- Amazon.co.jp ・本 (282ページ)
- / ISBN・EAN: 9784198932596
感想・レビュー・書評
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読みやすい。少し痛快でもある。男は雛子に必ず落ちると思ってしまう。情けないが、さがですな。
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2013/12/2読了。
このタイトルだと人聞き悪いけれど、
彼と訳あって別れたい女性だったりの人助けの要素が強い。
理由は人それぞれだけど、嫌悪感を抱くようなものはなく、泥棒猫役の雛子には好印象を持つ。
困っている女性の味方☆という感じです。
痛快でサクッと読めました。
雛子がなぜこの仕事をしているかというバックボーンが描かれたら、もっと楽しめそうです。 -
別れさせ屋ではなく、強奪屋の話を描いた作品で、短編。
例えばDV彼氏とうまく分かれるため、相手を傷つけずに別れるために、強奪してもらう。
別れさせ屋と違って別れさせることが目的ではないところが面白い。
よくある恋愛の話から犯罪まで色々なパターンが出てくる。
読んでいてスカッとするものもあり、軽く読み進められる。 -
タイトルに惹かれて、思いつきで購入したのですが予想外にヒットでした。
「あなたの恋人、友達のカレシ、強奪して差し上げます」という広告を見て
半信半疑ながら連絡を取る女性たち。
様々な理由で自分の恋人や友達の恋人の強奪を依頼します。
視点が常に依頼人側なので、強奪の過程が全て描かれていないですが、『上手くいきすぎじゃない?』という気もします。
特に小学生が依頼人の回は何をしていたのかは、まったくわからず。
短編集だしそこでリアリティを求めてもしかたないか。
作者の上手いところは、女性の微妙な心理をきちんと描いているところ。恋人から離れたいと願っているのに、いざスタッフが恋人を強奪するために近づくと不機嫌になったり取り戻したくなったり。
この本の最終章『鳥かごを揺らす手』は、依頼人が恋人と知り合った過程、好きになる経緯、疑惑を抱き離れようと決意するまでがテンポよく
自然に描かれている秀作。ライト感覚の他の作品よりもサスペンスタッチになっています。
このシリーズはもう一冊出ているようなので、近いうちに買いたいと思います。 -
初めての作家さんです。
タイトルからしてワクワクさせてくれるじゃないですか!
『あなたの恋人、友だちのカレシ、強奪して差し上げます』
別れさせ屋の話だと思ったら違いましたね。
別れたいのに別れられないという女性から男を奪還してくれる。
6つの短編集なんだけど、どれも読後感が爽快。
しかも全てが奪還ではない。
ヒナコさんが担当する案件なら成功率100%らしいんだけど
ヒナコさん以外が担当する案件もある
その采配が憎らしいくらいに的を射てる
これは面白かったです。続編も読もう♪ -
初めて読んだ永嶋恵美さんの本。
読みやすくて、面白い。また、設定が変わっててとても惹かれる。 -
対象年齢 高校生〜大人
『別れさせ屋』じゃなくて『泥棒猫』?!
さくさく読める短編集で、別れ話にありがちなドロドロ感はナシ!
優しさと思いやりを持った泥棒猫に好感。
依頼主にとって一番幸せな結末になるように暗躍します!
二巻まで出てます。 -
現実にもあり得る恋愛の揉め事や犯罪を、強奪という形で解決するとはなかなか危険な仕事だと思うのだけど、いろんな案件があって面白い。
どの話も軽すぎず重すぎず、さくっと読めるのもいい。 -
なんだか久々に面白い本だった!こうスカッとするかんじでページをめくる手が止まらないかんじ。
早川梨沙は彼氏と別れたかった。仕事で知り合った彼は最初はすごくいい人だった。しかし、次第に暴力を振るうようになった。別れを切り出したところで実家も知られ職場も知られているから八方塞がり。そんなときに目にしたのが『あなたの恋人・配偶者奪います』という広告だった…「泥棒猫貸します」
他にも何でも自分のマネをする同僚に恋人を取られてしまった人や父親の再婚相手が不倫をしてるから別れさせてという小学生女子、姉の恋人が自分の友人と付き合い酷い目にあったので別れさせてほしいと頼む妹。彼氏の母親に手切れ金を渡された「息子と別れてくれ」と言われた彼女が母親に復讐するために彼氏を奪ってもらったり家出少女が男の家に住み軟禁されていることに気が付き助けを求めるお話などだった。
最後に家出少女の話は本当にヒヤヒヤした。普通に考えれば、ネットで家出少女待ちしてる男にまともな人がいるわけがない。だけど、家出少女は警戒しながらも連絡して結局逃げられなくなる。軟禁されてることに気が付いた頃にはもう遅い。それを助けてくれるのがオフィスCATの面々。でも、本当に良かった。
ヒナコが七変化状態ですごかった。ある意味、いくつもの顔を持つ女って感じ。あとあれだけの作戦も考えて実行あいてるんだから頭もいいだろうし護身術もしっかり学んでるんだろうなぁ。
2019.1.14 読了