触法少女 (徳間文庫)

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  • 徳間書店 (2015年4月2日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (416ページ) / ISBN・EAN: 9784198939595

作品紹介・あらすじ

小学校四年生のとき、深津九子は母親の瑠美子に捨てられた。九子は施設に保護され、母は幼児虐待容疑で逮捕された。心に闇を抱えながら善寺川学園に通う深津九子は、担任教師・三塚が寄せる後ろ暗い気持ちを利用して彼を支配し、クラスの男子・西野を下僕化、同級生の井村里実からは崇められていた。ある日、瑠美子の消息を知るチャンスが巡ってきた。運命は激しく動き出す。予想外の展開、そして驚愕のラストが!書下し長篇完全犯罪ミステリー。

みんなの感想まとめ

触法少年というテーマを扱ったこの作品は、深津九子という少女が直面する運命の葛藤を描いています。彼女が14歳というギリギリの年齢で犯罪を犯すことで、物語は予想外の展開を迎え、先が気になってやめられなくな...

感想・レビュー・書評

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  • 14歳未満は刑罰が科せられないという、触法少年をテーマに扱った小説。
    九子という少女がギリギリ14歳で犯罪を犯してしまうのですが⋯えっそうだったの!?って展開が待ってます。

  • 先が気になってやめられなくなるほど面白かった。

    計画、実行、そして警察からの質問。
    とてもスリルがあった。
    13歳なのか14歳なのかで変わる運命。
    それは警察にとっても重要なことで
    刑事たちの焦りもすごく伝わってきた。

    帯に書かれていた、震撼するラスト30ページは、驚きと伏線回収で本当に面白い!

    そしてそれぞれの辛い感情もしっかり伝わってきた。
    苦しい。
    なぜ子供を愛せないのか。
    子供を愛せないことは
    辛くなかったのだろうか。

    私達が知って感じなければならないことはまだまだあるのかもしれない。


  • 13歳か14歳か、触法少年という言葉も初めて知ったが、良質なミステリーだった。
    後半の真実が明らかになる点も良かったし、最終的に母親の想いも伝わったと感じた。
    ただ、違和感があったのは九子の年齢設定。中盤まで高校2年生と思ってました。

  • 2020年4月25日、読み始め。
    2020年4月29日、読了。

    ヒキタクニオさんの作品を読むのは、初めて。

    幼い頃、母親に棄てられた深津九子が母親と再会し、そこから展開するストーリー。最後に、予想外の出来事があったりして、なかなか楽しめる内容。
    ただ、刺激が強いので、寝る前に読むのは止めたほうが良いかも。

  • 素晴らしく面白かったです。プロローグでまだまだ子供の主人公は薄気味悪い行動をしますが危なっかしく、実行への準備でも幼さが頻繁に現れ、その後の想像以上に緻密な警察の捜査と容赦ない取り調べでは可哀想になってしまいました。14歳になったばかりの少女に対して大人が集団になってのあの尋問は行き過ぎ、耐えられるものではないでしょう。思わず九子さんを応援していました。そして驚愕のフィナーレ。次々と起きる想定外の展開にページを捲る手が止まりませんでした。犯罪行為以外の部分で主人公たちへの共感のような感覚も覚えました。著者の他の作品も読んでみようと思います。

  • 九子が悪のカリスマ的美少女なのかなとか想像しながら読み始めたけど、思ってたのと違った。普通の子(中2?そこらで毒物精製できるのは、そっちの道に行った方が良いくらいの天才だと思うけど)。事件を起こしてからの中弛み感は若干感じつつも、終盤は驚く事実が散りばめられていて良かった。

  • ──人を殺しても罰せられない魔法
    それが、刑法第41条──

    少年法が適用される境目の13歳と14歳。
    たった1日で人生は変わる。

    母親による育児放棄と虐待。
    片親でも貧乏でも健全に育つだろう。
    ただ、そこに愛情がなければ方向性は変わる。
    子供は親をただ真っ直ぐに純粋に愛する。
    そして愛されたい。
    愛されていなかったと気づいた時、悲しみが憎しみに変わる。


