RYU (徳間文庫 し 32-2)

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  • 徳間書店
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  • Amazon.co.jp ・本 (348ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784198929626

感想・レビュー・書評

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  • ゴツゴツした文体のハードボイルドな作品なのに何故? こんなにもキラキラしてるんだろぅ?

    KAPPAの後日談とも思われる描写から始まり、次の舞台は沖縄……

    伝説の龍「クチフラチャ」音(発音)がなぃので 推測ですが…
    語源ゎ「口減らし」?
    悲しい 歴史があるのかも知れませんね…



  • 十分に楽しませえもらいました。
    面白さはTENGU>RYU>KAPPA
    有賀とジャックのコンビが良かったです!

  • ハードボイルドなダメ人間がカッコ良い。
    こだわり一途だからこそ、はみ出るもんですよね。

  • RYU (徳間文庫)

  • 沖縄は好きな場所なんですが、私の知らない沖縄が感じられました。鍾乳洞や隠れた泉など幻想的なイメージが雰囲気を盛り上げてくれました。登場人物も好感が持てました。[private]大黒[/private]

  • 柴田哲孝の謎の生物、UMAシリーズ、『KAPPA』に続く第2段。

    再び、有賀とジャックに会えました。
    舞台は沖縄、米兵の失踪を機に、家畜や老人が姿を消す。

    そして、失踪した米兵の残した不思議な写真。
    そこに写っていたのは、、、
    果たして、RYUは本当にいるのか?

    ハラハラドキドキの連続で、300ページがあっという間にでした。





  • 前作『KAPPA』に続き、今回は竜。
    この手の未確認生物ものって、正体が分かった段階でダレるけど、それがないから巧いね。
    この柴田氏って、経歴が面白いのな。
    カメラマンから始まって、ライターになり、突如仕事辞めて世界に放浪し、パリのダカールラリーに出場したり。
    ノンフィクションも書くようで

    その経歴が小説に十二分に活かされてるのね。ただ、一作目の河童が印象的だっただけに、描写は若干飽きがくる。
    風景描写なんかは同じ作家の作品を読むと、そうそうこの感じ!ってさせる人は巧いと思うけど、またかと思わせてしまう方もいるね。

    柴田氏の醍醐味は冒険譚に散りばめられた、社会問題は間違いない。
    今回は沖縄が置かれる現状から、迫害、植民地化、混血のアイデンティティ。

    グッとくるより、ジワジワくる一冊でした。
    次、いこう。

  • 柴田哲孝氏の作品を初めて読んだ。なかなかいい。面白い作品は300頁があっと言う間に読了する感じである。主人公の有賀勇二郎と愛犬というか相棒の雑種犬のジョンが織りなす冒険譚がスリルとスピード感を持って生き生きと描かれて読者を魅了する。また、背景に当たる自然の描写や釣りや永子という沖縄育ちの女性が、乗り回すジープM38A1の描写が読者(特定読者かもしれないが)の何かを刺激しているのは間違いないであろう。なかなかの作品である。さて、物語はアラスカにいる有賀の元に沖縄で行方不明となった米兵のカメラが最後に捉えた怪物ともとれる巨大な生物の朧げな写真が送られてきたところから始まる。舞台を沖縄に移し米兵失踪の謎解きが始まる。折しも現場の安佐次村での動物の失踪事件が続き村のオジイがクチフラチャという伝説の竜の話をするところから物語はこのクチフラチャが米兵を喰らったというなんだかあり得ない展開になるのだが、どっこい柴田哲孝の筆力は読者を引き込みなんだかありそうな気にしてしまう。いい読みごこちである。

  • 宿無しルポライター有賀雄二郎シリーズ第2弾!『TENGU』『KAPPA』に続いて読んでみました。今回は沖縄が舞台。伝説の怪物クチフラチャにまつわる話。こういった謎の怪生物をテーマにしたストーリーはUMA好きにはたまりません。あ、また今回も米軍絡んでるとか、相棒の愛犬ジャックの能力が尋常じゃないとか、ラストの尻つぼみ感ハンパないとかそんな事はいいのですw。
    それを踏まえてもスリリングな展開にどんどん引き込まれます。ワイルド有賀の解放感溢れる人間性とかは同じ男なら凄く憧れますね。次は『ダンサー』読みます!

  • UMAシリーズ。
    KAPPAの有賀再登場。(念のため言っておくが,有賀は河童ではなく人間である)
    沖縄で目撃されたネッシーのような巨大生物を探す,ハードボイルド川口浩の探検隊ストーリィ。
    驚きのRYUの正体,ジャックの人間離れした活躍。(念のため言っておくがジャックは人間ではなく犬である)
    このシリーズは変な思想とかなくて面白い。

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著者プロフィール

1957年、東京都出身。日本大学芸術学部写真学科中退。フリーのカメラマンから作家に転身し、現在はフィクションとノンフィクションの両分野で広く活躍する。パリ〜ダカールラリーにプライベートで2回出場し、1990年にはドライバーとして完走。1991年『KAPPA』で小説家デビュー。2006年、『下山事件 最後の証言』で第59回「日本推理作家協会賞・評論その他の部門」と第24回日本冒険小説協会大賞(実録賞)をダブル受賞。2007年、『TENGU』で第9回大藪春彦賞を受賞し、ベストセラー作家となった。他の著書に『DANCER』『GEQ』『デッドエンド』『WOLF』『下山事件 暗殺者たちの夏』『クズリ』『野守虫』『五十六 ISOROKU異聞・真珠湾攻撃』『ミッドナイト』『幕末紀』など、多数ある。

「2021年 『ジミー・ハワードのジッポー』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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