの一作目ということで、大田と刑事の永富との関係が謎のまま終わったし、源三の不安もわからないまま終わってしまって、もやもやが残った。 -
宿無しルポライター有賀雄二郎シリーズ第1弾!
UMA好きの僕が同著者の『TENGU』に続いて読んだ本。茨城・牛久沼を舞台にしたアウトドアミステリー。ある日釣り人が謎の怪死を遂げる。目撃者はそれが”河童”の仕業と訴える。謎が謎を呼びラストの対決シーンまでのスリリングな展開に一気読みは必至。正直、序盤でその正体は分かってしまったがそれでも面白い作品。環境問題や生態系を無視した人間のエゴ、動物を飼うモラルも考えさせられる。 -
面白い。
河童を題材にした小説。
舞台は茨城の牛久沼。
河童が人を食べた?
それをネタにしたいライターと信じてやまない警察と川漁師が解き明かす。 -
河童を探すジャーナリストと,地元の漁師と釣り少年と刑事の交流を描いた釣りロマン小説。
河童の仕業じゃ仕方ない。
著者プロフィール
柴田哲孝の作品
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