    【声なし笑い】と、
    【誕生日プレゼントは、何でもうまくいく魔法の薬】が回収されるラストには魅せられた。

    九子が最後に流した大粒の涙。
    単なる気まぐれかもしれない母からの「愛」。
    最初で最後の愛情。

  • 育児放棄や虐待、そして未成年の犯罪といった重いテーマをエンターテイメントとしていっきに読ませてもらえました。
    そして驚きの結末。
    人ってのは厄介な生き物です。

  • 【吐き気を抑えながら掴み取った光、その光が生み出す影】

    救いがないなぁと思う。非情になりきれない。あまりにも人間的で醜くて、中途半端で美しくない。私たちの正しい姿がここにある。

    ルールがわからないままトランプを握らされるような、吹き出したコーラがべとついて気持ち悪いとか、身に覚えのない痣を見つけたような、苦しさがある。

  • 毒作りのあたりは、長くて中だるみしたが、最後のどんでん返しが意外過ぎて、面白かった

  • タイトル通りの作品でした。
    起こった出来事を遡って行く流れで、
    そのまま終わるのかと思った所での
    衝撃の展開に驚きました。
    また、作中の養護施設に視察に訪れる人の事を
    他人の生活にズカズカと乗り込み、子供の食事中に『何、食べてるの?』などと聞く奴は人間のレベルが低い、という言葉にどきりとしました。
    私にそんな機会は無いが、気を付けようと思った。

  • 少女が罪を犯そうとしている、そして罪を認めるまでの過程が秀逸。本当に13歳の子どもにこれだけ事を実現できるのか、というところが不思議だけれど、丁寧に書かれた犯行準備の様子を読んでいるとできるんだろうな、と思えてしまった。そして警察の捜査が始まると、犯行の❝あまさ❞という部分もでてきて、余計リアルだった。

  • とても良い読書時間になりました。続編もあるようで、どのような展開になるのか気になります。

  • 最後のどんでん返のインパクトがあまりにも強く、なかなか現実に戻ってこられなかった。
    1周目と2週目で内容の受け取り方が違ってきそうでとても楽しみ。

  • 殺していい人は居ないけど、殺したくなる人はいる。
    結末に近づくと、様々な伏線に気づかされる。

  • 完全犯罪で殺人を犯そうとする中学生を描いたミステリー。貴志祐介著「青の炎」を連想させる物語なので、犯行がいかにバレるのかがミステリーとしての根幹かと思っていた。でも、完全に裏をかかれた。
    少年犯罪や児童虐待などの社会問題を背景にしながらも、キチンとしたどんでん返しが用意されたミステリーだ。
    若干読みづらい文もあったが、読み始めたら止まらなくなった。

  • 虐待を受けて育った少女の心の闇といえば簡単だけどそんなものじゃない、割り切れない気持ちとか色々混ざってて胸が苦しくなりました。続編も購入済なのでそちらに進んでみようと思います。

  • 前々から読みたいなと思っていたのを司書さんに勧められて読んでみました。
    普通の風刺のきいた小説かなと思っていたら、最後の最後でびっくり。
    まさかどんでん返しが用意されていたとは…!
    文章にちょくちょく気になるところというか引っかかる点があったものの、思わぬサプライズがあったこともあって最後まで楽しめました。
    1つあげるとすれば、犯罪の低年齢化や未成年の犯罪は別に増加しているわけではないんですよね。
    ただ取り上げられる機会が増えたので、増殖してるように感じるだけで。
    結構厚めの本でずっしり来るからゆっくり読みたい人にお勧め。

  • 読んていて仕方がないと思ってしまいそうになるが勿論それは仕方がなくない。
    親に恵まれなかった少女の悲しい物語。
    自分は親に恵まれて良かった。

  • 「誕生日プレゼント」でピンときてしまった。帯に「イヤミス」「驚愕のラスト」と書いてなければスルーして心底驚けたと思うけど、書いてあったばっかりにああこれだな、と分かってしまってもったいない。

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著者プロフィール

1961年、福岡県生まれ。イラストレイター、マルチメディアクリエイターとして活躍後、「凶気の桜」(新潮社)で小説デビュー。2006年「遠くて浅い海」(文藝春秋)で第8回大薮春彦賞受賞。

「2018年 『触法少女 誘悪』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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