嘘を愛する女 (徳間文庫)

著者 :
  • 徳間書店
3.49
  • (37)
  • (120)
  • (136)
  • (30)
  • (2)
本棚登録 : 1078
レビュー : 135
  • Amazon.co.jp ・本 (264ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784198942847

作品紹介・あらすじ

「愛さえも、嘘ですか?」
大手食品メーカーで業界第一線を走るキャリアウーマン・由加利(演:長澤まさみ)は、研究医で面倒見の良い恋人・桔平(演:高橋一生)と同棲5年目。結婚を考え始めていたある日、桔平はくも膜下出血で倒れ、所持していた身分証はすべて偽造だったことが判明する。経歴も名前もすべてが「嘘」だった恋人の正体を探るべく、由加利は探偵(演:吉田鋼太郎)と調査に乗り出すが…。映画話題作の小説版書下し。

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 岡部えつ『嘘を愛する女』徳間文庫。

    日本映画のノベライズ。同棲していた相手は本当は何者なのか……

    嘘で固められた小出桔平の人生には理由があった。ラストに川原由加利への愛が真実であった証明が……そういう意味では救いはあるが、何とも哀しい物語。映画ならさぞや感動することだろう。

    大手食品メーカーのキャリアウーマンの川原由加利は、東日本大震災発生時、新宿で医者を名乗る小出桔平に助けられる。その後5年間、桔平と同棲を続けていた由加利だったが、ある日、桔平が新宿の路上でくも膜下出血で倒れ、身元不明人として病院に搬送される。警察の捜査で桔平が所持していた身分証が偽造であることを知った由加利は海原という探偵を雇い、桔平の正体を調査するが……

    本体価格620円(古本110円)
    ★★★

  • 映画の原作と知らずに読みました。是非、映画も観てみたいと思わされるお話でした。『騙す』と『隠す』は違う。この先の2人に幸多かれと祈らずにいられない一冊でした。

  • 映画の方を観ずに先に読んだのに、物語の登場人物が脳内で映像化されるくらいとても楽しめました。映画も観たくなるほどとても良い作品!!こんな愛情深い人に出会いたかった、、、。そして相性って本当に大切だなと。2人の未来がとても気になります!!

  • 同居して5年になる医者の恋人を自分の母親に合わせようとした日、彼は待ち合わせに現れなかった。夜になっても姿を現さない彼の携帯に電話をすると、病院に救急搬送されて意識が無い状態だという。
    病院に向かうと、今度は財布の中の身分証が偽物だという話が出てきて…

    訥々とした文章で世界観というか空気感のようにしている部分はあるもののどうしても全体的に現実味がなさ過ぎてのめり込めなかった。
    ミステリアスな部分を残さないといけない桔平の言動部分はともかく、桔平と違って全く「影」のないキャラクターの綾子の言葉でさえも、旦那の浮気を「バレバレ」と表現しているものの具体的なエピソードがなくそれでいて言葉上だけで話が進むのでフワーっとしたまま。

  • 大手食品メーカーに勤める由香利は、研究医で優しい恋人・桔平と同棲5年目を迎えていた。ある日、桔平が倒れて意識不明になると、彼の職業はおろか名前すら、すべてが偽りのものだったことが判明する。
    「あなたはいったい誰?」
    由香利は唯一の手がかりとなる桔平の書きかけの小説を携え、彼の正体を探る旅に出る。彼はなぜ素性を隠し、彼女を騙していたのか。
    すべてを失った果てに知る真実の愛とは…。もうひとつのラストに涙する、小説版「嘘愛」。

  • 結婚を考えていた人が、クモ膜下出血で倒れ、その人が名前も職業も嘘だったということがわかる。男の正体に辿り着き…。ノベライズということで例によって全体的に深く書かれていないので映画を観た人はいいかもしれない。すぐ読めた。まあ、桔平が闇の中に入ってしまったわけは、つらいね。由加利が強かったから良かったのかな。桔平は闇の中で過程はどうあれ、由加利に会えて良かったね。

  • 映画のノベライズとは知らず、原作だと思ってました。
    思っていた内容とは違っていて、とてもとても切なかった。
    泣きながら本を読み終えたなんてどれくらいぶりだろう。

  • 理想の幸せな家族の話と、現実の家族の話の落差にゾッとした。ここからグラデーションのように、由加利と由加利が生むと言っていた男の子との生活に夢を馳せているのは切なく、温かかった。
    だがすべてを捨ててきた彼と、うまく生活していけるかというと疑問が残ると思うくらいには現実的に考えてしまう。恋愛と結婚は違うのだ。

  • すべてが嘘だったとしたなら。
    想像すると恐ろしいのに、人の想いに、愛に、救われる。
    悲しくてつらい話だなぁと思う反面、信じる力ってすごいなぁとも思う。

  • 大切な人を守るための嘘は、許されるのか?
    海原夫妻の嘘はそういう嘘だったかもしれないが、桔平の嘘は自分を守るための嘘だと思うけど、どうですか?

    書いていた小説はいつのまにか過去の思い出から現在、未来に変化している。

    映画は見たことがないので、機会があれば見てみたい。
    ほんとは、上映中に観に行くつもりだったんだけどな〜。

全135件中 1 - 10件を表示

著者プロフィール

おかべ・えつ●1964年大阪府生まれ、群馬県育ち。2008年、第3回『幽』怪談文学賞短編部門大賞を受賞、翌年、受賞作を表題とした短篇集『枯骨の恋』でデビュー。14年7月に刊行された『残花繚乱』がTBS木曜ドラマ劇場で「美しき罠 ~残花繚乱」として連続ドラマ化(主演:田中麗奈)。著書に『新宿遊女奇譚』『生き直し』『パパ』『フリー!』、共著に『果てる 性愛小説アンソロジー』など。2018年1月公開の映画『嘘を愛する女』(出演:長澤まさみ、高橋一生)の小説版も担当している。

「2018年 『夢に抱かれて見る闇は』 で使われていた紹介文から引用しています。」

岡部えつの作品

この本を読んでいる人は、こんな本も本棚に登録しています。

有効な左矢印 無効な左矢印
朝井 リョウ
本多 孝好
塩田 武士
恩田 陸
平野 啓一郎
島本 理生
塩田 武士
村田 沙耶香
有効な右矢印 無効な右矢印

嘘を愛する女 (徳間文庫)を本棚に登録しているひと

ツイートする
×