クリスマスのぶたぶた (徳間文庫 や 36-5)

著者 :
  • 徳間書店
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  • Amazon.co.jp ・本 (219ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784198937768

作品紹介・あらすじ

桜色のぬいぐるみに出会った女の子たちが体験するクリスマスにおきた小さな奇跡の物語。
生きているピンクのぬいぐるみ「山崎ぶたぶた」が活躍する、人気の「ぶたぶたシリーズ」。
おまけのショートショートを書下しで、収録する予定。

感想・レビュー・書評

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  • ぶたぶたさんサンタさん(「さん」がくどいけど、どちらにも必要だから仕方ない)が大活躍!
    去年はクリスマス時期を逃したので、1年読むのを待っていたのだけど、今年はタイミングとしてはばっちり!
    嬉しい♪

    皆さんクリスマスにはついつい期待してしまうものなんですね。特別な何かを。
    でもまさか可愛いぶたのぬいぐるみのサンタさんがプレゼントを運んできてくれるなんて、そこまで素敵なことは想像もしていないわけで。
    誰にとってもクリスマスの奇跡なのですね。
    そんな素敵なサンタさんをクリスマス以外の日には独占している女の子2人にとっては、ちょっと寂しいクリスマスだったようだけど…。

    いろんなことがあった1年。
    年内にここまで!と詰め込みすぎてしまいがちな年末。
    疲れたなぁ…と思ったら嬉しいことを探そう。そして、力いっぱい喜ぼう。
    エネルギーをチャージしてまた全力疾走です。

  • 私が唯一積読に必ず入れる本(基本的シリーズ物は嫌い!でも無くなってきたが)。
    すんなり読める&考えて読まなくてラストはホッコリ。人に対する思いやりを勉強させられる(毎回)。
    今回かなり印象に残った。幼少から高齢の女性のクリスマスに対する思いというのでしょうか(人それぞれだとも思いますが)。春菜&杏子編は極端だけどビックリ(笑えたけど)!正直あんまり考えてなかった…反省っす!!

  • 存在自体がすでにメルヘンなぶたぶたが、わざわざサンタクロースの衣装を着て、そのくせ現実的なお仕事としてプレゼントを配って歩くだなんて!
    自分大の袋を首に結い付けて歩くぶたぶたを見られたら、その時点で幸せ実感できそう。
    自分の置かれたモヤモヤした現状の中、うつむきがちだった女の子たちに、前を向いて一歩踏み出して行けそうな予感をプレゼントしてくれるぶたぶたに、やっぱり会いたい。

  • やはりこういう時は心がほのぼのする作品を読むのがいいみたいです。
    相変わらずの山崎ぶたぶたさん!
    今回は親子のシーンもあって、さらにほのぼのしました。
    それだけ心がしんどいのね。
    世界中の人々に早く平穏な日が戻りますように。

  • 真夏に、季節はずれな年末年始な話だったけれど、やっぱりほっこりした。
    家族のあたたかさが伝わってくる、素敵な話ばかりでした!

    ぶたぶたさんの家族が垣間見れて、よかったです。

  • 今度のぶたぶたさんはクリスマス。
    サンタクロース姿のぶたぶたさんが、あちらこちらに出没の巻でした。

    12月24日
    クリスマス・イブの日の5つのお話。
    翌25日のクリスマスにも5つのお話。

    そしてクリスマスが明けて、年末から新しい年を迎える日までと
    温かなお話が続きます。

    ぶたぶたさんの家族も登場します。
    どう考えても不思議でならないけれど、とてもあたたかな家族です。

    12月25日午後4時25分
    奈々ちゃんのお話がよかった。

    サンタクロースはいるのかいないのかの問題ではない...
    信じるか信じないかがたいせつ。

    サンタクロースはいないとわかっていても信じるという気持ち。
    大事にしたいですね。

  • サンタに扮してデパートのクリスマスプレゼントを配達をするぶたぶたさん。
    その途中でいろんな人との出会いがありホッコリとした出来事がある。
    イブの夜、泥酔の女性二人に絡まれたの災難でした。デートの待ち合わせでぶたぶたさんを見たばっかりにバイトに引っ張り込まれた女の子。真珠のネックレスをぶたぶたサンタが届けた話しはよかったなぁ。それとぶたぶたさんも奥さんにコートをプレゼント。
    ぶたぶたさんの家族の話しもありクリスマスらしく心暖まる話しでいっぱいでした。

