本日は、お日柄もよく (徳間文庫)

著者 :
  • 徳間書店
4.15
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本棚登録 : 6721
レビュー : 950
  • Amazon.co.jp ・本 (381ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784198937065

作品紹介・あらすじ

OL二ノ宮こと葉は、想いをよせていた幼なじみ厚志の結婚式に最悪の気分で出席していた。ところがその結婚式で涙が溢れるほど感動する衝撃的なスピーチに出会う。それは伝説のスピーチライター久遠久美の祝辞だった。空気を一変させる言葉に魅せられてしまったこと葉はすぐに弟子入り。久美の教えを受け、「政権交代」を叫ぶ野党のスピーチライターに抜擢された!目頭が熱くなるお仕事小説。

感想・レビュー・書評

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  • 原田マハ『本日は、お日柄もよく』徳間文庫。

    これまでは原田マハと言うとアートをテーマにした作品しか読んだことがなかったので、読み始めてから余りの作風の違いに戸惑った。しかし、ユーモラスな雰囲気で始まった物語は、いきなりの感動へと誘われた。作中に登場するスピーチを読む度に感涙。一体何度泣かされたのか……原田マハに言葉の力を思い知らされた。

    製菓会社に働く普通のOL、二ノ宮こと葉は、幼馴染みの結婚式で有り得ない程の感動的なスピーチを披露した伝説のスピーチライター久遠久美と出会う。久美のスピーチを会場の空気を一変させるほどの力を持っていた。久美の誘いで弟子入りしたこと葉は普通のOLからスピーチライターの道を目指す……

    最後のスピーチに感涙。この余韻にしばらく浸りたい。

  • とても読みごたえがありました。

    こちらの物語の中の軸となるのが『コトバ』。
    読み進めていくと、いろんな場面が巧みに繰り広げられ、導入から最後まで飽きることなく夢中になって読みました。
    感情移入しては涙ぐんだり、見事に原田さんマジックにかかってしまいました。

    何気ないコトバで相手を傷つけることもあるし、勇気づけたり、励ますこともできる。言葉のもつ正負の部分をその都度見極められる人になりたいと強く感じました。

    この本に出会えてよかったな。大切な一冊になりました。言葉のもつパワーをもっと感じ取れるようになりたいし、彼女の作品をもっともっと読んでみたくなりました。

    • 円軌道の外さん

      ぴちほわさん、こんばんは!
      先日はお気に入りポチと
      あったかいコメントありがとうございました!

      好きなものは最後にとっておきた...

      ぴちほわさん、こんばんは!
      先日はお気に入りポチと
      あったかいコメントありがとうございました!

      好きなものは最後にとっておきたい性質なんで(笑)
      遅くなってしまってホンマ申し訳ない!( >_<)

      関西出身で
      映画と音楽と猫命のプロボクサーやけど
      覚えてくれてるかな~(汗)((((((゜ロ゜;

      自分もこの本読んで
      言葉の持つ力を今更ながら実感したし、
      表現にこだわる者として
      いろいろ考えさせられました。
      (原田さんってスゴいって思ったし)

      言葉は使う人によって
      ナイフにも
      人を救う希望にもなりうるんですよね。

      人の人生だって変えうるし、
      誰かを救うことや
      暗闇を歩く人たちの光にもなる
      そんな言葉のチカラを
      僕は信じてます。

      ぴちほわさんが好きな
      空気を震わせ、やがて消え去ってしまう音楽の力も。

      音楽だって歌詞だけではなく
      ビートこそが言葉であり、
      ミュージシャンたちの伝えたい意志の詰まった
      それは一冊の本なんじゃないかな。

      これが好きだという
      「好きから生まれるパワー」や 
      ワクワクした思いを読む人に伝えられる
      そんなレビューを書けたらなぁ~。

      ぴちほわさんのレビューには
      そんな好きが溢れてますよね(^^)


      知らぬ間に今年も
      残すところあと2ヶ月となりましたが(汗)
      変わらずの御贔屓よろしくお願いします!

      あとあと、僕の本棚の「ばらの花」のレビューに
      大変遅くなりましたが(汗)
      コメントの返事書きましたので、
      暇つぶしがてらにでも
      また覗いてみてくださいね~。

      愛情溢れる素敵なレビュー
      これからも楽しみにしています(^ー^)

      P.S.ぴちほわさんはどちらの方ですか?
      差し支えなかったら教えてください。
      自分は関西から9月に東京に引っ越しました!


