龍神の女 内田康夫と5人の名探偵 (徳間文庫)

  • 徳間書店 (2017年10月5日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (336ページ) / ISBN・EAN: 9784198942663

作品紹介・あらすじ

高野山に程近い和歌山県・龍神温泉にタクシーで向かった熟年夫妻を若い女性が運転する乗用車が、猛烈な勢いで追い抜いていった。その後、車の転落事故があったことを知り、女の車が転落したものと思ったが、意外にも夫妻が乗っていたタクシーだったのだ! やがて、事故ではなく他殺だったことが判明し……。浅見光彦、車椅子の美女・橋本千晶等々内田作品でおなじみの五人の探偵が活躍する五つの難事件!

感想・レビュー・書評

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  • 内田康夫『龍神の女 内田康夫と5人の名探偵』徳間文庫。

    内田康夫の作品は余り読んだことが無い。読んだのはいずれも貰い物の文庫本で、せいぜい2冊くらいだろう。自分は一人の作家を読み始めると、とことん読むタイプなので、多作家の内田康夫に手を出すのに躊躇しているのかも知れない。従って本作も貰い物の文庫本。

    5人の探偵が活躍する5編から成る、探偵のバラエティパックのような短編集。読み易いゆったりした文章と時代が変わっても変わらぬ大仰な表現や人畜無害な雰囲気が根強い人気の秘密だろうか。

    『龍神の女』。表題作。和泉教授夫婦が探偵役。和泉夫婦が気ままな温泉旅行を楽しむ中、あろうことか二人の乗ったタクシーの運転手が帰り道に何者かに殺害される。

    『鏡の女』。探偵役は浅見光彦。事件の発生から解決まで、まるで傍観しているのかのような浅見光彦。これを探偵小説と言って良いのだろうか。

    『少女像は泣かなかった』。探偵役は車椅子の美女、橋本千晶。なかなか面白いストーリーとトリックだった。いかにも、探偵小説らしく、橋本千晶が一刀両断で事件を解決する。

    『優しい殺人者』。福原警部が探偵の役。陰で河豚原と呼ばれる、見た目は切れ者には見えない福原警部が抜群の推理力を見せる。論理的な推理展開の過程が面白い。

    『ルノアールの男』。探偵役は探偵社を営む鴨田栄作。現代で言えばAIだろうか、パソコンのソフトを相棒にするドタバタ探偵劇。内田康夫がこういう作品を書くとは意外。

    本体価格650円
    ★★★

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著者プロフィール

1934年東京都北区生まれ。1980年に自費出版した『死者の木霊』で衝撃的デビュー。主人公の信濃のコロンボこと竹村警部が活躍する作品に加え、1982年に刊行された『後鳥羽伝説殺人事件』で初登場した浅見光彦を主人公にしたミステリー作品は大ベストセラーに。映像化作品も多数。2018年逝去。

「2022年 『箸墓幻想』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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