本日は、お日柄もよく (徳間文庫)

著者 :
  • 徳間書店
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本棚登録 : 6244
レビュー : 899
  • Amazon.co.jp ・本 (381ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784198937065

作品紹介・あらすじ

OL二ノ宮こと葉は、想いをよせていた幼なじみ厚志の結婚式に最悪の気分で出席していた。ところがその結婚式で涙が溢れるほど感動する衝撃的なスピーチに出会う。それは伝説のスピーチライター久遠久美の祝辞だった。空気を一変させる言葉に魅せられてしまったこと葉はすぐに弟子入り。久美の教えを受け、「政権交代」を叫ぶ野党のスピーチライターに抜擢された!目頭が熱くなるお仕事小説。

感想・レビュー・書評

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  • 原田マハさんの文章はいつもキレイだと思う。

    現代人に読みやすくて、ユーモアがあって、幸せな気持ちにしてくれる。特に今回はスピーチを題材にしているからか、なおさら読んでて心に響く。
    ジヴェルニーの食卓も良かったけど、これは読んでて涙があふれた。

    表紙と序盤の流れで、20代OLの恋愛話かなと思ったら違かった。いや、オチ的にはあってるのかもしれないけど。
    結婚式という主役にとって大事な日に贈られる言葉は、私たち参列者にとっては、あまり印象に残らないことが多い。
    逆に良いものか悪いものだと、すごく印象に残る。

    こと葉が千華にあてて読む祝辞に涙が止まらなかった。電車の中だったけど。
    そこからスイッチが入って、要所でうるうる。

    スピーチで、伝えたいことが相手に伝わった瞬間や、感動したとフィードバックをもらえる喜び。
    普段歯車として働いていると、そういった一つ一つのことに鈍感になっていた気がする。

    相手に伝わるように伝えたい。
    的確に伝えて、喜んでもらいたい。
    大事なのってそういうことかな。

    あと、この本で一番素敵だと思ったのはこと葉のおばあちゃん。
    俳句の先生をしているおばあちゃんはめっちゃ厳しいけど、芯があり、凛としていて素敵だった。

  • 言葉は時に鋭利な刃物にもなる。
    でも、この作品の中の言葉はどれもあたたかい言葉の力を感じた。
    物語中たくさんのスピーチが出てくるけど、人を想い、胸にじわりと来るものばかりだった。
    難しい言葉を使わず、自分の中にある言葉で。
    だから、わかりやすく、だから、引き込まれる。

  • この本を読み終わって思ったのは、スピーチみたいだったな、です。
    冒頭の久美さんのスピーチに引き込まれ、まんまと最後まで休むことなく読み進めてしまった。

    「愛せよ。人生において、よきものはそれだけである。」
    そこから続く祝福の言葉には、確かに血が通い、すんなりと心の真ん中に落ちて、文面であるのに作者の心をよく感じた。

    「スピーチには、ときに世の中の流れを、人々の意識を一瞬で変えてしまう魔力がある」
    「スピーチには、ときとして世界を変えることもある。」
    世界とは、地球だったり個人だったりその時々によって違うけど、少なくともわたし自身はスピーチっていいな、そんな風に思ってしまったので、作者のスピーチは成功だと思います。
    おもしろく、優しいお話でした。

  • 再読。

    何冊も読んだ中で、やっぱり何度読んでも心に響く一冊。
    読み終えた後も、心が温まる一冊。

    涙だけじゃなく、笑いまでもある。
    そして、心に残る言葉もたくさんある。
    贅沢な本だわ。

  • リアリティは置いておいて、とにかく泣ける!
    それも、主人公に感情移入するのではなくスピーチが泣かしてくれる!
    主人公『こと葉』の幼馴染の厚志の結婚式で、伝説のスピーチライター久遠久美のスピーチは読み手の心を温かくして最後に涙を誘う。
    小説中の結婚式のスピーチで涙が出てしまう!しかもそれが感情移入する前の第1章!

    私も人前で話すのは苦手ですがこの本を読むと少しだけ喋ってみたいなぁと思えてくる小説です。

    結婚式のスピーチを任されている人、必読です!


    そして、今更だけど本作を民主党政権が瓦解する前に読みたかった!

  • 結婚式でスピーチすることになり、伝説のライターに弟子入りする主人公。
    無事、スピーチ成功のあと、何故か国会議員のゴーストライターをすることに・・。何だか出来すぎたお話でした。。ほとんど結婚式のスピーチメインの話かと思っていたら、それは3分の1くらいであっけなく終了。思い込みもありましたがちょっと展開についていけませんでした。あと、周りの人がいい人だらけw

  • やはり原田マハは面白いし、世界を広げてくれる。
    楽園のカンヴァスで引き込まれて、ジヴェルニーの食卓も素晴らしかったし、この本も最初から最後まで一気に読んだ。
    スピーチライターのスピーチを本の中で書くこと自体、ハードルがかなり高いと思うが、期待を裏切らないスピーチで、気持ちが動かされた。
    ストーリーは少しうまく出来すぎてる気もしたが(笑)、これくらいの起伏がないと面白くないかなとも思う。

  • またいつか読みたいと思える一冊。

  • 初めて読む原田マハ。小説家原田宗典の妹とは知らなかった。心を打つスピーチが山盛り。読みやすく面白かった。

    特に印象深かった言葉は以下の一文。

    『困難に向かい合ったとき、もうだめだ、と思ったとき、想像してみるといい。三時間後の君、涙が止まっている。二十四時間後の君、涙は乾いている。二日後の君、顔を上げている。三日後の君、歩き出している。』

    主人公の「こと葉」と、和田日間足(かまたり)のその後も気になるので続編出て欲しい。

  • 言葉の力のすごさ、素晴らしさを感じた。
    いろんな仕事にも興味がわいた作品

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プロフィール

原田 マハ(はらだ まは)
1962年東京都生まれ。小6から高校卒業まで岡山で育つ。関西学院大学文学部、早稲田大学第二文学部美術史学専修卒業。
馬里邑美術館、伊藤忠商事株式会社、森美術館設立準備室、ニューヨーク近代美術館での勤務を経て、2002年よりフリーのキュレーターとなる。
2005年小説化デビュー作の『カフーを待ちわびて』で第1回日本ラブストーリー大賞を受賞。2012年『楽園のカンヴァス』で第25回山本周五郎賞、『キネマの神様』で第8回酒飲み書店員大賞をそれぞれ受賞。2013年には『ジヴェルニーの食卓』で第149回直木賞候補、2016年『暗幕のゲルニカ』で第155回直木賞候補となる。2017年『リーチ先生』で第36回新田次郎文学賞受賞となり話題になった。

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