RUN RUN RUN (徳間文庫)

著者 :
  • 徳間書店
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本棚登録 : 62
感想 : 9
  • Amazon.co.jp ・本 (311ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784198932794

作品紹介・あらすじ

十七歳、わたしは魔女にさらわれた-高校二年生女子。二十四歳、人生崖っぷち。あたしは深夜のバッティングセンターで捨て猫を拾った-女性編集者。三十歳リーチ、いまだに自分捜し継続中。私はいきなり後頭部に空き缶をぶつけられた-キャバクラ嬢。それが、わたしたちの旅のはじまりだった。真冬の夜、偶然出会った三人が、生き辛さに身を寄せ合いながら、雪降る国へと逃避行。

感想・レビュー・書評

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  • 17歳の女子高生、24歳のキャバ嬢そして29歳の女編集者。偶然出会った3人が北へ逃避行。
    帯には「どうしてこんなに女子の微妙な気持ちがわかるんだろう?」なんてあったが、自分には普通の人間、所謂凡人の微妙な気持ちにしか思えなかった。

    現実には、小説のようなことにはならないのは分かりきっているが、読了後清々しくもポジティブな気持ちになれる。

    キオスクで偶々手に取ったこの一冊。こーいった出会い好き。

  • 人生には多くの覚悟が必要な時が来るけど、その覚悟を決める為のモラトリアムを偶然 3人は共に過ごした。そう考えるとこれほど、見事な青春小説はないと思う。

  • 30歳目前、雑誌の編集をしているマリ子。24歳、キャバ嬢で人生崖っぷちなルナ。17歳、高校二年生のマコト。ある深夜の新宿、年齢も仕事も性格もバラバラな三人は偶然出逢い、お互いのことを何も知らないまま、温泉旅行へ出掛けることになった。それぞれが抱える事情とともに、新潟へと車を走らす。勢いだけで始まった旅だったが……。

  • 空港の売店で期待せず買ったのに大ヒット!

  • ジャケ買いしたはいいけど1年くらい積ん読だった本。もっと早く読んどけば良かった。ちょっと疲れて、頑張る力が欲しい人、オススメです。

  • 新宿をさまよう17歳。
    キャバクラを無断欠勤した24歳。
    後頭部に空き缶をぶつけられた29歳。

    みんな、
    人生どん詰まりの崖っぷち。

    そんな3人が偶然出会って、
    時間と車が走り出す!

    「ワタシのミステリートレインは
     本当はどこへ行きたかったんだろう・・・・・・。」

    全く見知らぬ3人が
    少しずつ自分の内側に抱えているものを
    こぼしていく姿は
    なんだか切なくて苦しくて、
    共感してしまった。

    「ダメダメなのだ。アホアホなのだ。
     それが確認できただけでもまだマシだ。」

    山下さんが描く女性は、
    なんだかいい。
    文章自体は読みやすくて、さっぱりしています。

    たぶん逃げるのは、悪いことぢゃない。
    傷を舐めあったっていい。
    だけど、
    それに浸かってしまうのではなくて
    その先が大事。

    そーゆーことを、
    女の子を軸にして描いてくれています。

    私も、悩んでがんばってるよ。
    それを知っているよ。
    あなたはがんばってるよ。

    「自分の存在がわからなくなって、
     目眩がするほど淋しかった。
     確かに、そうひとこと言ってほしかった。」

  • 陸上部小説です。女3人でプチ逃避行だからRUN RUN RUNなのかな、と思ってたら、本気で3人とも陸上やり始めたからびっくりしました。
    王道のロードムービー(ノベル?)ですが、
    年齢も職業も人生経験も(あと陸上の種目も)違う3人の対比とやり取りが面白くて読み進めていくうちに、あれ?実はものすごく技巧的な小説なんじゃね?と思えてきました。
    地味に巧い小説って印象です。

  • もやもやっとしている時に買った本。
    もっと動いてもよいかなと思い直した一冊

  • 3人の女性が新宿歌舞伎町で偶然出会い、そして
    出会った瞬間から何故か3人で冬の新潟へと旅立つ事に。
    17歳の訳あり女子高生、24歳の崖っぷちキャバ嬢、
    29歳の未だ自分探し中の雑誌編集者という面識の
    なかった3人による、日常からエイっと一歩を踏み出した
    の逃避行。それぞれが抱える問題の大小はありながらも、
    自分の中の殻やリミッターが非日常の旅によって序々に
    外れていき、幼稚で儚い仮想の3姉妹という関係性を
    持つ事で癒されていく。
    女性版ロードノベルにして成長小説。

    旅の終盤、クライマックスには3人の繋がりが
    強固になっていくにつれ、その本音や背負った
    柵を吐露する事で、意外な3人の接点が浮き上がってくる。
    偶然ではなく、必然だった3人の出会い。そして更に
    「走る」事でにただ逃げる事から、意思を持った脱出の
    シーンはあざといながらも、清々しくもキラキラとして
    羨ましくもあります。読み終えてから、表紙の写真を
    見ると...なかなかいい装丁だなーと思えてきますw。

    旅ってやっぱりいいね。どっか...行きたいなー。

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著者プロフィール

1967年5月生まれ。「ワイヤード」などのライターとして活躍しながら小説を執筆。繊細かつ情緒溢れる独特な筆致が注目を浴びる。著書『BLOODLINK』は2ちゃんねるラノベ大賞で1位、『ノーサイドじゃ終わらない』は「このミス!」ランクイン。

「2015年 『BLOODLINK 5 地涌の哭』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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