岩窟姫 (徳間文庫)

  • 徳間書店 (2018年2月7日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (320ページ) / ISBN・EAN: 9784198943097

作品紹介・あらすじ

人気アイドル、謎の自殺――。彼女の親友である蓮美は呆然とするが、その死を悼む間もなく激動の渦に巻き込まれる。自殺の原因が、蓮美のいじめだと彼女のブログに残されていたのだ。まったく身に覚えがないのに、マネージャーにもファンにも信じてもらえない。すべてを失った蓮美は、己の無実を証明しようと立ち上がる。友人の死の真相に辿りついた少女が見たものは……衝撃のミステリー。

みんなの感想まとめ

テーマは、人気アイドルの自殺を巡る衝撃的な真相と、それに巻き込まれた親友の奮闘です。主人公の蓮美は、自らの無実を証明するために、友人の死の背後に潜む真実を探り始めます。物語は重いテーマを扱いながらも、...

感想・レビュー・書評

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  • なるほど。
    このオチは想像していなかった。
    (私が鈍感なだけかもしれない)
    しかし、どこかで見聞きしたことがあるような気がしないでもない。
    ラストのオチは幸せと思っていいのだろうか。
    難しいね。

    アイドルの自殺がきっかけで始まるミステリ。
    自殺の原因は意外と想定内。
    「美しい」「カワイイ」を武器に自分を商品化する職業はキツイですね。
    アイドル、モデル、俳優などは最たる例かと思います。
    彼らの「美」は大体が期間限定である(しかも思いのほか短い)ことが多いので、大人の事情で搾取されやすいのかもしれません。
    自分が利用されていると気づけるか。
    許容範囲を超えていた場合に断れるか。
    何事も危険にさらされた時に判断できる能力は身につけておきたいと思いました。

    それにしても、キラキラした世界の裏側は闇が深い。
    表のキラキラの強さが高まれば高まるほど、闇の深さは深まる気がします。

    職業選択の自由がある今、容姿は2次評価くらいがいいのかもしれません。
    「医者の○○さんね、あの美人の人ね(美人は必要な情報でないが思わず言ってしまう)」といった感じで「美」はおまけくらいの扱いが一般人には丁度いいんじゃないかと思いました。

  • シビアな感想が多いけど、私は物語に引き込まれて一日で一気読み。

    人気アイドルが謎の自殺。
    自殺の原因が、同じ事務所のアイドル蓮美のいじめだと彼女のブログに残されていた。

    身に覚えのない蓮美は無実を証明する為真相を探りはじめる。

    そこにあった真相とは!

    最後はもう少し復讐めいたことをしても良いんじゃない?という意地悪な感想もあるが、ちゃんと着地点があってよかった。

  • 内容はヘビーな問題ばかりで気が滅入るけど そこはさすが近藤史恵。すんなりとスッと入って さらっと読めるストーリー展開で一気読み。
    それにしても斎木って そういう人だったのねー。
    ってことは コンビニで会ったのは偶然じゃなかったってこと?最後のどんでん返しは ハッピーエンドというには 重すぎるケド。
    蓮美 沙霧 チホ 3人三様だけど 脇役のチホが1番イキイキ描かれていたような。
    それにしてもネットってこわいねー。

  • 自殺の原因は何だったのか。誰が蓮美を陥れようとしているのか。実はそうではなかったんだ。あの日記は沙霧を助けるための手段だったのか。巌窟姫という題名に惹かれて読んでみたが、巌窟姫の意味を理解できずに読み終わってしまった。巌窟王ことモンテ・クリスト伯。自分を貶めた者を復讐するため、蓮美も同じ復讐というか自分と友人を貶めた者を突き止めること。そこにこの巌窟という共通点があったのか。なるほど。

  • 導入やテーマは面白いのに、要素を盛り込みすぎなのがもったいない。前社長、放火、用心棒ら、父親etc.

  • 面白かった…!
    とあるアイドルタレントの自殺。自殺の原因と目されたのは同じ事務所のグラビアタレント、レミ。まったく心当たりがないのにいじめの疑いをかけられたレミは、自殺の真実を探し始める。
    胸糞悪い真実が待っているけど、復讐を誓うレミとその謎解きが面白くて一気に読んだ。

  •  自殺したトップアイドルの親友に陥れられ、身に覚えのない罪で自らも芸能活動の制限を余儀なくされた蓮美。話のスケールの割に悪役が小物というか、読みやすいが思っていたより軽めのストーリーだった。未成年で世間知らずの小娘の口封じに放火は割に合わないのでは?犯人側のブレが気になってイマイチ入り込めなかった。もう1人の友達・チホちゃんが清々しい性格で良かった。

