The Profiler: 悪魔は天使の胸の中に (徳間文庫 し 32-3)

著者 :
  • 徳間書店
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感想 : 15
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  • Amazon.co.jp ・本 (413ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784198931599

感想・レビュー・書評

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  • あいも変わらず、柴田氏の社会ネタを広げる世界観は惹きつけてくるね。

    今回は、トリックがサブリミナル効果だってのは、すぐに分かったが、ネタとしては非常に面白い。

    テレビや映画などには映倫の検閲が入るが、YouTubeやニコ動などなど、ネットに頒布する大量の動画は検査なしに垂れ流し状態だ。
    ここにサブリミナル効果で無意識の人々に殺意を起こさせる。サブリミナル効果で実際に行動にまで移す人間は数パーセントでも、閲覧数が数千万、数億となれば、これに勝るコスパの高いテロはないだろうね。

    際どいところにグイグイくる一冊でした。
    柴田氏の作品は、それぞれの作品の中にちょいちょい同じキャラが散りばめられてるので、ファン的にはくすぐられるね。

    今回の元四課瓦川刑事のような、ごりごりの博多弁のキャラが主人公の作品出ないかなー。

  • 博多弁がひどすぎて都度躓く。出版前に福岡出身の人に見て貰えばいいのに。勿体無い。

  • 全国で発生する,通行人をバットで殴る殺人事件を,中年刑事と元FBIのプロファイラが追う。
    いつもどおりツッコミどころ満載ながらも,ついつい読んでしまう柴田哲孝。
    今作も「おぉこえーな」で済ませてもいいのだが,作者があまりにも若者の価値観に否定的というか,バブルのおっさんの偏見丸出しの若者の描かれ方が気になった。

  • 読み物としてはまぁ面白いが、
    あまりにもツッコミどころが多すぎで(-.-
    「リアリティ」というものには縁がない一品。

  • 2010 読了

  • 主人公は元FBIのプロファイラー。

    ある事件をきっかけにFBIを辞めて、民間のプロファイラーとなった。

    舞台は日本、連続多発する殺人事件を日本人刑事とともに追う。

    冒頭からハードバイオレンスで、スプラッタものスレスレ。

    面白いのだが、主人公の魅力がいまひとつというか、感情移入しづらいキャラクター。

    結末も盛り上がりに欠ける。

    でも、それなりに読ませる小説ではある。

    あ、女性には不向きな作品かな。

    暇つぶしにはいい本かも。

    私は表紙の写真で買いました(苦笑)


    オススメ度3.5

  • 著者の有賀シリーズがきっかけで読みましたが、ちょっと想像したのと違ってました。
    苦手な人はいるかもしれないなというタイプの本でだと思います。

著者プロフィール

1957年、東京都出身。日本大学芸術学部写真学科中退。フリーのカメラマンから作家に転身し、現在はフィクションとノンフィクションの両分野で広く活躍する。パリ〜ダカールラリーにプライベートで2回出場し、1990年にはドライバーとして完走。1991年『KAPPA』で小説家デビュー。2006年、『下山事件 最後の証言』で第59回「日本推理作家協会賞・評論その他の部門」と第24回日本冒険小説協会大賞(実録賞)をダブル受賞。2007年、『TENGU』で第9回大藪春彦賞を受賞し、ベストセラー作家となった。他の著書に『DANCER』『GEQ』『デッドエンド』『WOLF』『下山事件 暗殺者たちの夏』『クズリ』『野守虫』『五十六 ISOROKU異聞・真珠湾攻撃』『ミッドナイト』『幕末紀』など、多数ある。

「2021年 『ジミー・ハワードのジッポー』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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