神狩り 2 (徳間文庫 や 3-20)

著者 :
  • 徳間書店
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本棚登録 : 113
感想 : 13
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  • Amazon.co.jp ・本 (765ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784198931773

作品紹介・あらすじ

人間の脳、その主たる機能は、人間に対して事実を隠蔽することにある。それは、"神"を隠すことなのだ…。二〇XX年十月某日、沖縄の宮古島レーダーサイトが国籍不明の未確認飛行物体をとらえ、在日米軍は緊急発進をかけた。接近したF‐2戦闘機のパイロットがそこに視認したのは…長い髪の毛と純白な衣をなびかせ、四枚の翼を優雅に波うたせて飛んでいる…巨大な天使の姿だった。最近の脳科学をもとに、想像力の限界="神"と切り結ぶ、日本SFの到達点。1100枚の超巨篇。

感想・レビュー・書評

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  • 【要約】


    【ノート】

  • 昔々読んだ「神狩り」は、ワクワクする、面白い話でした。その続編!
    なんだこりゃ。独りよがりで支離滅裂な文章。これを書いた頃はまだ50代の筈なんだけどなあ。心配になってしまいました。

  • うーむ。またしても、「神」は姿を見せない。
    島津が、あんな姿に。うー、不完燃焼です。
    続編希望(笑)。

  • 後半、無茶苦茶。まあスピード感は認めるけど。とにかく能書きの多い読みにくい本でした。

  •  正直100%は理解できなかった。発想の飛躍のうち結果部分は把握したのだが、過程の部分でちょっと無理があるというかついていけないところがあり、そこだけ斜め読みしてしまったからだ。基本的な発想は面白いと思う。「脳は神を隠すために存在している」……刺激的だ。だが、そのアイデアを各分野から証明していくのはいいとしても、かなりくどすぎる。ページを割きすぎた感がある。
     逆に肝心の本来幹となるべきストーリーが弱いし、沢山登場する人物がしばらく何を目的に行動しているのかがはっきりしづらいから、物語を読み進める推進力が足らない。ページを捲る手を止められない小説とは正反対に、ときどき休まないと読み進められない小説だった。
     登場人物たちは最後には収束し、神と戦うのだが、ぞくぞくできたのはそこだけだった。あの天才山田正紀、あの「神狩り」の続編なのだから、最初からずっと神との追いつ追われつの激しいバトルを描いて欲しかった(多分そう書くこともできたと思う)。好みの問題なのだろうが期待が大きかっただけに残念。
     ただ、前作の不満点を解消した続編として快作の作品とはいかなかったものの、SF好きならこれは読んでおかないといけないくらいに内容はたっぷり。

  • あの「神狩り」の続編だもの心して読まねば!と思ううちに、あらま、1年以上も積読だったかも。
    「神狩り」の何倍ものボリュームがあるけど、全く飽きるところなし。どこまでも広げられる風呂敷に心地よく身を任せて、ああ、やっぱりラストはこういう感じなのね。
    うんうん、やっぱり好き。

  • 恩田陸先生推薦
    めちゃカッコいい伝奇SF

  •  ずっと昔に前作を呼んだことがあり、かすかに記憶に残っていたので手に取った。
     ハイデッカーの哲学とか、大脳の話とか、言語学とか、とにかくうんちくの多い物語なのだが、それが地の文で作者の言葉として延々と語られるのはどんなものだろう。どうも入り込みにくい小説であった。自分で場面を作っておいて、「なんと不気味なのであろうか」なんて平気で書く文体はあんまり好きではない。そんなこといわないで、不気味に感じさせていただきたい。
     人間と神が戦うという物語自体は魅力的になりうると思う。が、長い長いプロローグを読み終わったと思ったらいきなり物語全体が終わってしまうこの構成はいったい何なのだろう。本当に久しぶりだけど、「読んで損した」としかいいようがない、呆然とした読後感であった。
    2006/3/26

  • すみません、途中で挫折しました。

  • 前作は消化不良だったけど、この作品でまとまったかなという感じ。SFでしたなぁ

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著者プロフィール

1950年生まれ。74年『神狩り』でデビュー。『地球・精神分析記録』『宝石泥棒』などで星雲賞、『最後の敵』で日本SF大賞、『ミステリ・オペラ』で本格ミステリ大賞、日本推理作家協会賞を受賞。SF、本格ミステリ、時代小説など、多ジャンルで活躍。

「2023年 『山田正紀・超絶ミステリコレクション#7 神曲法廷』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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