短篇ベストコレクション: 現代の小説2016 (徳間文庫)

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  • Amazon.co.jp ・本 (557ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784198941154

作品紹介・あらすじ

朝倉かすみ、大沢在昌、荻原浩、恩田陸、梶尾真治、神田茜、北村薫、佐々木譲、髙村薫、長岡弘樹、新津きよみ、藤井太洋、本城雅人、三浦しをん、宮木あや子、両角長彦/解説・杉江松恋。日本文藝家協会の編纂によって、ベテランから新鋭まで現代を代表する作家たちによる競演が実現!2015年に刊行された各文芸誌に発表された全短篇の中からベスト16を一挙収録。

感想・レビュー・書評

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  • こうゆう短編集で知らなかった作家を発見することができる。

  • 【収録作品】「さようなら、妻」 朝倉かすみ/「分かれ道」 大沢在昌/「成人式」 荻原浩/「線路脇の家」 恩田陸/「辺境の星で(トワイライトゾーンのおもいでに)」梶尾真治/「おっぱいブルー」 神田茜/「茶の痕跡」 北村薫/「降るがいい」 佐々木譲/「わが町の人びと」 高村薫/「涙の成分比」 長岡弘樹/「寿命」 新津きよみ/「ヴァンテアン」 藤井太洋/「持出禁止」 本城雅人/「胡蝶」 三浦しをん/「鞄の中」 宮木あや子/「頼れるカーナビ」 両角長彦

  • お風呂の湯船の中で 1日1篇。
    この先、どうなるんだろ、
    という想像の膨らむ読後感のものが多い短編集。

    隙間時間にちょうど良い。

  • 楽しめた

     久しぶりに短編を読んだ気がする。どの作品が心に残ったか?っていうより、全体的にフワフワとファンタジーの世界に浸った感じかな。阪急のオリンピアのような多国籍料理のバイキングだな。

     どれもオチが決まると言う感じではなく、じんわりと余韻がって感じ。どっちかっていうとダークな印象が濃い作品が多かったようだ。

  • 今まで僕の小説の好みは、長ければ長いほど楽しめるという長編派でした。
    ところがここ最近、短編小説が面白くてたまりません。
    といいますのは、今年になってから自分でいくつの短編を書いたわけです。
    すると今までは気がつかなかったプロ作家の短編小説の凄さがわかるようになってきたのです。
    例えばギターが少し弾けるようになると、プロのギタリストの演奏が一段と楽しめるようになるという感覚と同じですね。
    という事で今日は面白い短編集を紹介いたします。その中で特に印象に残った2編の設定をメモメモ。

    『涙の成分比 長岡弘樹』
    性格も体格も全く似ていない、そしてあまり仲が良いともいえない姉と妹。
    二人で実家に帰省するために車を運転していると、トンネルの天井崩落事故にあってしまうんですね。
    助手席の姉は無事だか運転していた妹は潰れた車体に足を挟まれて動けない。
    携帯も通じないトンネルから外へ助けを呼ぶために姉は妹の涙に濡れた頬にキスをして事故現場を離れます。
    そのキスの意味が最終的に明かされます。うーーーーーー、そうかー!と涙ホロリとこぼしちゃうお話。

    「頼れるカーナビ 両角武彦」
    男が深夜の国道で人を轢いてしまう。途方に暮れているとカーナビが話しかけてくるんですね。
    「このまま逃げたいのなら行き先をナビしますがどうしますか?」
    男はその話に乗ってしまうんですね。
    どうなるでしょうか?

    自動運転の車の実用化も近いんでしょうが、こういう人工知能を駆使したナビというのも出てくるんでしょうねえ。
    もちろんこの小説のように反社会的な「悪のナビ」は公式に発売されることはないでしょうが・・・・。
    2016/10/27 13:55

  • 2017.3.20.読了神田茜『おっぱいブルー』胸が大きいことが悩みだった少女。友人の「無駄に色気振りまいてないで…」というセリフが面白くとても印象に残った。冒頭朝倉かすみさんの短編、久しぶりに読んだがらしくて面白かった。

  • それぞれに違った味わいがあった。わたしは新津きよみと三浦しをんがよかったな。

  • 朝倉かすみ「さようなら、妻」、大沢在昌「分かれ道」、荻原浩「成人式」、恩田陸「線路脇の家」、梶尾真治「辺境の星で(トワイライトゾーンのおもいでに)」、神田茜「おっぱいブルー」、北村薫「茶の痕跡」、佐々木譲「降るがいい」、髙村薫「わが町の人びと」、長岡弘樹「涙の成分比」、新津きよみ「寿命」、藤井太洋「ヴァンテアン」、本条雅人「持出禁止」、三浦しをん「胡蝶」、宮木あや子「鞄の中」、両角長彦「頼れるカーナビ」
    荻原浩「成人式」、本条雅人「持出禁止」、三浦しをん「胡蝶」辺りがおもしろかった。「辺境の星で(トワイライトゾーンのおもいでに)」はすごく梶尾真治らしい印象。「ヴァンテアン」はいろんなところで目にしてもう3回目くらいな気がする。両角長彦「頼れるカーナビ」もショートショート感があってわりと好き。

  • 今年の短編ベストコレクション
    読みやすいのもあれば薄ら寒くなるものも。

  • 16名の作家の短編集。
    涙の成分比、ヴァンテアン、胡蝶が好き。
    鞄の中は異常さが際立っていて怖かった。

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著者プロフィール

日本文藝家協会(にほんぶんげいかきょうかい)
昭和21年(1946)、作家、劇作家、評論家、随筆家、翻訳家、詩人、歌人、俳人等、文芸を職業とするものの職能団体として誕生。大正15年(1926)に劇作家協会と小説家協会とが合併、設立された文藝家協会を前身とする。戦後、「社団法人 日本文藝家協会」として生まれ変わり、文芸家の権利を守るだけではなく、日本の文芸文化全般の隆盛を願って活動を続けている。


「2023年 『文学2023』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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