  • この時期にぴったりな一冊!!ぶたぶたさんがサンタに(*´∇`*)ぶたぶたさん本人は普通に仕事しているだけなのに、知らぬ間にみんなを幸せにしている(^o^;) 今回は家族と過ごすぶたぶたさんの様子も見られて満足♪

  • 私の大好きな「ぶたぶたシリーズ」最新作です。

    【内容情報】(「BOOK」データベースより)
    大学生の由美子は、クリスマスだというのに体調不良。おまけに、元彼がバイト先に来ちゃったりして、ますますツラくなり…。早退けさせてもらった帰り道、バレーボールくらいの大きさをしたピンク色のぶたのぬいぐるみが歩いているところに遭遇した。これは幻覚?それとも聖なる夜が見せた奇跡?山崎ぶたぶたと出会った人たちが体験する特別な夜を描くハート・ウォーミング・ノベル。

     「ぶたぶたシリーズ」の主人公は"ぬいぐるみの山崎ぶたぶたさん"。ピンク色のぶたのぬいぐるみなのに動くだけではなくて、歩いて、しゃべって、仕事をしていて、料理が上手な優しい中年男性。

     綺麗な奥さんと可愛い娘さん二人とで生活していますが、奥さんと娘さんはぬいぐるみではなく普通の人間。

     そんな"ぶたぶたさん"と知り合った人々は、心に抱えていた悩みや悲しみが徐々に薄れていき、ぶたぶたさんと知り合ったことで幸せになっていくというストーリー展開がシリーズの中では一貫しています。

     ぬいぐるみが生きているという設定自体が奇抜なのですが、どうしてそうなったかということについては一切触れられていなくて、「ぶたぶたさんは、ぶたぶたさんだから」というキッパリとした割り切りが良いなと思います。

     今回の物語ではクリスマスイブを中心とした短編が綴られていて、どの話も辛かったり哀しい想いをしている人が、ぶたぶたさんと出会うことで心が安らいで行くという展開となっています。

     サンタクロースの格好で色々な場所に出没するぶたぶたさん。それを目撃することで傷ついた心が癒されて行く短編の主人公達。思いがけずぶたぶたさんと話す機会が出来たことで、自分の悩みと向き合うことが出来るようになる主人公達。

     物語を読み進めて行くうちに、心の中の悩みを解決出来るのは自分自身なんだなということに気づかれます。また、ぶたぶたさんの行動を通じて、他人に対してこういう形で関わって行けると素敵だなということにも気づかされます。

     巻末には文庫本のために書き下ろされた物語も添えられていますが、矢崎ありみさんは星新一ショートショートコンテストで優秀賞を獲られただけあって、短編がとてもお上手でグイグイ引き込まれてしまいます。

     クリスマス時期を控えてとても素敵な一冊に出会いました。皆さんもぜひ。

  • クリスマスの日に起きる素敵な出来事を描いた、ぶたぶたシリーズ作品。
    ぶたぶたさんのサンタさんと出会い、ちょっとだけ生活が変わる女の子たちの物語。
    今回はあまりぶたぶたさんの大活躍はないけど、
    プレゼントを配るぶたぶたサンタさんが可愛い。
    私も会いたいなと思わせる。

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著者プロフィール

一九六四年、埼玉県生まれ。八五年、矢崎麗夜名義で星新一ショートショートコンテスト優秀賞を受賞し、八九年『ありのままなら純情ボーイ』で作家デビュー。主な著書に「ぶたぶた」シリーズ、「食堂つばめ」シリーズ、「NNNからの使者」シリーズ、『あなたのための時空のはざま』など。

「2022年 『おいしい旅 想い出編』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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