  • たぶん、感情は幾層にも重なって、グラデーションを作っているのだ。光の当たり方によって、本人にすら見え方が違う。

    ---
    ほぉ。これまた面白かった。
    この人の本、冒頭は地味?でハズレかな…と思って読み進めると後半からラストの勢いがすごい。
    れみちゃんが全く違う道を歩もうとするラストが清々しかった。

  • 感情表現が上手で、面白く読み進めたけれど、辿り着いた真実に納得感がなかった。命を懸けての告発ならもっと直接的な方法があるだろう。それに友達を巻き込む必要もないだろう。主人公がたった一人の姫ならば、下着の仕事などないだろう。前社長は善人として描かれているが、無関係ではないだろう?現実がどうなのかは僕にはわからないが、アイドル=枕営業みたいな風説は不愉快ではある。

  • 元アイドルたちのシスターフッドの話。随所にフェミニズム的視点が散りばめられていて安心して読めた。お話の展開も謎解きとして面白かった。

  • 本当にありそうな話。
    芸能界ってそういう世界だと思ってる!違うのかな?笑

    どんどんお話が進んでいき最後まで面白かったな。



  • 面白くなくはないんだけど、読み応えという意味ではあまり。。。もう少し最後にどんでん返しがあったらなという感じでした。

  • 芸能界の闇をテーマにした作品。面白かったけど、中だるみ部分が気になりました。

    オチは沙霧が生きていたというのがビックリ。Q太郎がまさかね。後半駆け足すぎたかな。もう少し沙霧との絡みが欲しかったです。

  • もういい大人だから、アイドルのキラキラの裏側に何かがあるかもしれないと感じることもある。
    だけど読み終わって祈らずにはいられない、どうか彼女たちが心を殺さずにいられますようにと。

  • 芸能界の闇をテーマに友人の自殺の真相を調べ始めるミステリー
    昨今、性加害と呼ばれる問題が表沙汰になり始めて作中の話も説得力が増していく。
    特にマネージャーの星野は女性にも関わらず加害側に肩入れしているのが被害者の相談を黙殺したといわれる某テレビ局の女性アナと重なる。
    面白かったがラストは少しご都合主義ではあるかな。

  • 親友だったはずのサギリが日記を残した2つの意味が物語終盤で分かり、スッキリした。レミが「姫」であること、サギリがレミの価値を暴落させようとした理由が芸能界の闇と深く関わっていて、サギリのレミに対する愛情が半端なくて震えた。

  • サクッと

  • 【貸出状況・配架場所はこちらから確認できます】
    https://lib-opac.bunri-u.ac.jp/opac/volume/803286

    親友のアイドルが自殺。
    その原因だと濡れ衣を着せられた主人公は
    絶望しながらも自らの力で運命を切り開こうとする。

  • なぜ、普通に生きるだけのことがこんなにも難しいのだろう。


    Q太郎がまさか沙霧本人だったとは!
    芸能事務所以外の人はみんな優しい人たちだった。
    蓮美は救われたのかな?

  • 事務所の三人が胸糞悪い…
    真相を知る前も印象悪かったけど…
    特に星野さんはマネージャーとして近くで支える立場だったのもそうだし、同じ女性なのに加担してたのか…という気持ち。星野さん視点での描写がないから何か事情があったかもしれないけど、作中の台詞を読む限り擁護はできない…

    佐原は言ってることがもはや理解できない。
    大人として最低なことをしておきながら、「自分にも守りたいものがある」、と、は……?

    世の中にはもみ消された不都合な真実なんてたくさんあるんだろうな…とぼんやり考えた。
    憶測や不確かな情報に踊らされ心無い言葉を投げつける。現実でもよく見かける問題だけど、改めて自戒。

    沙霧は蓮美にいじめられたことを偽装したわけだけど、それによって蓮美が被る被害よりも蓮美の商品価値を落として自分と同じような絶望を抱かせないことの方が沙霧にとっては重要だった、それほど終わりの見えない地獄に絶望していたんだろうなぁ…

    謎のQ太郎に導かれ少しずつ真実に近づいていくのは読んでいてわくわくした。写真に隠された数字とか…!
    ラストは蓮美…いや、昭子が自分の未来に一歩踏み出そうとしていたのが清々しくて良かった。
    舞台が芸能界と自分からはかけ離れた世界だったけど人と接している時の心の機微とか(特に対チホ)わかるなぁと共感できるポイントもありとても読みやすい一冊でした。

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著者プロフィール

1969年大阪府生まれ。大阪芸術大学文芸学科卒業。1993年『凍える島』で「鮎川哲也賞」を受賞し、デビュー。2008年『サクリファイス』で、「大藪春彦賞」を受賞。「ビストロ・パ・マル」シリーズをはじめ、『おはようおかえり』『たまごの旅人』『夜の向こうの蛹たち』『ときどき旅に出るカフェ』『スーツケースの半分は』『岩窟姫』『三つの名を持つ犬』『ホテル・カイザリン』等、多数発表する。

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