姫椿

  • 徳間書店 (2012年2月1日発売)
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Amazon.co.jp ・本 / ISBN・EAN: 9784198934989

AIがまとめたこの本の要点

プレミアム

みんなの感想まとめ

家族や不思議な出来事をテーマにした短編集で、各短編が独自の魅力を持ち、深い感動を呼び起こします。特に「永遠の縁」や「獬(シエ)」の物語は、物悲しさとともに希望を感じさせ、読者の心に強く響きます。不幸を...

感想・レビュー・書評

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  • 短編集です。
    さすが稀代のストーリーテラーだけあってどの話も面白いんだけど、全般的に「世にも奇妙な物語」でドラマ化されそうな話が多かったかな。

    最後の「永遠の縁」が一番いい(^^)

  •  家族にまつわる、少し物悲しい不思議な話がつめこまれている。特に、不幸を食べてしまう「獬(シエ)」が胸に迫った。
    「不幸の分だけ、ちゃんと幸せになれるよ。ほんとだよ。一生の恋人になる人には、何ひとつ隠しごとをせず、すべてを話して下さい。恥ずかしいことは何もない。そして、同じような生まれ育ちのその人の苦しみは、スーちゃんがみんな食べてあげて」
     私も不幸を感じたとしても、幸せになれると信じてゆきたい。大切な人の苦しみを食べて。

  • 目次
    ・獬(xie シエ)
    ・姫椿
    ・再会
    ・マダムの咽仏
    ・トラブル・メーカー
    ・オリンポスの聖女
    ・零下の災厄
    ・永遠の緑

    ほろりとするものも、にやりとできるものも、ぞっとするものもあるが、短編なのでどれも読みやすい。
    とはいえ、そこは浅田次郎。
    一つ一つの作品のクオリティは高い。

    一番初めの作品は、児童養護施設で育ち、自分ひとりの力で生きてきた主人公の女性が、ペットも暮らしの中で、本当の幸せと本当の不幸に気付く話。
    “幸せがどんなものかということぐらいは、知ってるつもり。それ、淋しくないってことでしょう?
     世の中で怖いものは、淋しさだけよ。だから淋しくさえなければ、人間は幸せ。”
    そんな彼女が見つけた、本当の幸せとは。

    リストラされる代わりに会社のお荷物であるトラブル・メーカーを押し付けられた主人公。
    最終兵器トラブル・メーカーが最後にやらかしてくれたこととは?

    完璧な女性であったはずのオカマ・バーのマダム。
    彼が一生を通して守り抜いたものとは?

    そして、最後の「永遠の緑」
    妻を早くに亡くして、男手ひとつで娘を育て上げた父と、だからこそ父をおいて結婚することはできないと思いつめる娘。
    不器用な父が、娘のために語る本音。
    武骨な解体屋くんがいい味出してます。

  • なんつーか・・・すごい・・・いや、凄すぎるっ!!
    いやいやいや、もーホントに、お見逸れしましたっつーか、参りましたっつーか、・・・はい、降参~!ww

    結構ホラーw いやー、それにしてもねぇ、ホント、短編集でこの充実感っつーか、満足感っつーか、いったい何!?
    全部、とは言わないけど、ひとつひとつの短編が長編作品を読んでいるような世界にいざなってくれちゃうわけなんですよ。いやー、驚きました。凄いです!さすがです!
    浅田次郎ここにありっ!どどーん!!・・・みたいなw

  • 2015.6.11-35
    シェ、姫椿、再会、マダムの咽仏,トラブルメーカー、オリンポスの聖女、零下の厄災、永遠のみどり

  • 8つの短編で、気に入ったのが6編。
    獬 姫椿 マダムの喉仏 オリンポスの聖女 永遠の縁がいいですね。
    再会を読んだ時には「えっ?」と思いましたが、こんな話も入れてるんだなっとすぐに納得。

