イッタイゼンタイ (徳間文庫)

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  • 徳間書店 (2016年8月5日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (352ページ) / ISBN・EAN: 9784198941383

作品紹介・あらすじ

とにかくなおしたい。無差別に徹底的に。「修繕衝動」に襲われた「なおし屋」と呼ばれる男たちは、「第二次世界修繕」以来の戦いを開始した。そんな彼らに怪しい影が忍び寄る。「オオモノ」が組織した十人の女たちだ。ものを「つくる」彼女たちにとって、男たちの修繕行為は大量殺戮に等しい。ものが売れなくなり仕事を失うからだ。女たちは驚きの策で対抗するーー。前代未聞の戦争の行方は!?

みんなの感想まとめ

戦争と修繕というテーマが交錯する物語は、争いの本質について深く考えさせられる内容です。主人公たちの「修繕衝動」は、思い出の品物を大切にする気持ちと対立し、読者にとって何が正しいのかを問いかけます。物の...

感想・レビュー・書評

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  • この著者の前回読んだ本が、優しいタッチのゆるりとした本だったのに対して、こちら、、、良くある純文学的迷子な話。
    ↑勝手に命名。
    あーでもないこーでもない、でも、そーでもない。
    みたいなやつ。
    全てにごして、ありえなそうなありえなくなさそうな、不思議そうで特に普通で、どーってことなさそうなのに、なんかありそうで。っていう。

    読んでて、あたまが混乱する感じ。

    それをつかって、読書をどう楽しめばいいかわからないわたしは楽しめないけど、こういう論調の本が一定数出てるってことは、きっとやたら深く埋没して、もうたまらん。って人がいるんだろうね。

    わたしは毎回こういうタイプの本は、無です。

    もう、本を読んでて本の上っ面を上滑りしてようやく読み終わる。
    読んだのか、いやただただ一生懸命に文字を追いかけて終わらせた感じ。

    この著者の本、あの優しいタッチすごく良かったのに、、、、あのほのぼの、柔らか、優しい本の裏側にはこんなのがあったのか。

    これはかなり苦手分野でした。
    あの柔らかい感じが読みたかったな、、、、

    #吉田篤弘
    #残念
    #純文学的な
    #どーにもならん本
    #読めない
    #読みづらい
    #なんだったのか
    #わからない本
    #よくあるタイプ
    #夏目漱石とかそういうやつ
    #坊ちゃんそれでどうしたの?
    #坊ちゃん一緒にあそびましょ
    #だめだ
    #楽しめない

  • 吉田作品にしては珍しく、そら寒い終わり方。「イッタイ」のパートでは、なぜか憑りつかれたようにモノを修繕する「なおし屋」の男性たちが登場。猿のおもちゃをなおす仕事に思いのほか需要があって和むも、後半「ゼンタイ」のパートで、なおし屋の男性たちを窮地に追い込む陰謀が明らかに。何が怖いといって、オオモノの思惑から逃れた女性たちの純然たる愛情ゆえに、男性たちが数奇な運命を辿るところ。未来が灰色……。

  • 争いって俯瞰できないと何が争いなのかわからないでしょう。そこが恐いところです。
    ーって、ドキリとさせられる。

  • イッタイ、なおし屋たちの心情変化と
    ゼンタイ、おんなたちの陰謀。

    ミステリー?しあわせな日常も怖くなりそう。

    C0193

  • これを読むと何が正解か分からなくなる。自分にだって思い出の品物はあって、壊れたりしたら修理したい。それは自然な感情だと思う。でもその結果が産む側からしたら殺戮以外の何物でもなかったとしたら。

    考えたこともなかった。

    何がいいのだろうか。。

  • 大好きな吉田さんの新作なのですが。。。
    全然前に進まず、ようようの読了です。
    所々に面白い挿話もあるのですが、大半は波長が合わないというか、吉田さんのイメージが伝わって来ません。後書きには「寓話が書きたかった」とあるのですが、その寓話が何なのか分からず。
    嵌る人は嵌るのでしょうが、私はダメでした。

