- Amazon.co.jp ・本 (491ページ)
- / ISBN・EAN: 9784198931100
感想・レビュー・書評
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KSP、歌舞伎町特別分署。
新署長が赴任の朝、署の正面玄関前で、容疑者を連行中の刑事が雑居ビルから狙撃される。
歌舞伎町、ヤクザ、チャイニーズマフィアと、一聞きすると手垢のついた構成だが、ハードボイルドの中に人情派が見え隠れし、骨太が好ましい。
しかし、登場する小道具がMDでもCDでもなく、カセットテープという時代を感じさせる描写が尚良い。もう10年もするとコマ劇前って何?なんて読者も出てくるのかね。
前半部は中弛みか読む速度が落ちたが、後半からの惹きつけ方は素晴らしい。
歌舞伎町を題材にした作品は多いけど、街の描写が時代時代で変わって行き、あーそんなのあったななんて懐古も楽しみ方の一つですね。
初めて読む作家だったが、これからは手に取っていこう。ぜひとも、他の作品も読んでみたい。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
7〜8年ぶりに読んだ。やっぱり面白い。
初めて読んだとき これは香納諒一の新宿鮫だーと思ってすごくコーフンしたのをいまもはっきり覚えてる。さすがプロだなぁと感動もした。書こうと思えば それぞれの新宿鮫が書けちゃうんだなぁと。
たしか最初に10年で10作書くって聞いた気がして楽しみにしてたけど 最初の3作が割と続けて出た後は しばらく間があいて もう書かないのかなぁと寂しかった。そのあとまたポツンと4作目。
で 知らないうちにもう1作出てるらしいけど
それでもやっと5作。そろっと10年経つんじゃない?息切れしちゃったのかなぁ。
あんまり間が空いちゃうと 前の話忘れて面白さが目減りするから ほんとはなるべくサクサク書いて欲しいけど 。
でも待つよ。楽しみにしてます。だから頑張って書いてねー。うんと面白いのを待ってまーす。
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キャラがなかなかくどくて良い。
誰がどうして殺させるのか?という疑問から、どうしてこうするのか?と翻弄される。面白かった。
切なかった。 -
新署長赴任の朝。署の正面玄関前で、容疑者を連行中の刑事が雑居ビルから狙撃された。目の前で事件に遭遇した歌舞伎町特別分署の沖幹次郎刑事は射殺犯を追う。銃撃戦の末、犯人のひとりを仕留めるが、残るひとりは逃亡した。金を生む街、新宿歌舞伎町で暴力組織が抗争を開始したのだ。息も吐かせぬ展開と哀切のラストシーン。
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面白かった。最後が切ない。
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初めまして、香納諒一さん。このK・S・Pシリーズずっと気になってて、やっと読めました。警察小説、久々かな。また良い警察小説に出会えました。これはもう詳細な相関図が欲しいですね。途中何度も「ええっと…この人は…」ってなる。でももうわたしはこのお話の、流れ・世界観を楽しむことにしたので、細かい登場人物の関係性や力関係などなどは、さらっと流す感じに(笑)それでも疾走感溢れる展開と沖さんと一緒にこの事件を解決していく面白さは良かった。そして新任署長の深沢さんに何度もイラッと。沖さん、もっと言っちゃえよ!って心の中で煽る。そしてそして、沖さんと貴里子さんのちょっとしたロマンスに期待したけどそんなでもなかった(笑)このシリーズは制覇したい!
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序盤は新宿を舞台にした他の小説より、なんか軽い
感じかするなとオモタけど、読み進めるうちに引き
こまれたとおオモテ、おもしろいとオモタとオモタ -
新宿署歌舞伎町特別分室の刑事物。
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モヤモヤした展開が気になって、頁を捲ってしまうので、組織と人物が頭に入らない。点と点が結ばれていく様が見事な作品でした。
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衝撃的な事件で始まった割にはあまりグイグイと惹き付けられるものがなく、半分惰性でページをめくっていた時もあったが、後半以降とても面白くなる。複雑な勢力関係や事件の絡み合いが徐々に解けていき、全く想像できなかったラストがとても良かった!次回作も読んでみることにした。それにしても自分の読んだ歌舞伎町、警察、中国マフィアの出てくる作品はこれで大沢在昌、新堂冬樹、馳星周に続いて四作目。
ハードボイルド、万歳!笑