紫鳳伝: 王殺しの刀 (徳間文庫 ふ 38-1)

著者 :
  • 徳間書店
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  • Amazon.co.jp ・本 (380ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784198942908

作品紹介・あらすじ

仰の国では、王の徳が失われ、世情が乱れ始めていた。「王を殺す刀」を作ったという罪を着せられ、父母を殺された柳紫鳳。彼女は、仇を討つため、女であることを隠し、「絶命殺」と恐れられる暗殺者となり、旅を続けていた。
大ヒットした『ハルさん』のような日常ミステリや青春小説など、幅広く活躍する著者が、中華的世界を舞台に贈る痛快娯楽武侠小説。
『ハルさん』は、2017年12月からドラマ化される!

感想・レビュー・書評

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  • 個人的にはすごく好き。
    あとがきで「働く女性が気分転換に読んでスカッとするファンタジー」を書いたとありましたが、まさにそんな小説でした。

    技の名前や流派、建国記に関連した王族の設定など、ちょっと凝りすぎなところはあるかもしれませんが、私は厨二心が程よく擽られました(笑)
    主人公が男装の麗人、ということでもっと恋愛的な要素があるのか?と思いきやほとんどなかったのも個人的には良かった。

  • 王を殺す刀を作ったという罪を着せられ両親を殺され、暗殺者となった女性の武侠小説。
    中華ファンタジーを読み慣れてないとちょっと読みにくいかも(筆者もあとがきで心配してた)。独特の戦闘シーンが多く、女性であるがゆえの強さとか葛藤とかを期待すると、ちょっと拍子抜けするかも。カンフー映画とかが好きな方向けという印象。

  • 次々と現れる魅力的な登場人物、そして淡々と語られる様は三国志を読んでいるようだった。とても面白かった。一番驚いたのは,この作品を生み出したのがあの「ハルさん」の著者だということ。作家さんって凄いですね。
    あらすじ(背表紙より)
    仰の国では、王の徳が失われ、世情が乱れ始めていた。「王を殺す刀」を作ったという罪を着せられて両親を殺された柳紫鳳は、女であることを隠し、「絶命殺」と恐れられる暗殺者となり、旅を続けていた。ある日立ち寄った酒場で、月家刀を手に入れたという男たちから、塞北盗侠こと胡桃核が奪おうとするところに遭遇する。この月家刀こそ、紫鳳の父の作った刀だった。だが…。

  • 男装の殺し屋が主人公の武侠小説。
    独自の世界観、仇を討つため硬派な主人公、腕に覚えある侠客たち。
    展開は早く、それでいてトーンは抑えめ。
    もっとじっくり読みたい展開もキャラも設定もあったけど、このスピーディさがよいとも。
    とはいえ二つ名で呼び合うところとか、奥義書なんてのは大変滾る。
    ラストシーンはもの悲しく、それがよさでもあり物足りなさでもあった。
    続編はどうなるんだろう。

    ちょっと色恋沙汰を期待したんだけどそういうのではなかったなー。
    それはそれとして、7章以降の陸松に思わずキョドるなど……そうか、DT……。

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著者プロフィール

1978年大阪府生まれ。2004年、第2回ジュニア冒険小説大賞を受賞した『ねこまた妖怪伝』でデビュー。児童文学のほか、ミステリーや恋愛小説も執筆する。著書に、「2013年 文庫大賞」(啓文堂大賞 文庫部門)となった『ハルさん』、『初恋料理教室』『おなじ世界のどこかで』『淀川八景』『しあわせなハリネズミ』『涙をなくした君に』、『きみの傷跡』に連なる青春シリーズの『わたしの恋人』『ぼくの嘘』『ふたりの文化祭』などがある。

「2023年 『初恋写真』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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