ふたり道三〈上〉 (徳間文庫)

著者 :
  • 徳間書店
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感想 : 5
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  • Amazon.co.jp ・本 (616ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784198932756

感想・レビュー・書評

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  • 著者の時代小説、スリリングな展開や青春ストーリーで結構面白いはずなんだけどなぁ。本書、少なくとも上巻のストーリーにはちょっとついていけない。伝説の刀鍛冶、隠岐允(おどろ丸)と妖刀櫂扇。隠岐允に恨みを持つ備中の刀鍛冶青江派の暗殺集団・裏青江衆と隠岐允や椿衆と繰り返される死闘。隠岐允の超人的な強さ…。設定が過激すぎたためか、ここまでのところ、戦国時代の雰囲気を味わうことができない。とにかく中巻以降の展開に期待。

  • 2012/01/24完讀

    おどろ丸不甘只作為刀工,鑄了傳說中的櫂扇,認識了好友松波庄五郎,兩人決定要在亂世崛起,並前進美濃。庄五郎舊主的椿眾(以小夜為首)暗地裡幫助著おどろ丸。但おどろ丸在失去自己的兒子破天丸之後,和庄五郎決裂。

  • 文庫になったら読もうと思ってた。さっそく購入。
    (どうやら、すでに新潮で文庫があったみたいだけど)

    おもしろい。
    伝奇小説っていう分野ですなあ。

    そんなにたくさん知っているわけじゃないけど、戦国武将を主人公にして、伝奇小説って、あまりないんじゃないかなあ。
    フィクションを盛り込みにくいというか、あまりやりすぎると、あきらかに「作りもの」感が出ちゃうんだと思う、有名な人物だと。
    まあ、それはそれで、そういうつもりで読めばおもしろいんだろうけど。

    この小説のいいところは、本物っぽさ。
    もちろん、これが「伝奇小説」であることは、読み始めてすぐにわかるんだけど、それでもどこまでが本当で、どこからが嘘なのかがとってもわかりにくい。
    マイケル・クライトンを初めて読んだときのような。
    全体としては嘘だって理性ではわかっているんだけど、読んでいる感覚としては、なんだか目の前に展開されるドラマが本当なんじゃないかと錯覚する。


    とても楽しく読めたー。
    あと、長いのがいい。
    どんどん読んでも、なかなか終わらないのが、とってもうれしい。

  • 斎藤道三を扱った小説は、司馬さんの国盗り物語以来ですが、この本は、エンターテイメントとしての小説なので、歴史を詳しく知りたいという方には、不向きだと思います。
    しかし、読むにつれて、人物のつながりが深くなっていき、また戦国の中での縁や血などについても、上手く描かれていて、楽しく読むことが出来ます。
    続刊を読むのが楽しみです。

  • ★★★☆☆
    刀工おどろ丸は、自ら鍛えた剣・櫂扇を手に乱世に乗り出していく。
    この巻は、まだプロローグなのかな?
    信長登場前夜の美濃の地を描いた歴史小説。土砂降りの中の濁流にのまれるように登場人物の顔ぶれも人生も変わっていきます。
    次巻を早く読みたいです。
    (まっきー)

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著者プロフィール

1955年静岡県生まれ。日本大学芸術学部卒業後、手塚プロ勤務を経て執筆活動に。95年、『剣豪将軍義輝』で、一躍脚光を浴びる。おもな代表作は『海王』『ふたり道三』『夏雲あがれ』『家康、死す』『風魔』『陣借り平助』など。『乱丸』で2015年第4回歴史時代作家クラブ賞作品賞を受賞。近著に『天離り果つる国』がある。

「2023年 『義輝異聞 将軍の星 〈新装版〉』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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