本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
本 ・本 (432ページ) / ISBN・EAN: 9784198933678
感想・レビュー・書評
-
怖すぎる本。休憩を挟みながらでないと読み進められませんでした。暴力的な描写が鮮やか過ぎて苦しい気持ちになります。基本的に全ての登場人物が常軌を逸しているので、途中からなんでそんなことになるのかが訳わからない。倫理観崩壊。
-
自分都合で次々に人を惨殺していくフジコに打ち震える… 圧倒的な業の深さを堪能せよ! イヤミス度MAX!
不幸な環境で育った少女が、自身の幸せのために次々と惨殺を繰り返していく、超嫌な気分になるミステリー。
ストーリーの構成が凝っていて面白いっ
ミステリー好きにはたまりませんね。最後の最後まで読者を楽しませてくれる仕掛けで最高です。で、結局誰がどうなったんだ? と読み返してみると、悪者と不幸ばっかりでビビりました。
本作の魅力は、なんといってもフジコのキャラクターですね。業が深く、自分の幸せへの執着が強すぎる感じが、いやー怖い。登場人物の描き方が潔く、狂った情念がビシバシ伝わってきました。素晴らしい!
しかし気持ちはわからんでもないが、人から金品や命まで奪って、どうして自分が幸せと感じるんでしょうか。どんなに不幸な環境だろうが、自身で幸せを生み出そうとしないと、必ず転落しますよ。あー説教臭い。
自分もイヤミス作品をそこそこ読んできましたが、圧倒的ストレートに嫌な気分にさせてくれる作品でした。あ、これ誉め言葉です。
嫌いな人もいるでしょうが、わかりやすいイヤミスとして是非お勧めしたい一冊です。続編もあるようですので、読まなきゃです! -
フジコ、一体何人殺したのよ。。
思いつくままに、次から次へと。
美波ちゃんが亡くなっていく経過は読んでいて辛かった。現実でもこうやって殺される子どもがいるんだろうな。どこまでも救いのない話。
-
衝撃的過ぎる。
最後まで読み終わり、飲み込めずもう一回、あとがきを読んで、更に後ろがあることに気づき、あとがきを読む。
ただ呆然としています。
人の命を、こんなに軽く考えてもいいのだろうか。
子は親を選べないのに、子が親や周りの大人から受ける愛情の大切さがわかった。愛を受け取れず、自分から不幸になる方を選んでしまう。
途中、吐き気をもよおすほどだった。
親から毎日残酷に扱われた結果なのか。
自分を大切に扱うということが、わからないから。フジコの半生もかなり過酷。かわいそうだった。親にも恋人にも大切にしてもらえない。だから殺人をおかしていいことには、ならないけれど。
-
一家殺人事件の生き残りとなったフジコが、やがて殺人鬼となっていく壮絶な物語。
イジメ、ネグレクト、児童虐待、殺人のオンパレードで救いのない展開を、不覚にも食い入るように読み進めていた私がいた。そうだ。欲していたのだ。
そして、殺人鬼フジコに同調する自分もいた。
誰もが少なからず持っている嫉妬心、虚栄心、自己顕示欲、そのすべては人間なら必ずしも持つ心の弱さが故の感情だ。そうだ、私の中の弱さが共感したのだ。
そして、本作のあとがきを読んだ時、ミスリードを食らっていた自分に失笑。
やってくれたな真梨幸子。
続編、読みますとも。 -
初めての真梨幸子さん。
真梨幸子さんの作品で読みたいものが何作かあり、それじゃあ先にベストセラーということで手にとりました。
これはしんどい。なにか大きな黒いものに飲み込まれそうになりながらもなんとか読み終えた。しばらく引きずりそう…と暗い気持ちでしたが、あとがきでえっ?となり、はしがきに戻り、もう一度あとがきを読み、パラパラと章をめくり、???、いろんな疑問が出て来て、最後の最後に楽しませてもらえました。あとがき読むまでは続編はいいかな、と思っていたのですが、モヤモヤが残ったので読みたくなりました。
はぁ、でも次は心温まる話を読もう。 -
読書備忘録852号。
★★★。
読んでて食欲が無くなる作品でした。
流石、真梨さん。
冒頭のはしがきで意味深な解説が。これも含めて物語です。これは実際にあった事件だと語る。
そしてこの作品の作者は女性で自殺未遂の末、結局亡くなったと。
小説タイトルは「蝋人形 おがくず人形」であったと。
川崎に両親と妹と暮らす11歳女子。これは誰?と思う。
両親に金銭感覚はなく、所謂ネグレクト状態。
日常着る服や学校教材は妹と共有。
給食費も滞納。
そんな彼女はクラスメートのアホ男子K君に執拗にイジメられる。K君に追いかけられた女子は遮断桿が降りた踏切を強引に渡り、K君は列車に轢かれてミンチに・・・。
ホウホウの体で家に帰った女子を待っていたのは血まみれの姿で立つ母と殺されている父の姿?
