The Profiler: 悪魔は天使の胸の中に (徳間文庫 し 32-3)

著者 :
  • 徳間書店
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  • Amazon.co.jp ・本 (413ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784198931599

感想・レビュー・書評

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  • 悪魔は天使の胸の中に...
    この言葉の意味が、最後の最後に分かりました。

    日本各地で、女性をバットで死傷させる事件が相次いで発生する。

    それぞれの犯人は、その場で逮捕されるが、不思議な言葉を残す。「カボチャ」と...

    犯人同士に接点はなく、事件は混迷を深めるが、新宿署の城島刑事と、元FBI心理捜査官のエミコ・クルーニルが、複数の事件の接点を探す。

    プロファイルを駆使した犯人との心理戦もあり、ハラハラドキドキのノンストップミステリー。
    最後のドンデン返しは、見事です。
    ぜひ、シリーズ化を。

  • 多少設定に無理があると思うが面白く読めました。自分が思っていた以上に話が流れていました。FBIプロファイル物はアメリカでは色んな作品があるが日本では大きな違和感は否めない。小説は面白かったがスンナリ受け入れられない。

  • 楽に読める本。
    そして先が気になり一気読み、しかも集中力が途切れないくらい分かりやすい。
    サブリミナルの怖さと最後のどんでん返し。そしてエミコの幼い時の記憶を思い出して終わるのは誰にでも悪魔は住んでいると強調したかったのかな?

  • 日本各地で発生したバットによる女性殴打事件
    元FBI心理捜査官エミコ・クルーニル…表紙の女性ですか?(^^)



  • あいも変わらず、柴田氏の社会ネタを広げる世界観は惹きつけてくるね。

    今回は、トリックがサブリミナル効果だってのは、すぐに分かったが、ネタとしては非常に面白い。

    テレビや映画などには映倫の検閲が入るが、YouTubeやニコ動などなど、ネットに頒布する大量の動画は検査なしに垂れ流し状態だ。
    ここにサブリミナル効果で無意識の人々に殺意を起こさせる。サブリミナル効果で実際に行動にまで移す人間は数パーセントでも、閲覧数が数千万、数億となれば、これに勝るコスパの高いテロはないだろうね。

    際どいところにグイグイくる一冊でした。
    柴田氏の作品は、それぞれの作品の中にちょいちょい同じキャラが散りばめられてるので、ファン的にはくすぐられるね。

    今回の元四課瓦川刑事のような、ごりごりの博多弁のキャラが主人公の作品出ないかなー。

  • 博多弁がひどすぎて都度躓く。出版前に福岡出身の人に見て貰えばいいのに。勿体無い。

  • 全国で発生する,通行人をバットで殴る殺人事件を,中年刑事と元FBIのプロファイラが追う。
    いつもどおりツッコミどころ満載ながらも,ついつい読んでしまう柴田哲孝。
    今作も「おぉこえーな」で済ませてもいいのだが,作者があまりにも若者の価値観に否定的というか,バブルのおっさんの偏見丸出しの若者の描かれ方が気になった。

  • 読み物としてはまぁ面白いが、
    あまりにもツッコミどころが多すぎで(-.-
    「リアリティ」というものには縁がない一品。

  • 元FBIのプロファイラーである日系人の女性が、日本各地で発生した事件に巻き込まれていく話。連続殺人のからくりはかなり初期の段階で検討がつきますが、最後にどんでん返しをくらいました。柴田氏のこれまでの作品の定番であった不思議な生物が出てくる話とは毛色が違いますが、充分満足できる一冊でした。

  • 2010 読了

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著者プロフィール

1957年、東京都出身。日本大学芸術学部写真学科中退。フリーのカメラマンから作家に転身し、現在はフィクションとノンフィクションの両分野で広く活躍する。パリ〜ダカールラリーにプライベートで2回出場し、1990年にはドライバーとして完走。1991年『KAPPA』で小説家デビュー。2006年、『下山事件 最後の証言』で第59回「日本推理作家協会賞・評論その他の部門」と第24回日本冒険小説協会大賞(実録賞)をダブル受賞。2007年、『TENGU』で第9回大藪春彦賞を受賞し、ベストセラー作家となった。他の著書に『DANCER』『GEQ』『デッドエンド』『WOLF』『下山事件 暗殺者たちの夏』『クズリ』『野守虫』『五十六 ISOROKU異聞・真珠湾攻撃』『ミッドナイト』『幕末紀』など、多数ある。

「2021年 『ジミー・ハワードのジッポー』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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