殺人鬼フジコの衝動 (徳間文庫)

著者 :
  • 徳間書店
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本棚登録 : 6162
レビュー : 1062
  • Amazon.co.jp ・本 (429ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784198933678

作品紹介・あらすじ

一家惨殺事件のただひとりの生き残りとして新たな人生を歩み始めた十一歳の少女。だが彼女の人生はいつしか狂い始めた。「人生は、薔薇色のお菓子のよう」。呟きながら、またひとり彼女は殺す。何がいたいけな少女を伝説の殺人鬼にしてしまったのか?精緻に織り上げられた謎のタペストリ。最後の一行を読んだ時、あなたは著者が仕掛けたたくらみに戦慄し、その哀しみに慟哭する…。

感想・レビュー・書評

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  • 途中で何度もやめようかと迷いつつ読んでしまった。
    これでもかと言うほど過激な描写の連続でげんなりする。
    その割に中身が薄っぺらくて何も残らない。
    文章が稚拙なのが原因か。

    フジコの短絡的な殺人衝動がどうしても理解できない。
    生育環境の悪さだけが理由となるのか。
    もちろん殺人鬼なのだから常識の範疇ではないのだろうが。
    共感できる部分が全くなかった。

    ただ、フジコまでとは言わずとも凄惨な大量殺人は現実社会に存在する。
    犯人達の犯罪の動機はその背景はなんであるのか理解できないことが多い。
    となるとこの小説こそがリアルなのか。
    心の闇こそが本質なのか。

    いずれにせよ、小説としての価値を見いだせない作品だった。

  • これぞ王道のイヤミスという感じ。
    一家惨殺事件の生き残りとなった11歳のフジコは、新しい地で第二の人生をスタートさせるが…
    絵に書いたような堕落っぷり+割とすぐ人殺しすぎ。

    特に自分の子供に対しての仕打ちは、酷すぎて読み飛ばすレベル…

    こういう話はお化け屋敷みたいな面白さで
    読み終わった後どうなるわけでもないが
    怖いもの見たさと、先に何が待っているのかが気になるという心理で始まったら終わらせないと気が収まらない
    という訳で、嫌だなぁこれは…面白いように転落していくなぁと思いつつも一気読みである。

    最後、黒幕に一捻りあるが
    たとえ最初が仕組まれた不幸だとしても、それ以降の殺人は間違いなく自分がやっちゃった訳で
    本当にだからどうなる訳でもないなぁ(二回目)という読後感。。

    短い会話だけのページや、カタカナ・ひらがなが多いページも沢山あるので、サクサク読める。

  • 初めてのイヤミス。
    いやぁ〜本当に嫌な気分になった…、特に序盤。
    しんどかったけど最後まで読まずにはいられなかった。
    そして、この感想はインタビュー・イン・セルを読み終えた後に書いてるんだけど、殺人鬼フジコの衝動を読んだ人は必ずインタビュー〜を読むことをオススメする、なるべく間を開けずに。

  • 一家惨殺事件のただひとりの生き残りとして新たな人生を歩み始めた
    十一歳の藤子。
    だが彼女の人生はいつしか狂い始めた。
    「人生は、バラ色のお菓子のよう」。呟きながら、またひとり彼女は殺す。
    何がいたいけない少女を伝説の殺人鬼にしてしまったのか?

    とっても有名で高評価なこの本。
    読みたいって思って買って、でも読むのが怖くて
    数年間そのまま放置していました。
    やっと、手に取りましたがやはり怖かった(〃ρ∩°`)ウゥ…
    心が苦しくて、物語に引きずり込まれ何とも言えず気分が悪くて
    グロくたエグイ…

  • グロいんだけどただ気持ち悪いだけじゃなくてしっかり面白いのが真梨幸子さんの凄いとこ。

    理解力が乏しいので最初読んだ時は「??」ってなったけど、あとがきと解説とを読んで、もう一度読んだ時なるほどってなった。時間軸がフジコか早季子かわかんなくなっちゃった。笑

    解説にもあったけど、こんな大量殺人する人のことなんて理解出来るわけないと思いきや、しっかり背景とか気持ちとか描写されてるから何かわかんないけど共感できてしまうっていうか……フジコだけ悪い訳じゃなくて、色んな要因が重なってしまって……と、フジコを庇いたくなってしまう。不思議。

