白鳥異伝(下)

  • 徳間書店 (2010年7月1日発売)
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Amazon.co.jp ・本 / ISBN・EAN: 9784198931858

みんなの感想まとめ

物語は、成長と自己探求をテーマにした壮大なファンタジーで、古代日本のヤマトタケルを題材にしています。下巻では、主人公たちの怒涛の展開が繰り広げられ、特に菅流の成長が印象的です。最初は軽薄に見えた菅流が...

感想・レビュー・書評

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  • いやー面白かった。下巻は次から次へと怒涛の展開でした。菅流の最初の印象が軽薄な感じで心配でしたが終わってみれば献身的で空気が読めるナイスガイでした。遠子も「自分は何者なのか?何が出来るのか?」とずっと葛藤しっぱなしでこちらも心配でしたが、良い導き手となる大人たちと出会い、本当にやりたい事が自覚できてからはそこに向かって一直線に進んでいき、1人の女の子の成長を見守る事ができて私も大満足です。小倶那も運命に翻弄されつつも戦い抜いてよく頑張りました。みんなの思いが叶ってハッピーエンドを迎えよかった。

  • 意外な結末で驚いたが、大変面白い古代日本のヤマトタケルを題材にした大人版ファンタジーだった。
    「空色勾玉」の詳細を忘れてたため、連綿と続く歴史の機微を感じられなかったが、壮大なラブストーリーに大満足。

  • うーん。後半ちょっともたついたかな。

    うすうす感じてはいたのですが、わたしは遠子に好感を持てていなかったのです。
    ちょっとお子様すぎた。向こう見ずだったり、周りを振り回す身勝手さだったり。
    そういう遠子の行動を見守っているのが結構しんどかったです。

    結末はよかったのだけど、七掬にももう少し出てきて欲しかったし、大王にお咎めがなかったのもどうなの?と思いました。

  • 小倶那がすごく愛おしくてたまらない作品だった。生まれたときから何かしら試練があり死ぬことでしか解放されないというのはとても悲しかったが、最後に生き返って遠子とこれからを歩むことが出来て本当に良かった。ファンタジー作品であるから勾玉の超常現象に違和感はないが、何でも出来すぎて面白味を減らしてしまった気がする。今作も読みごたえ抜群だった。

  • 楽しい冒険活劇譚でした。駆け足で読んだせいか、なんだか最後あんまり感情が入りきらなかったんだけど。西へ東への大移動。前半の赤子誕生のシーンはなんだか感動したんだな。遠子の浮き沈み,成長がもどかしく切なく。最後の小倶那の出立を受け入れるところは胸詰まる。岩姫は5つの目の勾玉の存在とその結果を予見していたのかな?あとは菅流と象子もうまくいくんだろうねえ?
    七掬生きてて良かったー。ここでも大活躍だったなあ。
    百襲姫が怖すぎるね。けものになって夜な夜な襲ってくるとは。
    わかってはいたけど、安心のハッピーエンド。楽しませてもらいました。

  • 久しぶりに萩原さんの初期作勾玉シリーズを読み返した。
    やっぱり大好き萩原さん!!
    ザッ!日本ファンタジーと大声で合いの手を入れたくなるほど天晴れな日本ファンタジー!!
    上橋さんが独自の世界を作り上げて話を作るファンタジー作家なら萩原さんは日本に昔から伝わる話をベースに作り上げるファンタジー。ベースがあるからこそ、この話はでもファンタジーではなく昔に本当にあったのでは!?
    と言うワクワクも広がる。
    テンポよく進む話に登場人物みんな魅力的。
    主人公たちの幸せを心から願わずにはいられなくさせられる設定がなんともたまらない。
    やっぱり萩原さんの書く話は面白い!

  • 下巻は、最後読み終わるのが残念で早く読みたいのを我慢しながら読みました。
    それほどわくわくしました。

    269ページで小倶那の「遠子にもう一度会いたい。そのために生きていたい」

    そしてついに再開の323ページ。
    未来がないとわかっていても一緒にいたい。

    恋愛色強い日本ファンタジー。
    いいです。この感じ。

    やっぱり遠子が一番のお気に入り人物です。
    相手を思い、芯がしっかりしていて一生懸命。絶対助けたくなる。

    小さいころの男の子は、いつも女の子に助けられていたけど、大きくなって男の子が女の子を守る。
    ずーっとお互いに相手のことを考えていて、かけがえのない人だったことに気づくという典型的な要素を日本書紀、古事記の話に例え勾玉の力も興味ありました。

