本日は、お日柄もよく (徳間文庫)

著者 :
  • 徳間書店
4.15
  • (940)
  • (830)
  • (384)
  • (78)
  • (21)
本棚登録 : 6252
レビュー : 900
  • Amazon.co.jp ・本 (381ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784198937065

作品紹介・あらすじ

OL二ノ宮こと葉は、想いをよせていた幼なじみ厚志の結婚式に最悪の気分で出席していた。ところがその結婚式で涙が溢れるほど感動する衝撃的なスピーチに出会う。それは伝説のスピーチライター久遠久美の祝辞だった。空気を一変させる言葉に魅せられてしまったこと葉はすぐに弟子入り。久美の教えを受け、「政権交代」を叫ぶ野党のスピーチライターに抜擢された!目頭が熱くなるお仕事小説。

感想・レビュー・書評

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  • とても読みごたえがありました。

    こちらの物語の中の軸となるのが『コトバ』。
    読み進めていくと、いろんな場面が巧みに繰り広げられ、導入から最後まで飽きることなく夢中になって読みました。
    感情移入しては涙ぐんだり、見事に原田さんマジックにかかってしまいました。

    何気ないコトバで相手を傷つけることもあるし、勇気づけたり、励ますこともできる。言葉のもつ正負の部分をその都度見極められる人になりたいと強く感じました。

    この本に出会えてよかったな。大切な一冊になりました。言葉のもつパワーをもっと感じ取れるようになりたいし、彼女の作品をもっともっと読んでみたくなりました。

    • 円軌道の外さん

      ぴちほわさん、こんばんは!
      先日はお気に入りポチと
      あったかいコメントありがとうございました!

      好きなものは最後にとっておきた...

      ぴちほわさん、こんばんは!
      先日はお気に入りポチと
      あったかいコメントありがとうございました!

      好きなものは最後にとっておきたい性質なんで(笑)
      遅くなってしまってホンマ申し訳ない!( >_<)

      関西出身で
      映画と音楽と猫命のプロボクサーやけど
      覚えてくれてるかな~(汗)((((((゜ロ゜;

      自分もこの本読んで
      言葉の持つ力を今更ながら実感したし、
      表現にこだわる者として
      いろいろ考えさせられました。
      (原田さんってスゴいって思ったし)

      言葉は使う人によって
      ナイフにも
      人を救う希望にもなりうるんですよね。

      人の人生だって変えうるし、
      誰かを救うことや
      暗闇を歩く人たちの光にもなる
      そんな言葉のチカラを
      僕は信じてます。

      ぴちほわさんが好きな
      空気を震わせ、やがて消え去ってしまう音楽の力も。

      音楽だって歌詞だけではなく
      ビートこそが言葉であり、
      ミュージシャンたちの伝えたい意志の詰まった
      それは一冊の本なんじゃないかな。

      これが好きだという
      「好きから生まれるパワー」や 
      ワクワクした思いを読む人に伝えられる
      そんなレビューを書けたらなぁ~。

      ぴちほわさんのレビューには
      そんな好きが溢れてますよね(^^)


      知らぬ間に今年も
      残すところあと2ヶ月となりましたが(汗)
      変わらずの御贔屓よろしくお願いします!

      あとあと、僕の本棚の「ばらの花」のレビューに
      大変遅くなりましたが(汗)
      コメントの返事書きましたので、
      暇つぶしがてらにでも
      また覗いてみてくださいね~。

      愛情溢れる素敵なレビュー
      これからも楽しみにしています(^ー^)

      P.S.ぴちほわさんはどちらの方ですか?
      差し支えなかったら教えてください。
      自分は関西から9月に東京に引っ越しました!


      2014/11/06
    • ぴちほわさん
      円軌道の外さん、こんばんは♪

      いえいえ、こちらこそありがとうございます(^^)
      もちろん覚えていますよー。円軌道の外さんの本棚を見つ...
      円軌道の外さん、こんばんは♪

      いえいえ、こちらこそありがとうございます(^^)
      もちろん覚えていますよー。円軌道の外さんの本棚を見つけた時のインパクトはそれはそれは大きかったですし…心配ご無用です。

      私も言葉のもつパワーを信じたいなって心底思っています。一時期、言葉の迷路に迷いこんでしまい、無口でいることが平和なのかな…なんて感じてしまった時期もありましたが、今では言葉によってささやかでも誰かの役に立てたらうれしいし、日々言葉に救われているわたしがいます。

      音楽も一冊の本…(だいぶ省略してしまってすみません)っていう考え方とても素敵ですね。そういった観点から音楽を聴くと新たなものを受け取れそうな気がします。

      何事も『好き』っていう気持ちは原動力になりますもんね。私のレビューをそんな風に感じ取って下さってありがたいです。

      あ、私は新潟県人です。今までに新潟来られたことってありますか?こちらは今、木々が紅葉し、ちょうどばななさんの『デッドエンドの思い出』の表紙のよう風景が広がっていますよ。

      お互い秋を堪能できるといいですね。
      2014/11/08
    • 円軌道の外さん

      ぴちほわさん、またまたお邪魔します!(^^;)

      新潟やったんスね!
      まだ一度も行ったことないんで
      いつかは訪れてみたい憧れの場...

