化石少女 (徳間文庫)

  • 徳間書店 (2017年11月2日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (400ページ) / ISBN・EAN: 9784198942793

作品紹介・あらすじ

学園の一角に建つ壁には日暮れると生徒たちの影が映った。そしてある宵、壁は映し出した、恐ろしい場面を……。京都の名門高校に次々起こる凶悪事件。古生物部の部長にして化石オタクのまりあが、たった一人の男子部員をお供に繰り出す、奇天烈な推理の数々とは?

みんなの感想まとめ

独特な学園ミステリーが展開され、主人公まりあの猪突猛進な推理が繰り広げられます。彼女は古生物部の部長として、次々と発生する凶悪事件に挑むものの、推理は常に犯人を決めつけるところから始まり、理論的に否定...

感想・レビュー・書評

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  • かなり評価が難しい‥。

    結論として、それぞれの事件の犯人がはっきりとわからない(多分、まりあの推理があっている?)こと、結末がバッドエンドっぽいこと、まりあの推理が合っていてもトリックが中々突拍子がないこと(これはわざとだろうけど)。
    ちょっと結末ありきに感じました。キャラクターは魅力的だし、彼が今後どうなるのか気になるので、続きは読むと思います。

  • 連作短編ミステリー
    麻耶作品、学園物と来たら当然普通の作品でないだろうと思って読み始める

    古生物部の部長、猪突猛進なまりあ(ほぼ涼宮ハルヒ)の推理は全て犯人の決めつけから始まり、そこから「その犯人になるトリック」を披露する
    頭の良い主人公はそれを理論で否定する
    そしてきちんと犯人が提示されないまま次の短編へと進む

    この流れは同じく著者の「神様ゲーム」の逆張りをわざとやっているのだろう

    事件の真相を明かされないまま
    残り30ページの地点で更に殺人事件が発生
    残り20ページの地点で今まで通りまりあの真剣に考えた「間違った推理」が披露される

    最後には…

    初めての麻耶作品にいい気がします

  • 京都の名門高校で続発する怪事件の数々。
    事件に挑むのは、廃部寸前の古生物部に所属する化石オタクにして、劣等生の神舞まりあ。お供にされた1年生男子と繰り広げる事件の結末は、いったいどうなるのか?


    某ミステリ漫画主人公が通う高校並みに殺人事件が続発する名門高校を舞台にした、学園ミステリ小説です。

    古生物部という過疎部に所属するまりあは生徒会と折り合いが悪く、事件が起こると犯人は生徒会の人間であるという結末ありきで推理を進めるので、後輩男子君はいつも角が立たないよう、「その推理は間違っている」「そんなわけはない」と否定し続けます。
    作中でもまりあが指摘した犯人が捕まったり自白したりするわけでもないので、真実は一体なんなのかと興味を惹かれるとともに、いまいちすっきりしなさもある。

    自由でワガママな先輩女子と、従僕ポジションでそれを宥める後輩男子、というキャラ造形だけ見ると、ちょっとラノベっぽくもあります。軽く読めるけど、でもそれだけではない、麻耶さんぽさもある一歩外した感じのミステリ。こういうのをいわゆるアンチ・ミステリ小説というのでしょうか??
    ミステリではあるのに、真相に拘っていない感じというか。

  • なんか最後まで真相は藪の中な感じが気持ち悪い感じがあるなぁ。

    最後の事件以外は本当の所はどうなんやろう。

    そういう事なのか知らん。

  • 途中から強烈に感じる居心地の悪さをラストで解消してくれて、満足な読了。

  • 本格ミステリの極北を進む麻耶さんの青春?ミステリ。この作品のミソは犯人が予め用意されている状況下における推理の見せ方と解決方法によるのではないだろうか。著者の作品には似た内容の「神様シリーズ」があるがライトな雰囲気と、それとは逆に有り得ない高校生活の二律背反が読む者の心を揺さぶる。この人のやり口が分かっているのならば読んでいてなるほどね、と腑に落ちることが多いのでラストのやり口もいつも通り。続編があるのでどうなっているのか期待したいが。

  • 化石少女

    最新作の『化石少女と七つの冒険』を読了後、気になっていた今作を手に入れて読み始める。
    残念ながら大枠、結末の部分は把握しており、帯に記載されているラスト11ページの激震は理解した上での読書になったが、全体を通して楽しめる事ができた。

    麻耶雄嵩の真骨頂である、読んだ後の嫌な後味、癖になる作風は今シリーズでも見事に作用しており、短編的に発生する事件の殆どについて薄暗さが付き纏っており、嫌な気分にさせてくれる。
    作中できちんと事件が解決したものは無いのではないだろうか。余りにも理不尽ではあるが、当然この様な事件の結末を迎える事も実際にはあり得るわけで正しい犯人が正しく捕まる普通の推理小説ではあり得ない解決である。