  • 浅田次郎

  • ホントに安心・安定の浅田次郎品質。

    短編なのに泣かせる技術はホントにすごい。
    通勤中に読むのは要注意。

    若干ファンタジーだけど、リアルを感じさせる。
    どこにでもありそうな日常の中に夢を見せてくれる。

  • マダムの喉仏がよみたかったんです

    朗読できいたほうが優っていた

  • 読み終わった感想ですが「とても面白かった」です。

    特に面白かったのは「マダムの喉仏」と「オリンポスの聖女」と「永遠の縁」

    「マダムの喉仏」は、完璧な女性だったニューハーフのマダムが、
    家族を守るために最後まで突き通した嘘と
    その嘘を守るために協力した人たちの温かい交流が描かれています。
    マダムの生き方は、とても立派。
    「ブレない生き方」でしょうか。

    この作品には、ニューハーフがたくさん登場しますが、
    浅田さんの描く彼女たちの行動や所作は
    目に浮かぶようで笑えます。
    「セリフ」にも笑えます。

    「オリンポスの聖女」は、若い頃に別れた恋人を
    いまだに忘れられない男性が
    別れから30年後、偶然異国先で彼女を見つけます。

    ラストは彼女の生き方を貫いたちょっと変わった
    再会シーンになりますが
    恋人同士だった2人の切ない気持ちが伝わってきてジーンとします。
    こんな恋の思い出があったら、ちょっとロマンチックでいいかな。。と思える作品です。

    「永遠の縁」は家族愛がテーマ。
    主人公の男性の早くに亡くなった妻や一人娘への愛情が温かくてとてもいい。
    ひょんな事から知り合う全く主人公とはタイプの違う若者との会話もユニークで温かい。
    ラストはハッピーエンドです。

    笑いあり、ほろっとする話あり。。。の楽しい短編集でした。

  • 表題作「姫椿」は、山茶花の別名だそうです。
    仕事に行き詰った男。借金が返せなくなり自殺によって、
    その保険金で妻子を守ろうとする男。
    死のうと思ったその日に、かつて妻と暮らした場所に
    ふとしたことから立ち寄った。そこに、妻と訪れた
    銭湯「椿湯」を見つけ、暖簾をくぐる。
    その思い出の場所に、自分が過ごした時間を共有する人たちがいた。

    大事な思い出の場所は、残っていてほしいとつくづく思った。
    場所だけでなく、”物”もそうだと思う。
    それらに触れると、大切な思いが、語りかけてくる感じがする。
    疲れている人には、「あなたは、輝いていましたよ。また、輝けますよ。」と、語りかけてくる。優しさを忘れた人には、「あの日、あなたの優しさが、とても嬉しかったよ。あなたは、優しい人ですよ」と語りかけてくる。何かを失おうとしている人に、自分が大切にしなければならないものを、思い出させてくれる存在だと改めて思いました。

  • 浅田次郎の草木が素敵な短編集。

    各話に少しずつ印象的に咲いている草木がとても良い。340Pで8話なので、長くもなく、短くもなく。表題作の姫椿とオリンポスの聖女がよかった。
    基本的にはポジティブに転がっていくので、1話ずつ読むと、楽しいひと時となる。

    足立区の紀伊国屋で購入。珍しく使いにくい紀伊国屋だな。

  • 短篇集で、読み終えて、テレビ「世にも奇妙な物語」を見たあとみたいな感覚を覚えた。

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著者プロフィール

1951年東京生まれ。1995年『地下鉄に乗って』で「吉川英治文学新人賞」、97年『鉄道員』で「直木賞」を受賞。2000年『壬生義士伝』で「柴田錬三郎賞」、06年『お腹召しませ』で「中央公論文芸賞」「司馬遼太郎賞」、08年『中原の虹』で「吉川英治文学賞」、10年『終わらざる夏』で「毎日出版文化賞」を受賞する。16年『帰郷』で「大佛次郎賞」、19年「菊池寛賞」を受賞。15年「紫綬褒章」を受章する。その他、「蒼穹の昴」シリーズと人気作を発表する。

浅田次郎の作品

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