    時間が空いたときにすぐ本を開いて読んでいました。

    もう一度、日本書紀・古事記を勉強しようなか。

    荻原規子の作品では一番好きですね。
    尊敬する友達からいただき、忘れられない大切な本となりました。

    • 9nanokaさん
      私もこの本が荻原規子作で一番好きです。
      私も早く読み進めたいのを、我慢しながら読みました(^^)
      破滅に向かってる感がまた、どきどきする...
      私もこの本が荻原規子作で一番好きです。
      私も早く読み進めたいのを、我慢しながら読みました(^^)
      破滅に向かってる感がまた、どきどきするんですよね…
      komoroさんの、小さいころの男の子は…の部分、納得です!そういう男の子、大好きです笑。
      2015/05/31
  • 夜を徹して読んでしまった。
    まさかこんなに会えないとは。2人とも愛らしかった。

    • komoroさん
      夜を徹して読んでいたんですね。かわいい。
      本当にファンタジー好きな女の子だね。
      でも、最後に小さいころの二人に戻れてよかったね。
      昔の...
      夜を徹して読んでいたんですね。かわいい。
      本当にファンタジー好きな女の子だね。
      でも、最後に小さいころの二人に戻れてよかったね。
      昔の二人に戻れるってとても素敵なこと。
      なんか少女コミックにような純粋な恋愛小説的な要素もあってこういう本結構好きです。

      中国に来て初めて読んだ本。
      9nanokaさん、素敵な本をプレゼントしてくれてありがとう。
      この本がなかったら辛かったであろう中国生活のスタート。救われました。一生心に残る本になりました。
      ありがとうね。9nanoka。
      2015/06/01
  • 上巻を読んでから忙しくなってしまったので、少しずつ読み進めた。一気に読んだ方が盛り上がって面白かっただろうな…と思う。

    ラストは「ちょっと大団円すぎるかな?」と思う位の大団円で読後感がとてもよかった。
    最後の方の展開も意外性があったし、何よりもキャラがいい。

    荻原さんの書く「積極的な少女」は時折独善的な感じがして思考についていけない事があるのだけど、遠子はバランスがよくて好き。最後小倶那の意志を尊重した所がとてもよかった。小倶那も菅流もキャラが立っていてカッコ良い。

    お話もキャラもとてもよい作品。

  • 上巻を読み終えてから2か月読書できなくて、ようやく時間が出来たため今回一気に読み終えた。

    勾玉の不思議さ、それが伝わって神具として使われていた古代日本に思いを馳せるきっかけになった。
    博物館にも結構の数が展示されている、ほとんどが緑色のそれが中心となって動いていく。

    物語の感想としては、色んな人が究極すぎてひたむきすぎて、進むほどに凄まじい展開がやってくるから読む手が止まらなかったというのが本当のところ(笑)

    小俱那と遠子の恋が赤い実弾けたどころじゃなかった。こんなに人を好きになったことがないかもしれない。受け入れるって大事なことだけれど、本当に難しいこと。
    小俱那はただただ愛しく思えたし、遠子の成長ぶりも圧巻。
    母親の愛というか、百襲姫が息子に抱く想いというか、それも唖然としてしまうくらいの執着さも凄まじい。極端と極端と極端が、色んな場面、色んな感情でぶつかり合っている感じ。
    それでも小俱那と遠子の心境が細やかに書いてあって、それぞれの場面でそれぞれに共感して、これからどうなっていくんだろうとわくわくしながらページをめくった。

    そして最後の「いやこれでは終わらないだろう」と思ったところでのキリストのような彼の復活には、良かった良かったと手を叩きたい気分になる。微笑ましい最後で良かった。

    菅流が離れていってしまうのは悲しいけれど、皆がそれぞれの地で自分たちを生きていくのだと考えると自然とほっこり幸せな気分になれる。
    別れていった皆のこれからをそれぞれの視点で読んでみたかったというのが、この本を読み終えてからの一番の本音だったりする。

  • 半分ほど読み進んだところで、上下巻を間違えて読み始めていることに気づいた一冊(笑)。
    出だしがやや唐突な気がしたけど、そんなに違和感なく読めたのが不思議w

    共鳴するように惹かれあうのに、様々な苦難が二人の幸せを阻む。
    その最たる相手が小倶那の実の母親で、死して尚その執着心を強め、小倶那に纏わりつく!
    それは最早、母親の愛でも何でもなく、単なる女の執念の様なモノに成り果てたその姿は、酷く醜く、哀れで、不快だった。

    こんなモノの為に小倶那は死を選ばねばならないのか!?