  • モノを作る女たちがいて、それを修理する男たちがいる。作ったり、修理したりする人たちがいる一方、当然それを壊す者たちもいるわけで、いつしか作る女たちと、修理する男たちの間で戦争が起こってしまいます。けれど、タイトルが表すとおり、イッタイゼンタイ何が起こっているのか、彼ら、彼女らにはよくわかっていません。戦争といっても、具体的な争いごとが勃発するわけではなく、それはむしろ概念的とゆーか、抽象的なもので、何が何だかわからないうちに、物語は進行していきます。けっきょく、世界は男と女で構成されていて、世の中は男と女の関係で成り立っているのかなぁ。イロイロ面倒なことも多いけど、つまりはそーゆーことなのかなぁって感じです。


    べそかきアルルカンの詩的日常
    http://blog.goo.ne.jp/b-arlequin/
    べそかきアルルカンの“銀幕の向こうがわ”
    http://booklog.jp/users/besokaki-arlequin2

  • 破壊衝動ならぬ「修繕衝動」に突き動かされる「なおし屋」の男たち。彼らが「なおす」のは時計、水道管、洋服、車、シンバルモンキー、バイオリン、テレビなど様々。連作短編のような形式で次々とこれらの「なおし屋」たちの仕事ぶりが語られる前半の「イッタイ」部分はいつもの吉田篤弘っぽい感じでとても面白かった。ところが後半の「ゼンタイ」になって、なぜか工場の女たち=雲の名前を持つ「十人の女」が、そんな男たちを「なおす」べく暗躍しはじめる。そこで男VS女の対立構造になるのかと思いきや、黒幕として糸を引いているのは結局「男」だったりして、正直支離滅裂。

    後書きに「なおしてしまうと経済はまわらなくなり、廃業を余儀無くされる生産者が後を絶たない」とあったように、消費社会の構造を皮肉っているのかもしれないけど、だからそれでどうしたいの?という疑問が常に湧き上がってしまい、結局作者が何を言いたかったのかよくわからなかった。「なおす」という言葉が「殺す」と同義になるという設定も、あまり有効に作用していたとは思えない。まさか「なおし屋」=医者に置き換えて、少子高齢化社会を皮肉っているわけではないですよね?平均寿命のばしすぎて古いモノ(老人)ばかりがはびこり、女たちが工場で生産する新しいモノ(子供)が売れない、とかそういう暗喩?(だとしたら怖いわ)

    物語の舞台が「ここではないどこか」の話だと思っていたら「新宿西口店」「渋谷店も銀座店も、関西にも支社が」などという部分があったのも、妙に白けた気持ちになった。「この世と非常によく似た世界」と作者は書かれているけれど、寓話というなら新宿西口店はやめてほしかったな。工場のある小さな町の中だけにおさめておけばいいのに全国規模でこんなことが起こっているなどと言われたらかえってリアリティがない。

    後書きにやたらと“自分が書いたというより、「ペンが書いた」と云ったほうがいいくらいで”“「自然とこうなった」”“書き手自身が自分の思惑を超えた大きな力に動かされていたのかもしれません”などと書かれているのもちょっと自画自賛風で気持ち悪かった。そんな感じの作品だったっけ?吉田篤弘ってこんなこと言う人だっけ?なんだか変な違和感が残ってしまって微妙でした。

  • 一部ちょっと概念的すぎて見失いかけましたが、まぁ概ね吉田篤弘でしょうか。
    ところどころサイコーにキレてる。

    あとがきを読んで、わりと自由なひとだなーと、ほわんとしました。

  • 2013年刊行の単行本を文庫化。
    『あとがき』に『寓話を書きたかった』とある通り、これまでの作品と比べても独特の幻想味が強くなっている。

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著者プロフィール

1962年、東京生まれ。小説を執筆しつつ、「クラフト・エヴィング商會」名義による著作、装丁の仕事を続けている。2001年講談社出版文化賞・ブックデザイン賞受賞。『つむじ風食堂とぼく』『雲と鉛筆』 (いずれもちくまプリマー新書)、『つむじ風食堂の夜』(ちくま文庫)、『それからはスープのことばかり考えて暮らした』『レインコートを着た犬』『モナリザの背中』(中公文庫)など著書多数。

「2022年 『物語のあるところ 月舟町ダイアローグ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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