先輩と私 (徳間文庫)

著者 :
  • 徳間書店
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レビュー : 13
  • Amazon.co.jp ・本 (375ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784198933692

作品紹介・あらすじ

T女子大学好色文学研究会の会員・光枝は、会長の阿真理先輩(ロリ巨乳系)に淡い恋心を抱いている。それを知ってか知らずか先輩はつれなくて、オナニーによる女性の真の自立と解放を叫ぶのみ。光枝は仕方なく、エッチな小説を書いて自らを慰める、しょんぼりな毎日。そこへライバルサークルの会長、華代の魔の手が。笑いとエロスが奇跡の融合を遂げた、著者の真骨頂。女だらけの官能小説。

感想・レビュー・書評

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  • 2011 7/16読了。WonderGooで購入。
    前々から表紙は気になりつつも、レズビアン官能小説であるという点を聞いて「まあいいか」とスルーしていた本・・・なのだけど、先日『西城秀樹のおかげです』を読んで「ぬお?!」と思った後で、よく著者を見たら「え、これも森奈津子?!」とはじめて気づいて買ってきた。
    思い描いたとおりにエロい上にSMネタまで入ってくるし倒錯しまくりなんだけど笑える。特に主人公の光枝の振り切れっぷりというか創作モードに入ったときの突っ走りっぷりと、入れないときのただのドスケベっぷりが面白くてならない。
    他人様の家でねちっこく責められている美女を見て、耐えられなくなって自分も秘書に手を伸ばし・・・ってんならまあ、あるあるだが、思い切りよくボトムズ脱いで「ごめん、これからオナニーするから」っていうヒロインがどこの世界にいるよ?! 森奈津子の小説の中にいるよ。
    エロいシーンはねちっこくエロいので外では読めない一冊だが、それにしてもエロとギャグのバランスが絶妙っていうか切り替わる瞬間が読みきれないなこれ。エロ⇒ギャグに変わった瞬間が大好きだったので、きっとまた森奈津子作品買いそう。今まさに自分がSM放置プレイされているときに創作意欲が湧いて「なんで縛られているんだ?!」って自問自答するようなヒロインはそりゃ支持せにゃあなるまいよ。

  • やはり文章はうまい。が、どうしても中盤あたりで中だるみしてしまう……語り部を変えることでそういうところにも工夫している様子が見られるが、どうしても定期的にエロシーンが入るとなると、展開が単調になりがちで、官能小説の場合、そういうところが難しいものだなぁと(そもそも、そういう物語的なおもしろさは求められてないのかもしれないが)。やはりギャグの切れ味などは『姫百合たちの放課後』のほうが良かったかな。

  • ライバルサークルの会長に目をつけられてしまった主人公。
    うっかりとお誘いに乗ったばっかりに
    大変な現実に行きあたってしまった。

    どんなに魅力的なお誘いがあっても
    付いて行ったら大変ですよ、な状態。
    最後の最後には、よい方向に終わりましたけど
    それまでの間がすごい。

    これだけの個性的な人間多数、なのも驚きですが
    人間関係もすごい。
    恐ろしく全員己の欲望にひた走ってます。
    欲望大事。
    脳内がどうなっている!? と思うほど
    ごちゃごちゃしてるような、分かりやすいような。

  •  官能小説ではあるがとにかく明るい、官能小説が暗くじめじめしているという感覚がすでに古いのだろう。古きことは素晴らしきかな(笑

  • 工口本なので,内容紹介は自粛。
    バカバカしいが面白い。
    解説の深見真が,微妙に合っているんだか,合っていないんだかの人選。

  • いや、面白かった!
    笑えるけど、エロい。エロいけど、笑える。笑いと性欲が同時に(あるいは交互に)喚起される作品って確かに珍しい。

    あとがきで「オジサマたちにフェミニズム・レズビアンネタで笑って、使ってもらえたら」というような文があったが、私はこの作品を女性として読みたかった。
    百合・レズビアン系作品全般に言えることだけど、男性としての、思考や体を捨てて女性として読めたらどんな感想を抱くのか非常に気になる。

