本日は、お日柄もよく (徳間文庫)

著者 :
  • 徳間書店
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  • 本棚登録 :5985
  • レビュー :857
  • Amazon.co.jp ・本 (381ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784198937065

作品紹介・あらすじ

OL二ノ宮こと葉は、想いをよせていた幼なじみ厚志の結婚式に最悪の気分で出席していた。ところがその結婚式で涙が溢れるほど感動する衝撃的なスピーチに出会う。それは伝説のスピーチライター久遠久美の祝辞だった。空気を一変させる言葉に魅せられてしまったこと葉はすぐに弟子入り。久美の教えを受け、「政権交代」を叫ぶ野党のスピーチライターに抜擢された!目頭が熱くなるお仕事小説。

感想・レビュー・書評

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  • とても読みごたえがありました。

    こちらの物語の中の軸となるのが『コトバ』。
    読み進めていくと、いろんな場面が巧みに繰り広げられ、導入から最後まで飽きることなく夢中になって読みました。
    感情移入しては涙ぐんだり、見事に原田さんマジックにかかってしまいました。

    何気ないコトバで相手を傷つけることもあるし、勇気づけたり、励ますこともできる。言葉のもつ正負の部分をその都度見極められる人になりたいと強く感じました。

    この本に出会えてよかったな。大切な一冊になりました。言葉のもつパワーをもっと感じ取れるようになりたいし、彼女の作品をもっともっと読んでみたくなりました。

    • 円軌道の外さん

      ぴちほわさん、こんばんは!
      先日はお気に入りポチと
      あったかいコメントありがとうございました!

      好きなものは最後にとっておきたい性質なんで(笑)
      遅くなってしまってホンマ申し訳ない!( >_<)

      関西出身で
      映画と音楽と猫命のプロボクサーやけど
      覚えてくれてるかな~(汗)((((((゜ロ゜;

      自分もこの本読んで
      言葉の持つ力を今更ながら実感したし、
      表現にこだわる者として
      いろいろ考えさせられました。
      (原田さんってスゴいって思ったし)

      言葉は使う人によって
      ナイフにも
      人を救う希望にもなりうるんですよね。

      人の人生だって変えうるし、
      誰かを救うことや
      暗闇を歩く人たちの光にもなる
      そんな言葉のチカラを
      僕は信じてます。

      ぴちほわさんが好きな
      空気を震わせ、やがて消え去ってしまう音楽の力も。

      音楽だって歌詞だけではなく
      ビートこそが言葉であり、
      ミュージシャンたちの伝えたい意志の詰まった
      それは一冊の本なんじゃないかな。

      これが好きだという
      「好きから生まれるパワー」や 
      ワクワクした思いを読む人に伝えられる
      そんなレビューを書けたらなぁ~。

      ぴちほわさんのレビューには
      そんな好きが溢れてますよね(^^)


      知らぬ間に今年も
      残すところあと2ヶ月となりましたが(汗)
      変わらずの御贔屓よろしくお願いします!

      あとあと、僕の本棚の「ばらの花」のレビューに
      大変遅くなりましたが(汗)
      コメントの返事書きましたので、
      暇つぶしがてらにでも
      また覗いてみてくださいね~。

      愛情溢れる素敵なレビュー
      これからも楽しみにしています(^ー^)

      P.S.ぴちほわさんはどちらの方ですか?
      差し支えなかったら教えてください。
      自分は関西から9月に東京に引っ越しました!


      2014/11/06
    • ぴちほわさん
      円軌道の外さん、こんばんは♪

      いえいえ、こちらこそありがとうございます(^^)
      もちろん覚えていますよー。円軌道の外さんの本棚を見つけた時のインパクトはそれはそれは大きかったですし…心配ご無用です。

      私も言葉のもつパワーを信じたいなって心底思っています。一時期、言葉の迷路に迷いこんでしまい、無口でいることが平和なのかな…なんて感じてしまった時期もありましたが、今では言葉によってささやかでも誰かの役に立てたらうれしいし、日々言葉に救われているわたしがいます。

      音楽も一冊の本…(だいぶ省略してしまってすみません)っていう考え方とても素敵ですね。そういった観点から音楽を聴くと新たなものを受け取れそうな気がします。

      何事も『好き』っていう気持ちは原動力になりますもんね。私のレビューをそんな風に感じ取って下さってありがたいです。

      あ、私は新潟県人です。今までに新潟来られたことってありますか?こちらは今、木々が紅葉し、ちょうどばななさんの『デッドエンドの思い出』の表紙のよう風景が広がっていますよ。

      お互い秋を堪能できるといいですね。
      2014/11/08
    • 円軌道の外さん

      ぴちほわさん、またまたお邪魔します!(^^;)

