- Amazon.co.jp ・本 (333ページ)
- / ISBN・EAN: 9784198931292
感想・レビュー・書評
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小曽根さんがご近所の登場人物たちと接する中で、それぞれの個人的な生活、人生、日常的な風景が描かれている。登場人物たちが抱える事情は、都会の真ん中にある原宿団地の土地柄を反映しているようなリアリティがあって、退屈せずに読み進められた。
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原宿の団地に住む定年爺さんの小曽根さんと居住者の人情話が8編。 各々の話が一話完結でその後が気になる。
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ヒキタクニオらしい設定だか、いまいちパンチに欠けるかな。珍しくほのぼのした感じでした。
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何だか、ほのぼのする。
爺さん婆さんの奮闘記。
なんだか、こういうコミュニティあったら良いね。今って近所の人間関係なんて希薄だしよ。
場所が想像出来るだけに、中々悪くない。 -
つまんない、ことはないのです。
でも、ヒキタ作品ということで期待はでかく、
その分ちょっとだけ、びみょー感。
登場人物の面白さ、原宿という場所の意味、団地、という設定。
すべてにきちんと理由があるのでムリはないんだけど、
でもなんとなく、すかすかした感じが抜けない。
殺し屋シリーズのひりひりした感じ、やっぱあれが好きだからかな? -
確かに原宿の辺に団地あるなあ、って場所が秀逸。ハイソってわけでは全然なく、田舎ではない超都会の中に裏びれている。
小曽根さんの人柄に癒される。
「ボールゲーム」は少し泣きそうになった。解説の岡本健一が中々よく分かった解説をしていますね。 -
なんかゆるめな話が続くかんじでござった。
小曽根さんがお掃除するのが日常で、もう一個非日常なお話が近くで展開。短編が続く。あー原宿団地か…
素敵に暮らしたいね -
「凶気の桜」の作者なので、恐々と読みましたが、
良い意味で裏切られた、連作でした。
アメリカ帰りの元アパレル勤務のじいちゃん筆頭に、
平成初め位な雰囲気で、団地のおかしな人々の悲哀が
描かれます。
最初の1話はとっつき難かった物の、
以降はすんなり入れました。 -
すごく好きな作家のひとりなんだけど、
今回は、ちょっと残念。
連作集だと思わずに読み始めたから、最初の話から、
こんな調子で続くのなら、ちょっとだるいな、と思って
一度途中で中断してしまった。
短編が続くと知って、何とか持ち直した。
タイガーマスクの話も、天狗の話も、スイス人の話も、そう考えるとよかったし、
最後の淳也と小曽根さん以外、ひとりで暮らしていて、そのさびしい生活の中で団地っていう設定が必要以上になれなれしくなく、それでいて人とつながっている感じがして、うまいなぁ、と思った。
でもねー…。
野球の話とか、おもしろそうだったので、もっとよく理解したかったし、
写真の話とかは、よくわかんなかったし。
小曽根さんも、もう少し深みのある人物にかけそうなものを。