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Amazon.co.jp ・本 / ISBN・EAN: 9784198931353
感想・レビュー・書評
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読了後、平家物語の冒頭が脳裏をよぎった。
祇園精舎の鐘の声、諸行無常の響き有り
娑羅双樹の花の色、盛者必衰の理をあらわす
奢れる人も久しからず、ただ春の夜の夢の如し
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橘逸勢が他人とは思えない。
自分のプライドズタズタにした男に縋らないと国に帰れないってのがね…。
この天才と凡人のどうしようもない差が切なかった。
優秀すぎる人が横にいるのは、色々と利点もあるけど、それ以上に自分の無能さが際立ってほんとつらい。 -
人というものが愛おしく、悲しい愛の物語でした。
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17年かけて描いた作品をこの1か月足らずで読み終えた。天平から平安に至るこの時代の中国と日本の交流があったからこそ生まれるこの物語にワクワクして読み進められた。
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夢枕さん渾身の一作。17年もかかって書き上げた大作です。もう宮崎駿並みの初志貫徹ですね。途中、連載時にちょっと読んだ時は、どうかな?と思ったのですが、通しで読むと全てのプロットを拾って紡ぎあげています。
個人的に中国モノは司馬遼太郎でもちょっとという感じであまり読んで来なかったのですが、中国にも、密教にも関心を持つに至りました。
小説としては陰陽師と横溝正史モノを混ぜたような内容です。中国モノでは蒼天航路(漫画)以来はまってしまいました。
映画は今ひとつですが、漫画でやって欲しいですね。
神々の山嶺以来、夢枕さんのこだわり表現にはまっています。読み残した平賀源内モノも読み直そうと思いました。
BS漫画夜話のコメンテータとしての夢枕さんのこだわりがわかるストーリーです。すばらしえ! -
こんな物語書けたらそりゃ自画自賛もするわと、あとがきを読みながら。
今まで積み重ねてきたものがこの巻で花ひらいた。この方はこういう、泣きたくなるような眩しさを書くのがすごくうまいなあと思う。最後まで来てから言うのはちょっと卑怯だけど、博雅と逸勢はけっこう違ったなあ。逸勢はそれ単体の人生として見ると、けっこう悲しい。空海日本編絶対書きます、とのことだったので、これはもう楽しみに待つしかない。
「たまらぬ曼陀羅の春であった。」 -
ついに宴ははじまる
【内容】
もう一通の手紙も終わる。
そして空海主催の宴会が始まる。
やってくる客は?
【感想】
全巻厚いけど読みやすかったです。すらすらすすむ。
最初は「陰陽師」的な短編集と思ってたんで結末がこないのに戸惑いましたが、こんだけゆったりやってくれると、これはこれでいい感じでした。
(2013年07月26日読了) -
高崎にて。
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面白かった。作者が自画自賛する気持ちもよくわかります。フィクションとは言え、宗教的な部分、歴史的な部分で勉強になるところがたくさんあった。
その上で、サスペンス的な要素なんかもあって。あしかけ17年にわたる連載のまとめというのは、後で知りました。
単純に空海に興味を持って、あまりそれ自体について知らなかったのもよかったかも知れませんが。
ちなみに図書館で借りて読んだんですが、1巻目は結構汚れていたのにもかかわらず、2巻、3巻と進むにつれて汚れてなかったのが、興味深かったです。 -
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物語の場面は玄宗皇帝と楊貴妃が出会い別れし華清池の廃墟へと移り、やがて月下、最後の宴の幕が切って落とされる。空海の招きに応じ集いしは愛ゆえか憎悪ゆえか死にそびれた人鬼達。各々、仇敵を前に空海の酌で静かに酒を酌み交わす。やがて死すべき者は死に静かに宴の幕が下りる。この後、生き残った者共の後日談が淡々と語られる。空海を狂言回しとしたのは正解。その圧倒的事績と残された書簡集の前にはどんな小説家の想像力も色あせたものにならざるを得ない。「龍馬伝」で人気再燃中の坂本龍馬が明治維新の奇跡なら空海は日本史の奇跡である。
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よかったぁ~。
かっこよかったぁ~。
あっと、いうまに4巻読破!
空海と逸勢の関係が、陰陽師の時の清明と博雅の関係とダブるけど私はすきです! 丹翁もいい味!!!
最後は、泣きそう。
あぁ~たまらぬ春の曼荼羅であった。 -
第三十六章の楊玉環の躍り、結の巻の空海の筆使いのシーンは圧巻。
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わずか700日で密を極めた空海の遣唐使時代の偉業とは何だったのか?!
17年かけてようやく完結。他のシリーズも完結に向けて頑張ってもらいたい。
(2010/8/20) -
あとがきで作者が傑作と自画自賛。うん、自画自賛したくなるよね、この本やったら。文句ないです。
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全四巻を読み終わりました。
空海の遣唐使として唐に渡った、時代背景を組み込んだ、実に読み応えのある珍しい日本の中国を舞台にした小説です。
色々な形で歴史上の人々が絡み合い(実際に絡み合ったのも事実ですが)読んでいるとまるでそれを見てきたかのような錯覚さえ感じます。
楊貴妃の悲しい一生が読んでいて辛くなりました。
いわゆるスルメのような読めば読む程味が出てくる超大作でした。 -
2010/04/19 紀伊國屋書店新宿本店
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誰かの人生が幸せだったか、幸せでなかったか。
そんなことを問うても、仕方が無いことなのに、
人はおせっかいにそんなことを思ってしまうんだと思う。
気になってしまう。
人生の中に一瞬でも満たされた時間があれば、
その人の人生は幸せだったと思うのだけれど。。
だから、丹翁と貴妃は幸せだと私は思う。
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