波形の声 (徳間文庫)

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  • 徳間書店 (2017年2月3日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (336ページ) / ISBN・EAN: 9784198941970

作品紹介・あらすじ

谷村梢は小学校四年生を担任する補助教員だ。「カニは縦にも歩けます!」と理科の授業で実証し、注目されたのは、いじめられっ子・中尾文吾。梢にスーパーで、ある教師の万引きを目撃したと告げたまま下校。その日、文吾が襲われた。襲われる直前、梢の名前を呼ぶ声を近所の人が聞いていたという。梢に注がれる疑惑の目……。表題作ほか、日常の謎が“深い”ミステリーに! 魅力の七篇!

みんなの感想まとめ

日常の中に潜む謎を描いた短編集で、身近な事件が思わぬ真相へと繋がる緻密なストーリーが特徴です。著者の淡々とした文体は、一見冷たい印象を与えながらも、読者を引き込む力を持っています。各篇は短編ながらも、...

感想・レビュー・書評

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  • 7篇を収録した短編集。この作家さんとの出会いは「教場」すごく淡々と、時には冷たいと感じるような文体が特徴的。大きな事件ではなく、日常の身近な事件を扱うことも多く、この作品の7篇もほぼ「日常もの」。どの作品をとっても、短編なのに、必ずミスリードされ、最後に思わぬ事件の真相が描かれる。それでも、短編によくありがちなバタバタした展開もなく、本当にこの作家さんの凄さを感じる1冊。「傍聞き」など、短編なら、今一押しの作家さん!と思えるぐらい良かった。

  • 長岡先生の短編集。やや古いものだが、テーマが多岐に渡っていて、この作者はもしや理系?と驚かされる作品(表題の「波形の声」など)もあり、今回も一気読み。(実際は筑波大第一学群社会学類卒なので、文系?)
    まだまだ未読の作品もあるので、非常に楽しみ。

  • トリックのための小説になっていなかったか?

    黒白の暦がベスト。

  • 長岡弘樹『波形の声』徳間文庫。

    長岡弘樹らしい技巧トリックを駆使した短編集。デビュー作の『陽だまりの偽り』から一貫してスタイルが全く変わらないというのが凄い。トリック重視とも受け取れるほどの硬い文章と描写のギャップに、心して読まないと少し戸惑いを覚える。読み始めてすぐに文章に描かれる光景が目の前に浮かべば勝ちなのだが…

    表題作の『波形の声』と『宿敵』が秀逸。『わけありの街』『ハガニアの霧』も良かった。他に『暗闇のモスキート』『黒白の暦』『準備室』の7編を収録。

  • 短編集。
    ミステリの短編集って、あたりはずれが大きい(と思っている)。
    これはあたり。というか、長岡弘樹さんの短編ははずれなしだよね。

    なんとなく違和感のある話が続き、だんだん疑惑が確信に変わっていき、最後にそういうことかと納得できる。
    この本は繋がりのない短編を集めたものだけど、すべてそういうお話の構成になっている。
    波形の声っていうのは、本当にそんな実験で録音再生できるのか?
    最後の小学生からのメッセージは泣いた。一言だけでも、心にくるよね。

    自分自身も、小学2年の時に短期間だけ(担任の妊娠出産で)臨時で来てくれてた先生いたなぁと思い出す。
    名前が「みか」だから、皆「みかん先生」って呼んでた。
    あの先生はあれからどうしたんだろうなぁ。
    すごく些細な話だけど、その先生が児童としりとりをしてて、誰かが「ん」で終わる言葉を言ってしまったとき、先生が一生懸命「ん」から始まる言葉を探してくれていたこと、すごく印象に残っている。私も、それ以来「ん」で始まる言葉を探すようになって、外国語で「ん」から始まる言葉が見つかったとき、みかん先生に教えたいなとか思ったりした。
    今もし伝えられるなら、「覚えているよ」ってことだけでも伝えられたらなぁ。

    「教場」の登場人物は出てこないものの、教場シリーズのような空気感があり、長岡弘樹は教場しか読んだことないって人でも楽しめると思う。

  • 短編集。さまざまな状況があり、それぞれの心情があり、解決になるほどという納得感がある。
    面白かった。

  • 短編集。「波形の声」、「宿敵」、「わけありの街」、「暗闇の蚊(モスキート)」、「黒白の暦」、「準備室」、「ハガニアの霧」の7編。

    どの作品にも謎があり、最後にはそれが解明されるのだけれど、謎自体よりもそこに至るまでのストーリーが面白いかな。

    「波形の声」と「黒白の暦」はトリックがこの辺だろうなと少しわかってしまいながら読んだけれど、それでも先が気になるので楽しんで読めた。
    「わけありの街」はあまりぴんと来なかった。なぜ日記が入ってくるのかよくわからなかったし。
    「黒白の暦」、動機の部分でちょっと現実味がないように思ったけどどうかな。当事者になったらそうしようって思うんだろうか。
    「ハガニアの霧」が一番よかった。

  • 日常にある小さな悪意や妬みなどがテーマの短編集

  • 人間の心の奥に燻る悪意をテーマに、技巧トリックを駆使したミステリー短編集。
    トリックに溺れてしまって、人間ドラマ部分が弱いという印象が残る。登場人物に個性が感じられなかった。女性や子供の描き方が単一的で、全員同じイメージになる。それも作者の持ち味と言えばそうなんだけど。

  • 様々なシチュエーションでの謎解き。

    表題作は、なかなかのトリック。

  • 長岡弘樹さんの短編集「陽だまりの偽り」「傍聞き」に続き「波形の声」3冊目を読みました。
    長岡さんの作品は内容が多岐に渡り大変楽しめます。又、読後感も良くさらっと読めます。

    この「波形の声」では
    *暗闇の蚊
    *黒白の暦
    *波形の声
    *ハガニアの霧  
     の4作品が面白く、私の好みです。
    流石に短編集を3冊も続けて読むと長編物が読みたくなりますが「時が見下ろす町」「白衣の嘘」も読もうと思います。

  • 「暗闇の蚊」が一番好きかな…

  • これでもかというくらいに人間の嫌なところを見せつけられる…

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著者プロフィール

1969年山形県生まれ。筑波大学第一学群社会学類卒業。2003年「真夏の車」で小説推理新人賞を受賞し、05年『陽だまりの偽り』でデビュー。08年「傍聞き」で第61回日本推理作家協会賞短編部門を受賞。13年刊行の『教場』は「週刊文春ミステリーベスト10」の1位、「本屋大賞」6位などベストセラーとなった。他の著書に『線の波紋』『波形の声』『群青のタンデム』がある。

「2022年 『殺人者の白い檻』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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