狂おしい夜 (徳間文庫)

  • 徳間書店 (2015年5月1日発売)
2.25
  • (0)
  • (0)
  • (4)
  • (7)
  • (1)
本棚登録 : 45
感想 : 4
サイトに貼り付ける

本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています

Amazon.co.jp ・本 (464ページ) / ISBN・EAN: 9784198939694

作品紹介・あらすじ

目が覚めると、そこは病院で、母と名乗る女性がいた。しかし、何も憶えていない。自分の名前すらも……。どこかで殴られて記憶を失ったらしい。不安定な日々のなか、実父と同居することになり、義兄と義妹たちと対峙することになった。おまけに、恋人が現れたり、実父の遺産を相続することに……。
史実を絡めたミステリや、ドラマ「作家六波羅一輝の推理シリーズ」「邪馬台国はどこですか?」などの原作で人気の著者の書下し。

みんなの感想まとめ

記憶を失った女性が、次々と現れる「恋人」や「夫」と名乗る男たちとともに、実父の遺産相続を巡る複雑な人間関係に巻き込まれる様子を描いた作品は、怒涛の展開が魅力です。著者独特のあっさりとした文体は、登場人...

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • バーシリーズ(?)ばっかり読んでたので、こういうのは珍しかった。
    でも、語り口は、鯨先生ですね。うん。
    話は重いけど、軽快。
    いつも(?)だと、脱線したんじゃなかろうかと思われる方向に話が行きつつ、修正かける担当者が話を戻すってカンジですけれども、これは、軽快な語り口だけれどもシリアスに話が進みます。
    ただ、ある筋に向かって話が進んでいると思っていたら、突然違う方向に誘導されていく。
    なんといいますか、目が離せないんです。

    え?
    ええ?
    えええ?
    と 思っている間に、話がどんどん進んでいく。

    愛美を鈍器で殴ったのは いったい誰なのか。

    殴られ記憶喪失になってしまった愛美。
    そんな彼女に、実の父親が死にかけている。しかも大金持ちで、遺産相続問題が・・・
    そして、彼氏だという男が3人現れる。
    住んでいたアバートが1週間以内に解約で、その後住む所がナイ。
    など、なんだか、色々なコトが、一気に押し寄せてきて、ただでさえ、記憶喪失だというのに、考える余裕がない。でも、なんとかしないといけない。

    3人出てきた彼氏 も、本当にみんなと付き合っていたのか
    ストーカーがその中に紛れているのか
    会社の同僚も、大学の友人も、愛美の彼氏について知らないので、わからない・・・

    遺産目当ての男が近寄ってきた可能性もあるし・・・

    そうこうしてたら、お母さんの家も放火に合うし・・・
    お父さんの妻だった人の妹も遺産狙ってるし・・・・他人のハズなのに・・・


    なんといいますか。
    遺産相続問題って、大変・・・・

    愛美のお母さんは、お父さんと結婚しなかった。
    認知はされている。

    実際に、お父さんと結婚した弓子さんに、子供は2人いるが、愛美の方が年上。
    と、いうことで、
    愛美のお母さんは、お父さんが、実際の奥さんと結婚する前に付き合っていたワケで、
    愛人という表現は、なんかしっくりこないんですよね。
    なのに、愛美のお母さんは、愛人よばわりされるんですよね。
    愛人ではなく、昔の彼女 だよなぁ・・・
    と いうことを、文中で語っているのも、なんか、この作者らしい気がいたしました。


    で、まぁ、3人の男のうち、誰が本当に付き合っていた人なのか。
    という謎と、
    愛美を襲った犯人は誰なのか 
    という謎が 解明された時、
    「逃げて!!!!!」と、さけびそうになりましたwww


    まぁ、なんだかんだで、無事解決。

  • 読んでる最中はどうなるのか、読み進んだけど最後はふつう。何か展開が欲しかったかな。

  • セリフばかりなのですんごい早く読み終わった。
    なんていうか、後味が悪い…。狂った考えの人間が多い。

  • 暴漢に襲われ記憶喪失をなくしてしまった主人公のもとに「自分が恋人だ」と言う男性二人と、「自分は夫だ」と言う人が一人現れます。途中主人公を狙うストーカーと、主人公の遺産を騙し取ろうとする人物の存在が明らかになり、誰が恋人で、ストーカー、詐欺師なのか、そして暴漢の犯人は…という展開が繰り広げられていきます。
    母親と名乗る女性まで怪しく見えてしまう含みを持たせた描写は巧いと思いましたが、記憶を取り戻すための手掛かり集めが著者の都合良くおかしな方向に進んでいきますし、早い段階で遺産相続絡みの問題だと考えていた警察の捜査も進展せず、フラストレーションを感じてしまいました。面白い話だっただけに残念です。

  • 暴漢に襲われ、記憶を失った女性に
    次々と「恋人」や「夫」と名乗る男が現れる。
    さらに、主人公を婚外子として認知した大金持ちの、
    遺産相続も絡んできな臭い話が展開していく...

    という粗筋だが、何というか...赤川次郎ばりに
    次から次へと「これでもか」と事件が起きる
    「怒濤の展開」(^ ^;

    これを鯨氏独特の文体で書かれると、
    何とも不思議な魅力のある作品に仕上がる。

    鯨氏の書く本は、誤解を恐れずに言うと
    「粗筋を読んでる」っぽい印象を受ける。

    登場人物のセリフがとてもあっさりしていて、
    心象の補足や、時にツッコミを地の文で入れる、
    という文体がそういう印象を与えるのだろうか。

    セリフがあっさりしているので、
    登場人物によって微妙な口調や口癖の使い分けもなく、
    ある意味「リアリティがない」とも言えるか。
    情景描写も「デジタルな」印象で、
    繊細な目線や細かい季節感などはあまり感じない。

    これだけ書くと「悪口」みたいに見えるかもだが、
    この粗筋っぽさは「とても映像化しやすい」
    とも言える気がする。
    実際に鯨作品はよくテレビドラマ化されてるようだし(^ ^

    本として読んでいるときも、あっさりしている分
    「読者が勝手に登場人物や舞台を想像できる」余地がある。
    「文学として完結いて感動できる」というより、
    「読者のイマジネーションを刺激する」読書体験。

    これはこれで中々の快感だと思います(^ ^

    で、この作品も、「怒濤の展開」で盛り上がると
    「ここでコマーシャルだな」みたいに、
    いつのまにか脳内で勝手に「二時間ドラマ化」して
    読んでいる自分に気づいたりする(^ ^

    最後の最後がちょっと強引で、無理繰りまとめた、
    という感じがしなくもないので、★三つ(^ ^;

    例によってミステリなので、あまり細かく内容を書けず。
    あしからず(^ ^;

全5件中 1 - 5件を表示

著者プロフィール

鯨統一郎
一九九八年、『邪馬台国はどこですか?』でデビュー。大胆な歴史解釈から、日本の常識を覆す独自の作品が話題を呼ぶ。以来、歴史だけではなく幅広い題材を用いて、次々と推理小説を発表している。著書に「喫茶〈ひとつぶの涙〉事件簿」シリーズ、「ハウスワーク代行・亜美の日記」シリーズ、「女子大生桜川東子の推理」シリーズ、「歴女美人探偵アルキメデス」シリーズ、『タイムメール』『女子大生つぐみと古事記の謎』『作家で十年いきのびる方法』など多数。

「2022年 『カルトからの大脱出』 で使われていた紹介文から引用しています。」

鯨統一郎の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×