    今作では化石少女である神舞まりあが探偵役をつとめ、彼女の幼馴染みで召使い(本人は否定するが)の桑島彰がワトソン役兼語り手として物語は進行していく。まりあの突飛押しもない推理の数々を彰がフォローして、修正してまりあの信頼を守るコメディチックな様相と反し、実はまりあの推理は正しく推理力もあるが、それを本人に理解させない為に彼女の推理に難癖をつけてもみ消す彰のスタイルが今まで読んだミステリーと圧倒的に違いを生んでいる。

    高校生探偵がすいりして、全てが正しく警察も受け入れるミステリー界へのアンチテーゼに思えるし、実際に自分の推理を皆んなの前にしゃしゃり出て披露する探偵が多い中で今作の様なやり方はとても面白い。ミステリーに探偵がいない世界線があればこの様な解決のない世界になるのだろう。

    彰のキャラクター像が難しく、まりあに従属するナイトの様なイメージなのだが、彼の強さや人間味がぼやけて見え難く、最終章の様な結末になる要素が読み取りにくかった。実は優秀な人物で、突出したものがないにしろ、彼の行動や葛藤がまりあよりも感情移入できてしまう。

    筆者の作品ふ後味が悪いが、今作も次回作も読み終えた後心が重い。ただ、何でもハッピーエンドになってしまう作者がいる中で、筆者の様に嫌な気分のミステリーを読ませてくれる事がありがたい。

  • 春に出た続編を読みたくてまずは前作から読んでみた。いつものごとく癖が強い本格ミステリだった。化石少女のキャラクターの好き嫌いはわかれそうだが、最後の展開もふくめて著者らしい独特の味にあふれていてとてもよかった。続編を読むのが楽しみだ。

  • 名門お坊ちゃまお嬢様学園なのに殺人事件起こり過ぎでしょってなりました。
    まりあと従僕の彰の関係は好きです。
    残りページ数が少なくなってから、あれ?なんかおかしいぞってなりましたwラストの展開はおもしろかったです(ㆁᴗㆁ✿)

    たまたま見つけて読んだ本だったので、まさか続編が出るなんて知らなかったです(・д・。) !!

  • 再読。連作短編集。化石大好き少女神舞まりあが探偵役として、幼馴染みで後輩でお守り役の桑島彰を助手にして華麗に事件を解決!と思いきや、あれれー?まりあの推理は毎回頓珍漢の的外れなものとして彰にこき下ろされてしまう。なら犯人はいったい誰なんだー!?しかしそこは麻耶先生の小説である。勿論そう簡単に話は終わらない。最後の最後に明かされる驚愕の真相。彼女は名探偵なのか?それともただの狂人か?真相を知るのはワトスンのみ。

  • 麻耶雄嵩の短編集なので最後にきっとどんでん返しがあるんだろうなあ、と彰を怪しんで読んでいた。最後の事件だけが彰の仕業ということで、想像したほどの衝撃は無かった。

  • ミステリーしすぎているミステリー。

    麻耶さんの作品なので一筋縄でいかないことは覚悟はしていた。

    謎解きがされてもなかなか真相が明らかにならず
    どんどん話がすすんでいく展開は
    作者としてもわかっていてやっていることだろうから
    特に意見はない。

    学園モノでありながら事件がどれも殺人で、
    身近なコミュニティで大事件が連発する展開が
    普通に精神を削られた。

    ミステリーの事件部分をどこまでエンタメと捉えられるかで楽しみの度合いが変わりそうな作品だった。

  • kindle unlimited

    化石を愛する女子高生が探偵役の短編ミステリー。
    探偵役にありがちな一風変わった奇人設定に、良識的なワトスン役。
    構図は一般的だけど、良家の子女ばかりが集まるという学園で殺人事件起こりすぎ。
    さらに、女子高生探偵は全てを敵対する生徒会が犯人と推理するが、そうではないとワトスンが説得し話は進んでいく。

    最後は結局、女子高生の推理は当たってたんだってなって終わるんだろうと思っていたら、もう一捻りありました。
    とはいえ、まぁ、衝撃のドンデン返しがあるわけでもなく、普通でしたね。

  • ☆3.6

  • ビックリ推理。いいね。

  • 事件起きすぎ、フラグ立ちまくりで何なんだと思ってたら意外な終わり方だった。

  •  終盤までは「学園ミステリー」という感じだったが、終盤で「ええ、そうなるの?」という展開だった。

  • 名探偵とは、凡人にできない観察や思考ができる人。赤点多めだってかまわないでしょう。まりあが探偵なのかどうか、私には何とも言えないけれど。彰との掛け合いは楽しい!
    弱小クラブと生徒会って、昔読んだ「パズルゲーム☆はいすくーる」を思い出して笑えましたが、この生徒会、なんか闇が深いですね。続編でその内幕が見えたりするのでしょうか?

  • 回答がない!

  • ラストがちょっと面白い。

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著者プロフィール

1969年三重県生まれ。京都大学工学部卒業。大学では推理小説研究会に所属。在学中の91年に『翼ある闇 メルカトル鮎最後の事件』でデビューを果たす。2011年『隻眼の少女』で第64回日本推理作家協会賞と第11回本格ミステリ大賞をダブル受賞。15年『さよなら神様』で第15回本格ミステリ大賞を受賞。

「2023年 『化石少女と七つの冒険』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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