触法少女 (徳間文庫)

  • 徳間書店 (2015年4月2日発売)
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  • レビュー :80
  • Amazon.co.jp ・本 (410ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784198939595

作品紹介・あらすじ

小学校四年生のとき、深津九子は母親の瑠美子に捨てられた。九子は施設に保護され、母は幼児虐待容疑で逮捕された。心に闇を抱えながら善寺川学園に通う深津九子は、担任教師・三塚が寄せる後ろ暗い気持ちを利用して彼を支配し、クラスの男子・西野を下僕化、同級生の井村里実からは崇められていた。ある日、瑠美子の消息を知るチャンスが巡ってきた。運命は激しく動き出す。予想外の展開、そして驚愕のラストが!書下し長篇完全犯罪ミステリー。

触法少女 (徳間文庫)の感想・レビュー・書評

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  • 少女が罪を犯そうとしている、そして罪を認めるまでの過程が秀逸。本当に13歳の子どもにこれだけ事を実現できるのか、というところが不思議だけれど、丁寧に書かれた犯行準備の様子を読んでいるとできるんだろうな、と思えてしまった。そして警察の捜査が始まると、犯行の❝あまさ❞という部分もでてきて、余計リアルだった。

  • 殺していい人は居ないけど、殺したくなる人はいる。
    結末に近づくと、様々な伏線に気づかされる。

  • 完全犯罪で殺人を犯そうとする中学生を描いたミステリー。貴志祐介著「青の炎」を連想させる物語なので、犯行がいかにバレるのかがミステリーとしての根幹かと思っていた。でも、完全に裏をかかれた。
    少年犯罪や児童虐待などの社会問題を背景にしながらも、キチンとしたどんでん返しが用意されたミステリーだ。
    若干読みづらい文もあったが、読み始めたら止まらなくなった。

  • 14歳未満は、事件を起こしても刑罰を与えることができない。つまり、逮捕ができない。
    そのグレーゾーンの少女 九子が、虐待されてきた母親を毒殺しようと突き進む。その姿が痛々しく感じた。そして周りに与えた影響の大きさの罪。里実のある意味真っ直ぐな好意としての行動が異様に映り、何ともいえない怖さを与えた。

  • イメージしていた内容とは違ったがなかなか面白い作品だった。
    ミステリーとしてはこんなものかなってカラクリだったけど刑事の渡辺が九子を自供へと導いていく話術がなんか今までの刑事物にはない上手いやり方だなぁと思った。まさに野生の鷹の子を餌付けするっていうのがピッタリで素晴らしかった。

  • 毒を抽出する方法を考えるくだりはちょっと飽きちゃいそうになったけど最後までがんばって読んでよかった!そんなラストだとは!結局子どもは子どもだね。

  • ヒキタクニオの初読み。

    途中で結末の予想はついてしまったものの、物語に引き込まれて一気読み。

    中学生に毒物精製が可能かという点のリアリティーには目を瞑りつつ(笑)。
    少年法の是非、法の不完全部分、家族、虐待、思春期の思い込みや暴走・・・と、感じる部分は多々あり。そこは同時に、筆者がこの題材を通して語りたい(訴えたい)部分でもあったのだろう。

    さて、、、文庫裏表紙のあらすじ文に、不満。
    “教師や同級生男子を支配・・・うんぬん”……は、この物語の本筋から、かな~りズレてるよね(苦笑)。

    ★3つ、7ポイント半。
    2017.03.07.古。

    ※いま(2017年)、これを映像化するなら、適役が一人・・・芦田愛菜なんぞ、いかがだろうか?

  • めちゃくちゃ面白かったのに…最後の最後で萎えた。そういうお涙頂戴はいらない。
    あと男性陣の扱い…もうちょっとちゃんとして欲しかった。

  • 華麗な叙述トリックに、あっと驚くどんでん返しとサービス満点のミステリ小説で、しかも、親による虐待を生き延びて「施設」で暮らす少女たちの心の闇を照らすシーンはどこも素晴らしい。一方、その反動で人物造形がお粗末な刑事二人が子供じみているのは残念。中途半端な大人にせずに、三塚先生と同レベルのダメ大人にしてしまえばよかったのに。 九子が毒物抽出に情熱を傾けるシーンは、グレアム・ヤングに遠く及ばないながらも、それを彷彿とさせる。

  • おもしろかった!最後の結末に声が出そうになるほど驚いた。いや、最後のちょっと前にも驚いた。
    まさか華蓮のセリフを九子ご話していたなんて。
    まさか里実がとどめを刺していたなんて。

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