- 徳間書店 (2018年3月7日発売)
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感想 : 464件
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Amazon.co.jp ・本 (416ページ) / ISBN・EAN: 9784198943233
作品紹介・あらすじ
警察のあきれた怠慢のせいでストーカー被害者は殺された!? 警察不祥事のスクープ記事。新聞記者である親友に裏切られた……口止めした森口泉は愕然とする。情報漏洩の犯人探しで県警内部が揺れる中、親友が遺体となって発見された。警察広報職員の泉は、警察学校の同期・磯川刑事と独自に調査を始める。次第に核心に迫る二人の前にちらつく新たな不審の影。事件の裏には思いも寄らぬ醜い闇が潜んでいた……。(解説:村上貴史)
みんなの感想まとめ
ストーカー被害者の殺害事件を背景に、警察の怠慢とその影響を描いた物語は、主人公の森口泉が親友の死をきっかけに真相を追求する姿を描いています。物語は実際の事件を思わせる要素が多く、読者にやるせない感情を...
感想・レビュー・書評
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柚月裕子さんの作品はものすごく久しぶりでした。
ストーカー被害をうけていた女性が殺害され、相談を受けていた警察の怠慢な対応が報道にスクープされる。
そんなところからはじまっていくお話でした。
物語としてはすごくおもしろく読ませていただいたんですけど、過去に実際にあった事件とも被るところがたくさんあるので、そう考えると気分が悪いというか腹立たしいというか、そんな印象が強かったです|( ̄3 ̄)|
まあ実際とは違うところももちろん多いとは思うんですけど、それでもやっぱりやるせない気持ちになりました。
まあでもこの作品は続編もありますし、このままでは終わらないと思います。
そんなところにも期待していきたいです。
ありがとうございましたm(_ _)m
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初めての柚月裕子さん。
友人がすすめてくれた一冊。
主人公の広報広聴課の森口泉が親友の死をきっかけに、真相を追及する。
「世の中には、知らない方がいいこともある」
この言葉の意味する壁を突破しようとする泉
厚い壁に阻まれても彼女は朽ちないどころか
さらに闘志を燃やし新しい決断をくだす。
彼女に寄り添い、力を貸してくれる磯川の存在が嬉しい。
そうか、映画では杉咲花さんが泉役を
萩原利久さんが磯川役をやったのか。
今さら、今ごろだけど観てみたくなった。
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柚木裕子さんの警察物の作品。
「盤上の向日葵」「孤狼の血」シリーズが最高によかったのでこちらの作品も購読。
ストーカー殺人事件から、新聞社へのリークからのマスコミ報道、そこに主人公泉の友人千佳の存在、そして千佳の死。
その死の疑惑から泉は真相を得る為に独自に調査に乗り出す。
この辺りまでの序盤の展開はとても面白かった。
そしてこの先の展開にも胸を踊らせていた。
そこから更に発展して新興宗教団体の関係、そこへの公安組織からの内偵、その内偵者の死、警察と公安という秘密主義というか保守的な組織関係図。
最終的に丸く収められるよう導かれた結末。
捜査には捜査の、公安には公安の、刑事には刑事の、被害者には被害者の、関係者には関係者の、それぞれの「正義」と「真実」が在るという事なのだろうか?
主を変えれば趣きも変わり、その両極には闇に似た「矛盾」だらけだったとしても、事件として書類上では公としての一件落着で「解決」という答えは出る。
そこを問題提起している話なのだろうか?
話の枠組が大きすぎて、複雑すぎて分かるようで分からない、自分に熟読は難しかった。
物語の展開についていくのがやっとというのが正直な感想。
物語にのめり込むというよりは、物語についていくだけでいっぱいで、終盤は自分の理解や考えや感じる事が及ばない作品だった。
自分のナレッジや教養の低さもそうなのだが、自分が公安警察というもの自体の様相を捕捉できていないため終盤はしっかりと読み込めなくなってしまった。
そういう意味では今作品は自分にはハードルの高い作品だったのだろうと感じている。読み込む為には公安警察という組織の知識が必要な作品で、知識を増やしてからまた再び読んでみないと分からない作品だろうと思っている。
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『月下のサクラ』を先に読んでしまったので、慌ててこの本を購入。
警察内部のゴタゴタやオカルト宗教、公安警察絡みとなると、読んでいてもスッキリ感が消えてしまう。
親友が殺されたことにより、犯人捜しをする警察事務員の森口泉。『月下のサクラ』では抜群の記憶力を駆使して犯人を追って行ったが、ここではただの事務員。それでも何とか真相に近づいて行く。
読んでいて幾つもの疑問が残ったままだったが、最後の真相らしきものも有耶無耶になりそうで・・?
