人間臨終図巻1<新装版> (徳間文庫)

著者 :
  • 徳間書店
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  • Amazon.co.jp ・本 (445ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784198934668

作品紹介・あらすじ

戦後を代表する大衆小説の大家・山田風太郎が、歴史に名を残す著名人(英雄、武将、政治家、作家、芸術家、芸能人、犯罪者など)の死に様を切り取った、稀代の名著。読みやすくなって新装版で登場。

感想・レビュー・書評

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  • どんな偉人も、悪人も、宗教家も書かれている行数に大差がない。人生は死ぬまでのひまつぶしと言う名言が反芻された。

  • 全4巻の大作、読み進めるのが辛くなるほど、沢山の臨終に立ち会える本でした。2巻以降も読もうか、悩み中

  • 第1巻は比較的若いうちに亡くなった人々。

    とあるSNSでこの本を知ってAmazonで検索したら,第1巻だけ読み放題にあった。
    全4巻らしいのだが,第2巻からは読み放題では読めない。

  • いろんな人がどんな風に死んだかというのが、亡くなった年齢順にひたすら書いてある本です。

    ただただ死に方が書いてあるというのはなんだかすごいですが、自分と同じ年齢で亡くなった人がどんな人生だったか考えたり、人の命のはかなさを感じることができます。

    自分の人生を振り返ったり、生き方を考えるきっかけになる本だと思います。

  • 歴史上の人物の死際をまとめたやつ。年齢順になっているので自分の年齢で死んだ人を探すと色々と趣深い。大抵、ろくな死に方をしていない。

  • 古今東西、老若男女、著名人(いろいろなジャンルの人々、犯罪者も)が「死」に瀕したときの様子、またそ子に至るまでの人となりをそれぞれの人物毎に簡潔にまとめている。また登場順がおもしろい。亡くなった年齢順である。私が読んだ第1巻は十代の八百屋お七から49歳の山下清まで。本を読むと少し前までは死因が洋の東西を問わず、結核、チフス等が多い。今では信じられないが結核は死の病であったことがよくわかる。治す手立てもなく、悪化していくのを本人も周りの人たちも手をこまぬいているしかなかったのだ。
    第1巻はまだ若い人たちが多いので、死に至るまでの様子は悲劇的なものを感じる。
    しかしこの本は「死」を扱いながら、暗さよりもその人物像を浮かび上がらせ、ユーモアさえ感じさせるものもある。人物により文体も少しずつ換え、その人へのコメントも秀逸で面白い、さすが山田風太郎と思わせるものばかりだ。

  • 3ページ程で脱落・・・。
    歴史に疎すぎるせいか、全然読み進めることができない。

  • 古今東西、様々な人間の死に様を描いた本。

    死に様だけで、その人の生き様が重くのしかかってくる。

    今日読んだのはジョン・レノンの死に様。

    偶然にも、彼を殺したマーク・チャップマンに、

    殺人罪による無期刑が宣告された日だった。

    ジョン・レノンの頁にも関わらず、最後の一文は、

    裁判官の被告人への宣告の一節。

    いつ読んでも、しびれる本。

    濃すぎてなかなか読み進められない。

  • 死から逃れることは何人もできない
    突然の死、惨めな死、惜しまれての死。
    様々な最期が記されている。
    最期を知ることで、その人の人生を読んでいるような気持ちになる。

    この作品に出てこないが、私は次の言葉のような人生をおくりたいといつも思う。
    「あなたが生まれたとき周りの人は笑って、あなたは泣いていたでしょう。
    だから、あなたが死ぬときには、あなたが笑って周りの人が泣くような人生をおくりなさい。」

  • 山田風太郎視点で書かれた、その人の死に際集。
    10代、20代、30歳からは1歳刻みでその歳でなくなった人があつめられている。
    いわゆる偉人達だけでなく犯罪者やその被害にあった人等ジャンルはバラバラで、それがまた死は誰にでも等しく訪れることを暗示しているようで面白い。
    しかし、近代の作家、芸術家達の死因に肺炎の多いこと多いこと。当時はやはり死に至る病だったのだなと再認識。

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著者プロフィール

1922年兵庫県生まれ。47年「達磨峠の事件」で作家デビュー。49年「眼中の悪魔」「虚像淫楽」で探偵作家クラブ賞、97年に第45回菊池寛賞、2001年に第四回日本ミステリー文学大賞を受賞。2001年没。

「2011年 『誰にも出来る殺人/棺の中の悦楽 山田風太郎ベストコレクション』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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