洛中洛外画狂伝 狩野永徳 (徳間文庫)

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  • 徳間書店 (2018年2月7日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (464ページ) / ISBN・EAN: 9784198942946

作品紹介・あらすじ

「予の天下を描け」。将軍足利義輝からの依頼に狩野源四郎は苦悩していた。織田信長が勢力を伸ばし虎視眈々と京を狙う中、将軍はどのような天下を思い描いているのか--。手本を写すだけの修業に疑問を抱き、狩野派の枠を超えるべく研鑽を積んできた源四郎は、己のすべてをかけて、この難題に挑む! 国宝「洛中洛外図屏風」はいかにして描かれたのか。狩野永徳の闘いに迫る傑作絵師小説。

みんなの感想まとめ

テーマは、若き狩野永徳が自身の芸術を模索し、時代の波に立ち向かう姿を描いた青春小説です。将軍足利義輝からの依頼を受け、彼は狩野派の伝統に縛られず、新たな表現を追い求めます。源四郎の成長や葛藤、父との確...

感想・レビュー・書評

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  • 江戸時代を代表する狩野派絵師の惣領、狩野永徳の若き日を、彼の代表作、洛中洛外図の制作逸話を中心に描いた青春小説。

    先日読んだ山本兼一さんの『花鳥の夢』は、あくまでも「絵師」狩野永徳としての苦悩や執念を中心に描いていたが、本書で描く永徳(源四郎)は、10代から20代までの青年時代であることや、源四郎に時代の語り部の役目を負わせていることもあり、ずいぶんと印象は異なる。

    本書は著者谷津矢車さんの20代のデビュー作ということもあるのだろうか。源四郎はカリスマ性のある天才として憧れをもって描かれているように感じる。
    祖父の代で作られた絵の見本、粉本を嫌い、新しい絵を自ら生み出そうとする主人公。旧来のやり方で狩野派を守ろうとする父松栄との確執。下剋上の世の中で、武力行使ではない形で天下統一を目指す足利義輝(公方様)との友情。新しい時代を切り開こうとする若者たちの真っすぐな気持ちが眩しいほどである。
    妻となる廉との恋愛パートも含め、エンタメ性が強く、『花鳥の夢』を読んでからだとどことなく面はゆい。どちらかというと、若い人向きかな、という感じがする。読む順番が逆だった方がこの小説をもっと楽しめたのかもしれない。

    永徳が惣領になってからの時代を描いた次作もあるようなので、そちらを読むとまた印象が変わるのかもしれない。

  • 歴史の勉強にいいと思う 京都妙覚寺の墓所に行ってみたい 秋の紅葉

  • 狩野永徳が幼き時に、将軍義輝の邸の前で闘鶏する
    場で出会ったため、覚醒して芸術の道を歩みだすが
    それは工房システムとしての狩野家を大きくはみ出
    す事になる・・・物語の最後は義輝が納める理想の
    天下を描き出す事を命じられ、あの「洛中洛外図」
    を制作するが、永禄の変で義輝が殺害される(´・ω・`)

  • 狩野永徳の生涯を描く「洛中洛外画狂伝」。
    「画狂」という言葉から想像するすべてを擲って、という生き様ではなかったです。
    そうしたいと願いながら、そうなりきれない葛藤がしんどかったですね、読んでいて。
    狩野派という先達の技を模写することが至上とされる環境では、狩野永徳個人の想像力は発揮できない。本来なら、一大勢力である狩野派こそ、狩野永徳のような異能を最大限に活かせる環境であるのに。

    その葛藤は時の将軍、足利義輝の感じていたことなんだろうと思いましたね。
    二人を引き合わせたのは、共通する想いだったのではないでしょうか。

  • まぁまぁ。

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著者プロフィール

1986年東京都生まれ。2012年『蒲生の記』で第18回歴史群像大賞優秀賞を受賞。2013年『洛中洛外画狂伝』でデビュー。2018年『おもちゃ絵芳藤』で第7回歴史時代作家クラブ賞作品賞を受賞。演劇の原案提供も手がけている。他の著書に『吉宗の星』『ええじゃないか』などがある。

「2023年 『どうした、家康』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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