      2014/11/06
    • ぴちほわさん
      円軌道の外さん、こんばんは♪

      いえいえ、こちらこそありがとうございます(^^)
      もちろん覚えていますよー。円軌道の外さんの本棚を見つ...
      円軌道の外さん、こんばんは♪

      いえいえ、こちらこそありがとうございます(^^)
      もちろん覚えていますよー。円軌道の外さんの本棚を見つけた時のインパクトはそれはそれは大きかったですし…心配ご無用です。

      私も言葉のもつパワーを信じたいなって心底思っています。一時期、言葉の迷路に迷いこんでしまい、無口でいることが平和なのかな…なんて感じてしまった時期もありましたが、今では言葉によってささやかでも誰かの役に立てたらうれしいし、日々言葉に救われているわたしがいます。

      音楽も一冊の本…(だいぶ省略してしまってすみません)っていう考え方とても素敵ですね。そういった観点から音楽を聴くと新たなものを受け取れそうな気がします。

      何事も『好き』っていう気持ちは原動力になりますもんね。私のレビューをそんな風に感じ取って下さってありがたいです。

      あ、私は新潟県人です。今までに新潟来られたことってありますか?こちらは今、木々が紅葉し、ちょうどばななさんの『デッドエンドの思い出』の表紙のよう風景が広がっていますよ。

      お互い秋を堪能できるといいですね。
      2014/11/08
    • 円軌道の外さん

      ぴちほわさん、またまたお邪魔します!(^^;)

      新潟やったんスね!
      まだ一度も行ったことないんで
      いつかは訪れてみたい憧れの場...

      ぴちほわさん、またまたお邪魔します!(^^;)

      新潟やったんスね!
      まだ一度も行ったことないんで
      いつかは訪れてみたい憧れの場所です。
      新潟のお酒や米はめちゃくちゃ美味いと評判やし(笑)
      (なんせ食いしん坊王子なので)

      桜はどないですか?
      僕は先週見ごろだったので
      病み上がりの身体で缶ビール片手に
      東京で初めての夜桜見物に行ってきましたよ~♪

      ではでは、また話せるのを楽しみにしています。
      あっ、僕の本棚のオザケンの『LIFE』に返事書いたので
      また暇つぶしにでも見てくださいね。

      2015/04/07
  • お仕事小説はたくさんあるけど、スピーチライターを扱った作品を読むのは初めて。
    その題材に興味をひかれて手にとり、読みやすさからするする一気に読み進められた。

    ただ、正直な感想を言えば、期待しすぎたかなという感じ。

    作品中で登場するスピーチは(もちろん良いスピーチではあるけど)、スピーチライターという職業にスポットを当てているにしてはインパクトがないし、深い心理描写や細かな人物描写もない上にストーリー展開もあまりに全てがまるく収まりすぎていて揺さぶられなかった。
    そのせいで、登場人物にもストーリーにも共感ができなかった。
    繰り返しになるような内容や文章も多かったように思う。

    また、政治的な思想が伝わってくる小説が好きじゃないことも、好感を持てなかった一因かもしれない。

    ネガティブなことばかり書いてしまったが、起承転結がハッキリしていて分かりやすいし、2時間ドラマにするにはいいんじゃないかな。

  • 良かった。すごく、すごく良い本だった。
    言葉には人の心を動かす力があると私もずっと信じてきたけれど、これほどまでに言葉の力に揺さぶられたのは久しぶりだった。
    そして、読み始めて50ページほどで涙が溢れそうになったのは初めてだった。

    レビューでたくさん目にした台詞が一体どこで出てくるんだろうと思っていたけれど、出てきた途端に目頭が熱くなった。
    運悪く電車の中だった私は、こみ上げる涙を、嗚咽を堪えるのに必死だった。
    忘れられない言葉になった。

    良い本だった。
    出会えて良かった。読めて良かった。
    そう、感謝したくなるほどに。

    • ぴちほわさん
      先日は『きみはポラリス』にコメントを下さってどうもありがとうございました。お返事がすごく遅くなってしまい、申し訳ありません。

      実はつい...
      先日は『きみはポラリス』にコメントを下さってどうもありがとうございました。お返事がすごく遅くなってしまい、申し訳ありません。

      実はつい先ほど、こちらの本を読了しました。
      これもhatachu0103さんの本棚で出会ったのがきっかけです。後ほどレビューも書くつもりですが、すてきな本を読む機会を与えて下さって感謝しております。こちらの本はコトバの持つ力を感じずにはいられないストーリーですよね。感情移入して思わず涙ぐむところも多々ありました。読了感とてもよかったです。

      hatachu0103さんとの往復書簡のようなやりとりは何だかとても楽しく心地よいです。もしよろしければ、お互いのペースでこれからもゆるーくお付き合い頂けたらうれしいです。よろしくお願いします♪
      2014/11/06
  • 作中に出てくるスピーチは、クスッとしてウルウル(電車の中で読む時は注意!)
    言葉の力って良くも悪くも強い。
    だから使い方はもちろん、その言葉を発している、操っている人をちゃんと見極めないと、とんでもないことになる。
    それを改めて感じた作品でした。