      新潟やったんスね!
      まだ一度も行ったことないんで
      いつかは訪れてみたい憧れの場所です。
      新潟のお酒や米はめちゃくちゃ美味いと評判やし(笑)
      (なんせ食いしん坊王子なので)

      桜はどないですか?
      僕は先週見ごろだったので
      病み上がりの身体で缶ビール片手に
      東京で初めての夜桜見物に行ってきましたよ~♪

      ではでは、また話せるのを楽しみにしています。
      あっ、僕の本棚のオザケンの『LIFE』に返事書いたので
      また暇つぶしにでも見てくださいね。

      2015/04/07
  • お仕事小説はたくさんあるけど、スピーチライターを扱った作品を読むのは初めて。
    その題材に興味をひかれて手にとり、読みやすさからするする一気に読み進められた。

    ただ、正直な感想を言えば、期待しすぎたかなという感じ。

    作品中で登場するスピーチは(もちろん良いスピーチではあるけど)、スピーチライターという職業にスポットを当てているにしてはインパクトがないし、深い心理描写や細かな人物描写もない上にストーリー展開もあまりに全てがまるく収まりすぎていて揺さぶられなかった。
    そのせいで、登場人物にもストーリーにも共感ができなかった。
    繰り返しになるような内容や文章も多かったように思う。

    また、政治的な思想が伝わってくる小説が好きじゃないことも、好感を持てなかった一因かもしれない。

    ネガティブなことばかり書いてしまったが、起承転結がハッキリしていて分かりやすいし、2時間ドラマにするにはいいんじゃないかな。

  • 良かった。すごく、すごく良い本だった。
    言葉には人の心を動かす力があると私もずっと信じてきたけれど、これほどまでに言葉の力に揺さぶられたのは久しぶりだった。
    そして、読み始めて50ページほどで涙が溢れそうになったのは初めてだった。

    レビューでたくさん目にした台詞が一体どこで出てくるんだろうと思っていたけれど、出てきた途端に目頭が熱くなった。
    運悪く電車の中だった私は、こみ上げる涙を、嗚咽を堪えるのに必死だった。
    忘れられない言葉になった。

    良い本だった。
    出会えて良かった。読めて良かった。
    そう、感謝したくなるほどに。

    • ぴちほわさん
      先日は『きみはポラリス』にコメントを下さってどうもありがとうございました。お返事がすごく遅くなってしまい、申し訳ありません。

      実はつい先ほど、こちらの本を読了しました。
      これもhatachu0103さんの本棚で出会ったのがきっかけです。後ほどレビューも書くつもりですが、すてきな本を読む機会を与えて下さって感謝しております。こちらの本はコトバの持つ力を感じずにはいられないストーリーですよね。感情移入して思わず涙ぐむところも多々ありました。読了感とてもよかったです。

      hatachu0103さんとの往復書簡のようなやりとりは何だかとても楽しく心地よいです。もしよろしければ、お互いのペースでこれからもゆるーくお付き合い頂けたらうれしいです。よろしくお願いします♪
      2014/11/06
  • 大げさでなく、ひとつひとつの言葉が響いて、涙が止まりませんでした。

  • スピーチライターという仕事をテーマにした小説。原田マハさんの本は「翼をください」以来でしたが、変わらず読みやすい筆致、鮮やかなストーリー展開、爽やかな読後感でした。400ページ近い分量をサラッと読ませるのはお見事。
    主人公が幼馴染の結婚式で素晴らしいスピーチに出会って、その後の自分の人生を大きく変えていくという筋はザ・お仕事小説というテンプレ感がありますが、舞台装置が割と大仕掛けなのにびっくり。公私共に人生変わりすぎでしょ。

    ちょっとばかり、登場人物がみんな行動力ありすぎ(ついでに、主要人物の上流階級っぷりも凄い)で、展開も少々ご都合主義感があるのではとツッコミを入れたくなりますが、それを上回る面白さで、こうあって欲しいなという話のゴールに辿り着いたなぁというのが感想。
    通常、お仕事小説だと「業界の裏の臨場感がそれっぽい!」という感想になりがちですが、本著の場合はストーリーに集中して読めたなぁという印象でした。

    しかし、良いスピーチをするには話し手と伝えたいことに地道に向き合う必要があるんだなぁということがわかったので、これを読んだからといってスピーチが上手くなる訳ではないかなと(笑
    今まで自分がやったスピーチを反省と共に思い返しつつ、言葉と上手に付き合っていければ良いなと思った1冊でした。

  • 途中でイライラしてやめた。
    クソみたいな設定の主人公も、
    全く感動しないスピーチも、
    つまらないテレビドラマ化狙ったみたいで
    やっぱ好きじゃないな、この人。