      ぴちほわさん、またまたお邪魔します!(^^;)

      新潟やったんスね!
      まだ一度も行ったことないんで
      いつかは訪れてみたい憧れの場所です。
      新潟のお酒や米はめちゃくちゃ美味いと評判やし(笑)
      (なんせ食いしん坊王子なので)

      桜はどないですか?
      僕は先週見ごろだったので
      病み上がりの身体で缶ビール片手に
      東京で初めての夜桜見物に行ってきましたよ~♪

      ではでは、また話せるのを楽しみにしています。
      あっ、僕の本棚のオザケンの『LIFE』に返事書いたので
      また暇つぶしにでも見てくださいね。

      2015/04/07
  • お仕事小説はたくさんあるけど、スピーチライターを扱った作品を読むのは初めて。
    その題材に興味をひかれて手にとり、読みやすさからするする一気に読み進められた。

    ただ、正直な感想を言えば、期待しすぎたかなという感じ。

    作品中で登場するスピーチは(もちろん良いスピーチではあるけど)、スピーチライターという職業にスポットを当てているにしてはインパクトがないし、深い心理描写や細かな人物描写もない上にストーリー展開もあまりに全てがまるく収まりすぎていて揺さぶられなかった。
    そのせいで、登場人物にもストーリーにも共感ができなかった。
    繰り返しになるような内容や文章も多かったように思う。

    また、政治的な思想が伝わってくる小説が好きじゃないことも、好感を持てなかった一因かもしれない。

    ネガティブなことばかり書いてしまったが、起承転結がハッキリしていて分かりやすいし、2時間ドラマにするにはいいんじゃないかな。

  • 良かった。すごく、すごく良い本だった。
    言葉には人の心を動かす力があると私もずっと信じてきたけれど、これほどまでに言葉の力に揺さぶられたのは久しぶりだった。
    そして、読み始めて50ページほどで涙が溢れそうになったのは初めてだった。

    レビューでたくさん目にした台詞が一体どこで出てくるんだろうと思っていたけれど、出てきた途端に目頭が熱くなった。
    運悪く電車の中だった私は、こみ上げる涙を、嗚咽を堪えるのに必死だった。
    忘れられない言葉になった。

    良い本だった。
    出会えて良かった。読めて良かった。
    そう、感謝したくなるほどに。

    • ぴちほわさん
      先日は『きみはポラリス』にコメントを下さってどうもありがとうございました。お返事がすごく遅くなってしまい、申し訳ありません。

      実はつい...
      先日は『きみはポラリス』にコメントを下さってどうもありがとうございました。お返事がすごく遅くなってしまい、申し訳ありません。

      実はつい先ほど、こちらの本を読了しました。
      これもhatachu0103さんの本棚で出会ったのがきっかけです。後ほどレビューも書くつもりですが、すてきな本を読む機会を与えて下さって感謝しております。こちらの本はコトバの持つ力を感じずにはいられないストーリーですよね。感情移入して思わず涙ぐむところも多々ありました。読了感とてもよかったです。

      hatachu0103さんとの往復書簡のようなやりとりは何だかとても楽しく心地よいです。もしよろしければ、お互いのペースでこれからもゆるーくお付き合い頂けたらうれしいです。よろしくお願いします♪
      2014/11/06
  • 原田マハさんの文章はいつもキレイだと思う。

    現代人に読みやすくて、ユーモアがあって、幸せな気持ちにしてくれる。特に今回はスピーチを題材にしているからか、なおさら読んでて心に響く。
    ジヴェルニーの食卓も良かったけど、これは読んでて涙があふれた。

    表紙と序盤の流れで、20代OLの恋愛話かなと思ったら違かった。いや、オチ的にはあってるのかもしれないけど。
    結婚式という主役にとって大事な日に贈られる言葉は、私たち参列者にとっては、あまり印象に残らないことが多い。
    逆に良いものか悪いものだと、すごく印象に残る。

    こと葉が千華にあてて読む祝辞に涙が止まらなかった。電車の中だったけど。
    そこからスイッチが入って、要所でうるうる。

    スピーチで、伝えたいことが相手に伝わった瞬間や、感動したとフィードバックをもらえる喜び。
    普段歯車として働いていると、そういった一つ一つのことに鈍感になっていた気がする。