そして、この地域には指名手配されている殺人鬼の女の影が・・・。
なぞの多い章でした。
次の章。主人公は森沢藤子。11歳。おお、この子がフジコか?
両親はおらず、叔母の茂子と暮らす。
この時点ではK君に追いかけられていた女子はこの藤子か?という想像もできるが多分違うな。
藤子は質の悪いグループに属してしまったが為に嘘と虚飾の世界に足を突っ込んでしまう。
クラスで飼っていたカナリアをバラバラにして捨てて・・・。
それを見ていたクラスメートの女子を殺してバラバラにして捨てて・・・。
中学時代に交際していた大学生を寝取った女子を殺してバラバラにして捨てて・・・。
廃人となった大学生と結婚。
ここからは、殺してバラバラ、殺してバラバラの繰り返し。
気持ち悪くなるから書かない・・・。
そしてクライマックス。1章に出てきた風景の繰り返し。ん?そういうことか。この作品の作者はそういうことだったのか。
そしてそれをはしがきで紹介した女性の正体も。
最後の新聞記事6行の恐ろしさ。
人は業(カルマ)に縛られる。そこからは抜けられないと。食欲無くなりました。
好きな方には堪らない物語なんでしょうね!-
あ!!!本当ですね!何て失礼な私(⌒-⌒; )
この頃まだ知らない作家さんだったからですね(笑)
↑言い訳あ!!!本当ですね!何て失礼な私(⌒-⌒; )
この頃まだ知らない作家さんだったからですね(笑)
↑言い訳2024/08/31 -
2024/09/02
-
2024/09/02
-
-
イヤミスなんで、読み難いと思ったんやけど、結構、すいすい読める、読み易い!
でも、「読み易い=読みたい」ではなくてね…
こんな家庭に生まれりゃ心は歪むわな。
でも、周りを意識して生きていったりする気持ちは、分かる。
リセットする手段に殺人ってのはないけど。
読む前は、フジコは、サイコパスみたいに、もっと殺人を普通の事のように、何気ににやるのかと思ってたけど、そうではないんや。
そこには、好感⁇は持てる⁇笑
ちなみに、私は、虫も殺さない善良な一般市民です!
著者プロフィール
真梨幸子の作品






私もこの作品読みましたよ!
読み終えてすぐは、
後味悪さにイマイチかなって感じたけど
あとから、...
私もこの作品読みましたよ!
読み終えてすぐは、
後味悪さにイマイチかなって感じたけど
あとから、また読みたくなるんですよねぇ(*_*;)
その後真梨幸子さんの作品が
気になって仕方なくなりました!
この作品の続編、
「インタビュー・イン・セル 殺人鬼フジコの真実」も
よかったら読んでみてくださいね(*^-^*)
後味悪いんだけど、読みたくなるイヤミス…って分かります。
他の予約本をキャンセルして、続編を早速...
後味悪いんだけど、読みたくなるイヤミス…って分かります。
他の予約本をキャンセルして、続編を早速予約しちゃいましたよ〜楽しみです。イヤミスが楽しみって変かな^^;
私も尾野真千子さん、好きです(∩ˊ꒳ˋ∩)・*
私も尾野真千子さん、好きです(∩ˊ꒳ˋ∩)・*