- Amazon.co.jp ・本 (416ページ)
- / ISBN・EAN: 9784198936242
感想・レビュー・書評
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前作の殺人鬼フジコの衝動を読了後、小冊子の私は、フジコと併せて即読一気読み。
フジコの死刑執行後の出来事と、前作では不透明だった点、新たに明らかになった点が線となっていく展開は秀逸。改めて著者にしてやられた。
今回の悪党外道野郎の鬼畜ぶりには不快しかなく、私が欲したイヤミスの結末には至らなかったことだけが残念。 -
解説サイトに頼らず全貌を理解できるまでの読解力を身に付けてから読むべきだった...!!!
なんか全力で楽しめた気がしない。勿体無いことをしている気がしてならない。 -
『殺人鬼フジコの衝動』を読み終えレビューを投稿後、読了した本からのおすすめで本作品があることを知り、読まずにいられませんでした…。両親と妹を惨殺されたフジコを引き取り育てた下田茂子の息子、下田健太が男女数名を殺した罪で起訴される…証拠不十分で無実となる可能性が高い中、下田茂子が取材に応じることになった…。今作も後味の悪いイヤミス…だけど、前作より読みやすいと感じました。悲しいラストになり、ずーんと重い気持ちになりましたが、そうだったのかぁ~と驚いたり納得したりと、一気読みしちゃいました。
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下手に逃げようとするから、この男は追いかけてくる。下手に汚水を避けようとするから、どうしてもそこに足をとられてしまう。なら、自分から汚水の中に飛び込めばいい。頭のてっぺんからつま先まで汚れきってしまえば、逆に楽になれるかもしれない。抗うからいけないんだ。受け入れてしまえばいい。それがたとえ降参の白い旗だったとしても、そうすることで今の疲労から解放されるなら。(P.237)
そう、゙嘘”とは、自身の良心との葛藤だ。それは、生まれ落ちた瞬間から繰り返し躾られた結果だ。゙嘘”をつくと良心が痛むように教え込まれるのだ、思考の奥深くに、そして体の隅々に。だから、ちょっとした嘘でも、人は汗をかき瞬きの回数を増やし、または、声を震わせ、ろれつが怪しくなる。そんなふうに体が反応するように、叩き込まれているのだ。そう、条件反射なのだ。(P.248) -
「殺人鬼フジコの衝動」の続編。
前作のネタバレ編みたいな…
まぁ、前作のモヤモヤ感は、かなりスッキリしたけど、イヤミスなんで…それもどうかとは思う…
血は争えんというか、血ばっかりというか…この血縁関係者は、そんな事する人ばっかりやん。その周りの人もやけど…
教団も怪しさ満点!
インタビュー形式で進み、新事実も発覚!
前作読んで、すぐなんで、忘れてる事も少なく納得感はある。
ドロドロしてる内容やけど、文章自体は読み易く、スイスイ読める! -
皆さんが書かれている通り、フジコほどの衝撃はないものの、読み物としての面白さがありました。
展開にスピード感があったので、飽きることなくあっという間に読み終わりました。
もう一度フジコを読んでみようかな?という気分になりました。 -
殺人鬼フジコ シリーズであるが、主軸はフジコの伯母で育ての親でもある茂子の息子、健二が起こした凄惨な事件。
北九州監禁殺人からヒントを得、洗脳と恐怖によって人を操り、複数殺人を犯しながら証拠不十分で無罪になった健二。彼について独占インタビューを取るため、茂子の家を訪れた記者たちだが煙に巻かれ、一向に取材は進まない。
次第に疲弊する記者たちを待ち受ける運命は…。
負の伝染、箍が外れた人間の怖さ。相変わらず見事にイヤミス。 -
前作を読んだときの、最後ええぇ!?
って思ったのがこれでスッキリした。
最後はかなり予想外ではあった。