    相手に伝わるように伝えたい。
    的確に伝えて、喜んでもらいたい。
    大事なのってそういうことかな。

    あと、この本で一番素敵だと思ったのはこと葉のおばあちゃん。
    俳句の先生をしているおばあちゃんはめっちゃ厳しいけど、芯があり、凛としていて素敵だった。

  • 尻すぼみの印象。スピーチライターという職業は目新しく、それだけで興味をそそる。さらに冒頭の結婚式のスピーチは秀逸で、この後いったい何本素晴らしいスピーチを読むことができるのかに期待が膨らむ。しかしスピーチライターが参謀として活躍する選挙戦に入ると途端に凡庸さが目立ってくる。日米の実際の政権をモデルにした選挙戦は、この話の中核をなす話なのに、聞いたことのあるキャンペーンコピーを使って衆知の結末に向かって進むだけ。またクライマックスの選挙演説は、そこに結婚式のスピーチのような修辞の素晴らしさもアイディアの斬新さもない凡庸なものだった。序盤の勢いで最後まで読み切ったが序盤だけで十分だ。

  • スピーチの力を表現した異色の小説。
    選挙を決めるのは必ずしも立候補者のスピーチだけではないが、その影響力はかなりのものがある。そこのみにスポットライトをあて際立たせることで感動を呼び起こしている。この作家の唯一苦手な所はエンディングが読んでいるほうが恥ずかしくなるほどのハッピーエンドを用意している所。

  • 言葉の力で世界を変えられる、人の心を動かすスピーチとはこういうものなんだ、と主人公こと葉と共に学び、成長できる、まさに「ぴりっとしてて、人間っぽくて、ちょっと愉快で、やがてほろりとする」逸作だった。

    心に響く言葉も随所に。
    とりわけ、「安定した仕事で幸せになるのもいい。けれど、人を感動させ、幸せにする仕事に就けるのはもっといい(P252)」この言葉にはドキッとさせられた。今後の生き方、仕事の内容を見直したいと思い続けている気持ちに大きな勇気を与えてもらえた。

    私たちは誰でも、何度でも立ち上がれるんだ。

    「困難に向かい合ったとき、もうだめだ、と思ったとき、想像してみるといい。
    三時間後の君、涙が止まっている。二十四時間後の君、涙は乾いている。2日後の君、顔を上げている。三日後の君、歩き出している。(P332)」

    こんな言葉を交えて祝辞のスピーチができたらね。かっこいいよすぎ✨
    P25
    年月を重ねれば重ねるほど、深いうまみが増してくるものが、みっつあります。一、愛情。二、人生。そして三、結婚です。

    そして、死ぬ前にパートナーに言われてみたい✨
    P26
    『ご結婚なされて、一番良かったことはなんでしたか?』
    『深いうまみのある人生を、あいつと一緒に味わえたことかな』

    この言葉は今年、20歳になる娘に贈りたい✨
    P27
    『愛せよ。人生において、よきものはそれだけである』ジョルジュ・サンド

    そして、相手をありのまま受け入れる無条件受容で傾聴できない自分を顧み。。。
    P156
    黙って聞く、という行為は、その人のことを決して否定せずに受け止める、ということ

    P158
    聞くことは、話すことよりもずっとエネルギーがいる。だけど、その分、話すための勇気を得られるんだ

    残された時間が少なくなってきた今、何を選択すべきか考えさせられた。
    P191
    一番やりがいを感じることを、いまはひとつだけするべきだと思う。そのために他のことを捨てる、という選択もあるんじゃないかな。

  • 原田マハの中では娯楽っぽくもあり啓発的な著書かなと思いました。
    楽しく、またビジネスライクの参考になるおすすめの本ですね。

  • 鴨さん感謝。
    号泣。
    コトバ、言葉、ことば
    ってすごい。
    話し方学びたくなった。
    聴くことがベースというのもうなずける。
    大好きな心理学の勉強で
    まず聴くことを学んだ。
    意識しないとできなくて、ほんとむずかしい。
    そして、話すこと。相手へのプレゼント。
    自分のことが好きじゃないと送れない。
    話すこと学びたいな。
    学ぼう。

  • 言葉が人々の思考にもたらす影響力の凄まじさを思い知った、そんな一冊。
    自分がスピーチをする立場になった際の大切な心構えや考え、その他諸々のアドバイスをストーリーを通して感受した。
    大変面白くおすすめしたい一冊。

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プロフィール

原田 マハ(はらだ まは)
1962年東京都生まれ。小6から高校卒業まで岡山で育つ。関西学院大学文学部、早稲田大学第二文学部美術史学専修卒業。
馬里邑美術館、伊藤忠商事株式会社、森美術館設立準備室、ニューヨーク近代美術館での勤務を経て、2002年よりフリーのキュレーターとなる。
2005年小説化デビュー作の『カフーを待ちわびて』で第1回日本ラブストーリー大賞を受賞。2012年『楽園のカンヴァス』で第25回山本周五郎賞、『キネマの神様』で第8回酒飲み書店員大賞をそれぞれ受賞。2013年には『ジヴェルニーの食卓』で第149回直木賞候補、2016年『暗幕のゲルニカ』で第155回直木賞候補となる。2017年『リーチ先生』で第36回新田次郎文学賞受賞となり話題になった。

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