蒼林堂古書店へようこそ (徳間文庫 い 51-2)

著者 :
  • 徳間書店
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本棚登録 : 1969
感想 : 286
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  • Amazon.co.jp ・本 (349ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784198931513

感想・レビュー・書評

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  • 一冊を通しての物語解説が終わり、なるほど!と思って気を抜いていたところで、最後の一文。印象的でした。

  • 商店街の一角にある古本屋蒼林堂。
    そこには店主の同級生、近所の商店の息子、小学校の教師ら
    常連が日曜のひと時を一緒に過ごす。
    ちょっとした謎解きをしながら……。

    まぁこういうオチでしょうねぇ……、引っ掛けはちゃんと仕掛けられてるんですけどね。

  • 【あらすじ】
    林亜紀、18歳。声優を志すものの、なかなか仕事にありつけない女の子。そんな彼女の運命を、唯一の特技である「トップアイドル・小沼エリンの物真似」が一変させる。喉の不調を訴えるエリンの「声の代役」に抜擢され、スイスに行くことになったのだ。有頂天になる亜紀。まさか旅先でエリンの死体を発見し、殺人の濡れ衣を着せられた挙げ句に命を狙われるとも知らず―。華やかな世界を舞台に繰り広げられるドラマチック・ミステリ。

    【感想】

  • 『犬神家の一族』の「佐清(スケキヨ)」が可笑しくて、ほかの本でその描写に行き当たるたび、笑ってしまった時期があります。スケキヨ死亡のシーンはご存じの方がほとんどでしょう。湖面からズボッと2本、突き出た足。かの有名な「波立つ水面から突き出た足」のシーンです。

    で、本作は蒼林堂古書店に集った客たちが、日常の不思議についていろいろ推理します。本としてはまぁ普通だったのですが、ツボに入ってしまった箇所が。

    常連客の小学校教師(♀)がオススメ本を尋ねるさいにひと言。「スケキヨものは?」
    スケキヨものって何なのよ。(^^;

  • 短編のミステリと、ミステリの過去の名作を紹介する
    「入門書」のコーナーが交互に出てくる不思議な本。
    小説の方の(たぶん)主役の古書店店主が、
    書評も担当している、という体で書かれている。

    蒼林堂という「ミステリ専門の古書店」を舞台に、
    週末になると集まる常連客と店主のやり取りを描く
    「一幕物」が小説部分の基本。

    その中で毎回のように「日常の謎」が取り上げられ、
    店主のロッキングチェアディテクティブぶりが冴える、
    というのが基本のパターンなのですが...

    正直、この小説部分が、最初の内はなんだかなぁ...
    という印象だった(^ ^; 謎が簡単だし、
    謎解きもハンパな印象だし...

    でも、グダグダした(失礼!)常連たちの会話が、
    重ねて読んでいくうちに気持ちよくなってくる(^ ^
    しかも、尻上がりに「もやもや感」が増していき、
    最終章で全編通しての隠しストーリーが浮かび上がる。
    そこで初めて、こんなに複雑な伏線を張っていたのか、
    ということに驚かされる(^ ^;

    いや...よくまぁここまで複雑な話を思い付くな...(^ ^;
    読み始めは★三つくらいの印象だったのに、
    最終章で★七つくらいに跳ね上がった感じ(^ ^;
    最後の最後の書評のお遊びも粋だわね(^ ^

    ミステリ読みの「入門書」としても良いのかも(^ ^
    「読んでみたい」と思った作品がたくさんあった(^ ^

  • ミステリ専門古書店に集う客と店主が、ミステリ談義と日常の謎を持ち寄る小噺。実在のミステリ小説について毎回語り、章の合間にはミステリガイドも掲載。全体的に軽いほのぼの雑談だけど、読み進めるとロマンチックな伏線が。最後の一文までニクい。

  • 雑誌かなんかに連載された本の紹介コーナーを纏めたもののようですが、なかなか洒落てます。
    通勤等で細切れに読むのにちょうど良い。
    茅原先生の描写がどんどんと美人になっていく(笑)

    読んだ本も全く知らなかった本も、いつか読みたいと思っていた本も。どれもこれも読みたくなります。こういうの大好き、

    13章 転送メールの罠 だけが意味が分からなかった。
    翻訳?の仕組みは分かったのだけど、その文章は何?という感じ。
    ネットで探しても、腑に落ちる説明はなかった。

  • 3

  • 乾くるみのラストにニヤニヤしちゃう恋愛展開が大好物だ!!
    だもんでこれはとても満足!!
    あと、書評の本を読みたくなったので今後集めてみようかな??

  • 蒼林堂古書店を舞台にちょっとした「日常の謎」を常連さんが語っていく短編、緩やかな連作で最後まで繋がる。

    短編ごとに関連した古今東西のミステリーの書評が2ページずつついてる。

    しかし、なんかの雑誌での連載をまとめたんだろうが、短編それぞれの始まりに毎回毎回、主人公や登場人物の説明などの設定を繰り返し入れてくるため、うっとおしい。単行本化するならその辺の編集をしっかりやってほしい。
    書評自体はテーマごとにまとまっててよいと思うのだが、かろうじて合わせ技一本という感じか。小説として買ったら面白さは少ない。

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著者プロフィール

静岡県大学理学部卒業。1998年『Jの神話』で第4回メフィスト賞を受賞し作家デビュー。著者に『イニシエーション・ラブ』、『スリープ』など。

「2020年 『本格ミステリの本流』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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