  • お気楽OL主人公こと葉が友人の結婚式でであったスピーチライター久遠の素晴らしいスピーチに触れ、またその素養により久遠のもとで劇的な成長を遂げていく。スピーチという言葉の力により、聴いた人々は感動し、幼馴染であり好意を寄せていた厚志の進むべき道をも変えて行く。本編に散りばめられた数々のスピーチに感動するとともに最後に良かった!と素直に思える作品。

  • 年齢的にもう友人の結婚式に出席する機会はないだろうと思っていたら、何年かぶりに先月その機会がありました。しかも1カ月に3度も。招待客の誰もがスピーチを頼まれるのは緊張するから嫌だと思っているからか(笑)、昔に比べるとスピーチする人がうんと減っているようですが、それでもいくつかのスピーチは拝聴。この作品はタイムリーです。

    製菓会社に勤めるOLのこと葉は、ひそかに想いを寄せていた幼なじみの厚志の結婚披露宴に招待されて凹みまくり。主賓のスピーチがあまりに退屈で睡魔に襲われたが、その後登場したある美人女性のスピーチが素晴らしく、心を奪われる。翌月に親友の結婚披露宴にも招待されていること葉は、スピーチを頼まれている。あの美人女性にスピーチの極意を指南してほしいと、厚志から彼女を紹介してもらったところ、彼女は伝説のスピーチライター、久美だった。久美の言葉に魅せられたこと葉は、自身もスピーチライターを目指すのだが……。

    スピーチ十箇条から始まる序盤はとても面白い。久美に弟子入りしてからのこと葉は、話し上手ではなく聞き上手になり、着るものの趣味まで変わります。親友の結婚披露宴でのスピーチは、読んでいても泣けるほど。中盤以降、選挙に参加するようになると、話はちょっぴり退屈に。この演説で私は心を打たれるだろうかと考えるとそうは思えず、冷ややかな目で見てしまう部分があります。

    本作に並ぶスピーチを読んでいて、考えることはいろいろ。会社の偉い人や学校の先生、さまざまな会場で大勢を前にして話す人が、最近の子ども若者は人の話を聴かないと怒ることがあるけれど、聴かせられない自分にも問題があるのではと思うことがしょっちゅうあります。そういう人たちにはぜひ本作を読んで、人が聴きたいと思うような話し方を考えてほしい。

    「言葉っていうのは魔物だ。人を傷つけも、励ましもする。この魔物をどう操るか。それは、話す人次第なのだ」。作品中の言葉です。

  • 言葉ほど不思議なものはない。
    意志の疎通をはかるために生まれたものなのだろうが、言いようひとつ、表現ひとつで癒しにもなれば刃にもなる。
    言葉の持つ力に魅せられた主人公・こと葉は、伝説のスピーチライターのもとで学び始める。
    相手の性格、考え方、趣味、何のためにスピーチなのか、何を一番伝えたいのか。
    スピーチライターが原稿を書くためには、把握しなければならないことが多い。
    感動的なスピーチ。
    記憶に深く刻まれるスピーチ。
    激戦を予想される選挙戦でのスピーチ原稿のため、こと葉は幼なじみの厚志の影のサポート役を引き受けることになる。

    物語の本筋とは関係ないけれど、最初「こと葉」という名前を聞いたときは「言の葉」から付けた名前だと勘違いしていた。
    なんてスピーチライターにピッタリな名前だろう。
    きっとスピーチライターになることが運命だったんだ・・・と。
    結局は勘違いだったのだけれど、それほどこの「こと葉」という名前は物語にあっていた。
    言葉は人を活かし、人を殺す。
    どうせなら、あたたかい優しさがこもったような言葉を使って生きていきたいものだ。

  • 普通のOLが、スピーチライターとの出会いで、成長していく物語、というとシンプルだが、とにかく言葉の織りなす深い力が最初から最後まで、一貫して伝わってきた。そして、魅力的な人物たち。ひとりひとりが才能がある賢い人たちだけれど、それぞれに努力で切り開いてきた過程が、また胸をうつ。軽妙で「まっすぐな」文章に、素直に感動した。

    正月から素敵な本に出会えて、本当に本当に良かった!と思った。

    • 猫丸(nyancomaru)さん
      「軽妙で「まっすぐな」文章に」
      ホント清々しく気持ち良いですよね!
      原田マハの描く人物は、好きだなぁ~
      2014/05/15
    • あおいそらさん
      私も好きです。おなじ女性として共感できることが多いのと
      それぞれに、迷ったりなやんだりするけど、自分に誠実なところかな。
      2014/05/17
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