  • 長い本を読んでいて、残りのページが少なくなると、あ~終わって欲しくない!と思う時がある、この本もそう思えた。わたしもスピーチの時は心がけてやってみたいと思うけどな。

  • 平凡なOLだった主人公が、出席した幼馴染の結婚式で感動的な祝賀スピーチをする女性に出会い、それをきっかけにスピーチライターを目指す。
    スピーチライターという仕事は、オバマ氏が大統領選を戦っていたときに初めて知った。演説ひとつで聞いている人の心を捉え、演説者だけでなくまわりの人生も変えてしまう、なんかスゴイし、責任重大だなぁと思っていた。
    本作の主人公も紆余曲折もありながら、いろいろ迷いながら悩みながら、スピーチとして扱う「言葉」に向き合う。言葉って、普段は会話などで何気に使っているけれど、言葉で人の心を捉えるってホントに難しいし、それだけに有意義なことでもある。私も職業柄言葉選びには常に気を使っているし、言葉選びはきっと私にとっては一生の課題であり試練となるであろうと思う。終わりのない試練、とことん向き合っていきたいと思っている。
    話は脱線したが。。。主人公はスピーチライターとして苦労しつつも議員立候補者のためのスピーチの原稿を作成して、そして。。。
    最後はまたまた原田マハに泣かされてしまった(笑)

  • 原田マハさんの文章はいつもキレイだと思う。

    現代人に読みやすくて、ユーモアがあって、幸せな気持ちにしてくれる。特に今回はスピーチを題材にしているからか、なおさら読んでて心に響く。
    ジヴェルニーの食卓も良かったけど、これは読んでて涙があふれた。

    表紙と序盤の流れで、20代OLの恋愛話かなと思ったら違かった。いや、オチ的にはあってるのかもしれないけど。
    結婚式という主役にとって大事な日に贈られる言葉は、私たち参列者にとっては、あまり印象に残らないことが多い。
    逆に良いものか悪いものだと、すごく印象に残る。

    こと葉が千華にあてて読む祝辞に涙が止まらなかった。電車の中だったけど。
    そこからスイッチが入って、要所でうるうる。

    スピーチで、伝えたいことが相手に伝わった瞬間や、感動したとフィードバックをもらえる喜び。
    普段歯車として働いていると、そういった一つ一つのことに鈍感になっていた気がする。

    相手に伝わるように伝えたい。
    的確に伝えて、喜んでもらいたい。
    大事なのってそういうことかな。

    あと、この本で一番素敵だと思ったのはこと葉のおばあちゃん。
    俳句の先生をしているおばあちゃんはめっちゃ厳しいけど、芯があり、凛としていて素敵だった。

  • 尻すぼみの印象。スピーチライターという職業は目新しく、それだけで興味をそそる。さらに冒頭の結婚式のスピーチは秀逸で、この後いったい何本素晴らしいスピーチを読むことができるのかに期待が膨らむ。しかしスピーチライターが参謀として活躍する選挙戦に入ると途端に凡庸さが目立ってくる。日米の実際の政権をモデルにした選挙戦は、この話の中核をなす話なのに、聞いたことのあるキャンペーンコピーを使って衆知の結末に向かって進むだけ。またクライマックスの選挙演説は、そこに結婚式のスピーチのような修辞の素晴らしさもアイディアの斬新さもない凡庸なものだった。序盤の勢いで最後まで読み切ったが序盤だけで十分だ。

  • スピーチの力を表現した異色の小説。
    選挙を決めるのは必ずしも立候補者のスピーチだけではないが、その影響力はかなりのものがある。そこのみにスポットライトをあて際立たせることで感動を呼び起こしている。この作家の唯一苦手な所はエンディングが読んでいるほうが恥ずかしくなるほどのハッピーエンドを用意している所。

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著者プロフィール

原田 マハ(はらだ まは)
1962年東京都生まれ。小6から高校卒業まで岡山で育つ。関西学院大学文学部、早稲田大学第二文学部美術史学専修卒業。
馬里邑美術館、伊藤忠商事株式会社、森美術館設立準備室、ニューヨーク近代美術館での勤務を経て、2002年よりフリーのキュレーターとなる。
2005年小説化デビュー作の『カフーを待ちわびて』で第1回日本ラブストーリー大賞を受賞。2012年『楽園のカンヴァス』で第25回山本周五郎賞、『キネマの神様』で第8回酒飲み書店員大賞をそれぞれ受賞。2013年には『ジヴェルニーの食卓』で第149回直木賞候補、2016年『暗幕のゲルニカ』で第155回直木賞候補となる。2017年『リーチ先生』で第36回新田次郎文学賞受賞となり話題になった。

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