    そう思うと、作者に怒りを覚えそうになったが、おかげで、最後にちゃんとハッピーエンドが訪れた時には心底嬉しくなった^^

  • 上巻に引き続き、一気に読み終えてしまった。

    空色勾玉に比べて切なく、そしてもどかしくもあった。
    特に、遠子がついに剣の主となった小倶那と再会する場面は辛かった。小倶那は自らを止めてくれる人物をずっと待っていて、そこへ遠子が現れた。あんな形で約束が果たされるとは思わなかった。そして何より、小倶那は小倶那のままで遠子に会える時を待っていたのだと思うと涙せずにはいられない。遠子自身も、もう自分の知っている小倶那はいないのだと思い込んでいたのだから、あの場で姿を消してしまったのは仕方ないことだとは思う。全てを忘れようとしたことも。
    ずっと他人の望むように生きてきた小倶那が、最後には自らの意思で遠子の元に戻ってきてくれのは、とても嬉しかった。この後は語られていないけれど、遠子も小倶那も、そして菅流や他の人々も、幸せに暮らしてほしいと思う。

    素晴らしい物語だった。
    幸い手元に勾玉三部作の第三作もあるので、こちらもぜひ読み進めようと思う。

  • 菅流たちとともに各地の勾玉を集める旅に出た道子。呪われた剣を手にした小倶那の苦悩。戦争の悲惨さ人間の醜さが描かれているけれど、罪深い人々を最後まで憎むことをできなくさせるのは荻原さんの特徴なのでしょうか?まだ他のシリーズを読んだことがないので、他の作品も読んでみたいと思います。面白かった。

  • 気づくと前のめりになりつつ読んでいる本。
    もう何回も読んでるのにね……。
    やっぱり船の上での再会が何度読んでも萌え滾るなぁ。

  • 全てを捨ててく。
    自分が選ばれなかったことが答えであるからこそ、永遠の眠りを選択したのだろうが未練は十分あったのだろうな。

  • 空色勾玉が運命に導かれるお話ならば、この白鳥異伝は運命を導くお話。狭也はさだめの渦の中でもがくヒロイン。遠子はさだめの糸をたぐり寄せていくヒロイン。似ているようで全く異なるアプローチから、勾玉をめぐる少女の成長と葛藤を描いていて、唸らされる。 
    第2部の菅流の登場からテンポが出て読みやすく、最後まで一気に読めてしまった。結末はなんだかあっけないような気がしたものの、これまで多くの苦悩をその身に背負ってきた小倶那がもう一度生き直す、その始まりはあれくらいの軽やかさでいいのかもしれない。
    小倶那を救ったのは、母からの求める愛でなく、遠子からの受け入れる愛だったのが、王道の展開ながら、愛のあるべき姿だよなぁと一人感心。
    薄紅天女が楽しみ!

  • 読む順番間違えました…笑
    勾玉三部作と言えど、登場人物は全然違うしまあいいかって思っていた自分よ笑
    最後まで読んで、あ、これは順番に読まないといけなかったやつ、と思いました。

    ヤマトタケルの伝説が下敷きになっているとのことで、やはりこの人の作品は神話を知らないと理解しきれないと感じ、改めて日本神話に興味がでてきています。

  • 大好きな勾玉三部作。

    こんなに登場人物にイライラしたっけ…と思いながらの再読。大人になってしまったなあ。笑
    あらすじが盛大なネタバレなのが気になる。
    これじゃあ初読の人に文庫をすすめられない。


    ヤマトタケル伝説を下敷きにした古代ファンタジー。遠子、小倶那、菅流などメインキャラクター以外にも魅力的な登場人物が多く、読みやすくなっているとおもいます。
    私の推しは七掬さん。

    思春期の登場人物たちが、それぞれ成長していく姿が描かれるところが必見。

  • 前作より格段と読みやすくなっていた。

  • 大碓皇子に代わってまほろばの皇子となった小碓皇子こと小倶那は、「大蛇の剣」の力を手にしたことで、国中を駆けめぐって戦いつづける運命に巻き込まれることになります。そんな彼を止めるため、遠子は嬰の勾玉の主である菅流(すがる)という男とともに、小倶那のゆくえを追いつづけます。

    やがて遠子と小倶那は再会しますが、遠子は小倶那を手にかけることができず、ふたたび二人は離れ離れとなってしまいます。そして今度は、小倶那が遠子を追って、菅流とともに旅をつづけていくことになります。

    遠子と小倶那の二人が子どもから大人へと成長していくプロセスが、ストーリーの展開に噛みあっていて、「勾玉三部作」のなかでも完成度の高い作品のように思います。

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著者プロフィール

荻原規子・東京生まれ。早稲田大学卒。『空色勾玉』でデビュー。以来、ファンタジー作家として活躍。2006年『風神秘抄』(徳間書店)で小学館児童出版文化賞、産経児童出版文化賞(JR賞)、日本児童文学者協会賞を受賞。著作に「西の良き魔女」シリーズ、「RDGレッドデータガール」シリーズ(KADOKAWA)『あまねく神竜住まう国』(徳間書店)「荻原規子の源氏物語」完訳シリーズ(理論社)、他多数。

「2021年 『エチュード春一番 第三曲 幻想組曲 [狼]』 で使われていた紹介文から引用しています。」

荻原規子の作品

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