    脱線。とにかく面白かった。
    嗜好としては瑠璃や仁子には非常に共感できるところはある。もちろん、創作や妄想の範囲に留めておく事が絶対条件なのは、彼女たち同様理解してますよ。
    まあでも、実際できるなら山芋プレイ辺りで十分満足するなあ。

  • 先輩と私、は女子大学のエロ文学サークルの話で、
    ライバルサークルの部長に誘惑されたり自分でも攻めたりと、
    百合でも珍しい「攻める主人公」がみれるから、
    百合にじめじめして綺麗な印象をもってちょっと遠巻きに見つめてる人はこれ読んで、
    そのばからしさとアホらしさと面白さに気づいて欲しい

  • かなりの際どい内容ですが、正直それくらいしか印象が残らなかった作品です。自分が男だからかな…妄想での百合趣味のある人ならいいかもしれませんが。

  • 主人公の意志弱ぇー!
    この本に関しては作者やバックグラウンド、ましてや官能小説であることすら知らずに手にとって読み始めたのだけれど、単行本として読む限りにおいては先にあとがき・解説から入ったほうがいいのかもしれない。

    官能小説において何を読むのか、ということに対してきちんと立場が定まっていない自分が悪いのだが、何らかの性的興奮を抱かせるのか、それとも登場人物の人間関係、物語的な部分をエロと絡めて楽しむのか、レズビアンの性的・社会的要求か、はたまた別の何かか、などと考えながら読んではいたのだが、最後までその何かを定めることはできず、結果疲労が残った。

    読む前にもう少しきちんと確認してから読み始めればよかった。
    これは
    ・雑誌連載されていたものに書き下ろしを加筆したもの
    である。つまり一回で、ある程度の人間関係とエロを回収する必要があるわけで。
    その目的の中では攻めや受けの立ち回りも激しく変化するし、受ける側が拒んでて話が終わりましたでは困るので、誰しもすぐ状況を受け入れる。

    と、いうところまで考えるとだいぶ面白くなっていく。
    これは解説者の表現を借りると「笑いと性的興奮の間の綱渡り(正確な引用ではないので注意)」な作品であり、おっさん向けの雑誌に載ってた、男の一切登場しないレズビアン作品だと思えば更に面白い。

    自分と同じようなバックグラウンドをお持ちなら、ぜひあとがき・解説を読んでから本編に入ってみてはどうだろう。

  •  全力でアホな官能百合小説であった……というのは、もちろん褒め言葉である。女性が男性から自立するためには、当然、性的な自立も必要である……という結論から導かれた二つの道、「オナニズム」と「レズビニアズム」。前者を極めんとする先輩に惹かれた私は、しかし、先輩をオカズに自分を慰めたりして、そんな彼女がレズビニアズムの悦びを知ってしまい、二つの道の前で悩み苦悩し、オナニーし、剃毛され、緊縛され……そんな中、後輩女子の奸計により彼女は罠に陥れられ……という内容なのだけど、話の筋は割とどうでも良くて、「見た目は」清楚なのに、ことエロに関してはどん欲な主人公と、そんな彼女を取り巻くこれまたエロにどん欲な人々が起こす騒動がひたすら楽しい。
     官能描写は頻度も密度も結構なものなのだけど、不思議と生々しさを感じないのは言葉の選び方が上品? だから何だろうなと思う。もちろん、万人にはお勧めできないけれど、アホでエロいお話を読みたい人には是非お勧めしたい。
    そういう人がどれくらい存在するかは知らないが。

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著者プロフィール

作家。1966年、東京都生まれ。作品に、「お嬢さま」シリーズ、『地下室の幽霊』(いずれも学研)など。

「2017年 『脇役ロマンス』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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