    裕也がミキサーを持ってるシーンから人を殺す道具にする伏線だったり、「善い大人」として書かれている茂子と「一人娘を殺された可哀想な母親」として書かれている小坂初子が裏のボスであるという構図がとてもいい。あとがき見るまで全く疑ってなかった、作中に出てくる人の中でも「普通」の人として描かれている2人がまさか……って感じ。こういう所もほんと真梨幸子さん。好き。
    職安で出会った小野田静香さんに乗せられてフジコが働くのも、赤坂のマンションで茂子の言ったなんでもないような保険金の話も、茂子が絡んでたラストに結びついた時脱帽。

    あとがきに書かれている
    「知らなくていいことはこの世の中にたくさんある。隠しておいた方がいいこともたくさんある。闇に置いておくことが相応しいものもたくさんある。」という一文。
    友人 に「パチンコ狂いの整形女」と噂されたフジコの母親、業、カナリアの真実、小坂恵美の事情、杏奈と裕也、小野田静香、そして(これは知らずに終わったが)茂子と小坂初子の本性。全てに言えることだ。ひとつのキーワードなのかな。

    インタビューのやつも見てみたいなと思う!今度読も!

  • これをまだ読んでない人が羨ましい

  • 虐待の末、孤児となったフジコ
    叔母の家にひきとられるが、「ばれなければ大丈夫」
    と、すべてを他人のせいにしつつ殺人鬼へと変貌していく。

    くりかえす運命

    「イヤミス」の命名通り、読んでいてグッタリするような内容。
    あまりにも安易な殺人の数々に「警察どうした」(笑)

    ラストにわかる、真のしかけに「あぁやっぱり・・・」

    嫌だ嫌だと思いつつも読んでしまう
    そんな不思議な力がある作家さん

  • 後味が悪いというか、もうどこを読んでもぐっちょんぐっちょんです。

    フジコの育った環境は確かにかわいそうやけど、欲深くて、自己中心的で、悪いのはすべて他人。

    ひがんで媚うって蔑んで、心のどろどろ具合は読んでてしんどい。

    でも殺人の描写はとてもシンプルで絵本に出てきそうな感じなのがまた気持ち悪い。

    何のためらいもなく邪魔な人間をざっくざく消してくとこは映画冷たい熱帯魚のでんでんのよう・・。こわい!

    こどものところはほんまきつかった・・。

    最後の方は救われて落とされて救われて落とされて・・とにかく気持ち悪くておもしろいです。

  • 悲惨な物語だ。
    子供の残酷さが怖い。幼児思考の大人が怖い。子の命を親が握っているという事実が、なのに子は親を選べないという事実が怖い。

    いじめシーンや虐待シーンは胸が悪くなる。
    殺人シーンは、直接的な描写は少ないものの、ネジがおかしくなっているフジ子の内面描写が背筋を寒くし、映画版「隣人13号」を連想した。

    構成には大きな仕掛け。読者を驚かせるためだけの仕掛けではなく、この本の主題と言える「カルマ」を表現するために施された仕掛けだから、意味が深い。
    全てを理解するには読み返す必要があるが、しかし残念ながらすぐに読み返す気にはなれない、悲惨な物語だ。

  • 虐待されて、いじめられて…

    いい加減な男に騙されて孕まされて…

    整形して美女になっても幸せは続かない…
    負の連鎖。カルマ。そして殺人行為にさえも慣れていく…

    エグい、イヤミスであることは間違いないが一気に読ませる力強さがある。

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著者プロフィール

真梨 幸子(まり ゆきこ)
1964年、宮崎県生まれ。多摩芸術学園映画科卒業。2005年『孤虫症』で第32回メフィスト賞を受賞しデビュー。2011年『殺人鬼フジコの衝動』がシリーズ累計50万部を超えるベストセラーになり、舞台化・ラジオドラマ化、代表作の一つと目される。2015年、『人生相談。』で第28回山本周五郎賞候補。
他の代表作に、TVドラマ化された『5人のジュンコ』、『祝言島』など。

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