警察事務員を退職して、再度、刑事を目指そうとする森口に声援を送りたくなる。
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ストーカー殺人と警察の不祥事、不祥事のリークに纏わる殺人…と警察組織の闇の部分にフォーカスを当てながら展開していく物語。
序盤から中盤まで、上記の展開にスケール感があってサクサクと読み進めていたが、途中から公安や宗教団体が出現しはじめて、物語が散漫に。
全集中だった読力も乱れはじめ、結末も腑に落とせぬまま朽ち果ててしまった。
好きな著者なので他の積読本に期待しよう。 -
読もうと思ったきっかけは…たまたま行った本屋さんで、サイン入り文庫が売っていたから笑。でもこの選択は間違いではなかった。一筋縄ではいかないのだろうと思って読んでいたけど、やっぱり…という感じ。
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本作を読むきっかけはブクログのレビューから、正確には本作の続編のレビューを見た時に少し引っ掛かりがあり、それを読む前にプロローグたる本作を読むことにしました。
ストーカー殺人により女子大生が犠牲に!?
しかも警察は事前に相談を受けていたものの、被害届の受理を先延ばしし担当者はまさかの職場の慰安旅行!!!?
メディアと住民に叩かれまくる警察署の風景から物語はスタートする。
主人公の泉は警察で働く事務職員。友人が新聞社で働いており、ストーカー殺人の慰安旅行をすっぱ抜いた新聞社の記者!
泉は自分の一言を友人が記事にしたのではと疑うが、その友人は一週間後不審死を遂げる・・・
泉は友人の死を追っていくうちに大きな影が蠢いていることに気がつく。
本作の米崎県と米崎市について
米崎県は東北の架空の県で人口200万弱で政令指定都市の米崎市を抱えている。
東北で実際に政令指定都市があるのは宮城県
本作の米崎県は128pの記述で東に県境があるのが解る。
実際に東に県境があるのは山形県と秋田県。
本作に、実名で県名が登場するのは山形県と岩手県。
以上のことから、秋田県の位置に宮城県規模の県として米崎県が存在していると考えられる。
なお、本作に出てくる小先市についてのモデルは大崎市と思われる。
類似点は以下のとおり!
【名称】
小先市:大崎市
【合併の際の構成自治体】
新川市:古川市
小出町:岩出山町
台野町:鹿島台町
成宮町:鳴子町
・鳴子町は萎びた温泉街で豪雪地帯
・実際は三本木町、松山町、田尻町を加えた1市6町の合併になります
【その他】
人口規模は大きく異なります。
次の【月下のサクラ】を読んで米崎県を詳しく特定していきたいと思います。 -
ストーカー被害の訴えを引き延ばし、慰安旅行に行っていた、警察の不祥事が、新聞にスクープされた。
しかも、そのストーカー被害に遭っていた女子大学生が、ストーカーに殺害された。
情報漏洩の犯人探しが始まるが、思いも寄らない警察の闇が隠されていた。
とても面白かった。 -
重厚な警察もの作品。柚月裕子さんの作品は、読みやすくとてもスラスラ読めてストーリーに引き込まれてしまう。現代にもありえそうな話と思わせてしまうので、とてもリアル感がある。
映画も公開されていて、原作とどう違うか早く観てみたい。主人公の杉咲花さんの演技が楽しみだ。
続編の「月下のサクラ」もすぐ読みたくなった。 -
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柚月さん作品久々でした。
続編があるようですが、まさしく数巻ものの第1巻という感じで終了。
脳裏には『to be continued・・・』と。
続編に期待
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警察の怠慢からおきたストーカー殺人、親友と情報元の不審死、小さな町で起こった事件の真相を警察事務員が追求するお話。すらすら読みやすく、内容も頭に入り、イメージしやすい。ただ、カルト教団と公安が出てくるお話はなんでもありのやっつけになる印象があるので、終盤またかとガッカリしてしまった。こんな小説を何冊も読んだことあります、、、
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冒頭の「米崎県警広報広聴課」で読む気が失せた。
どこの県警だ。いくら小説とはいえ米崎県はないだろうと。その後、普通に北海道は出てくるのに・・・。
柚月裕子さんの作品は二作目だったので期待していたのに冒頭から「ちょっと残念」との所感。
しかし、内容は面白かったです。
よって、★三つ^_^ -
森口泉シリーズ!第1弾!
警察の事務職員から、ほんまの警察官なるきっかけなった話。
けど、憧れてとかではなく、今の警察組織を憂いてって感じ。
サクラって、名称も読む前と読んだ後では意味が違ってくる。
どの警察小説でも、公安との対立、縦社会とかの不自由さを描いてんな。
この作品も。
警察不祥事のスクープに端を発した、親友殺人の真相を探るうちに、深〜〜〜い闇の中へ………
情報漏洩と、内部告発は紙一重やけど、これバレても、内部告発みたいな気もする。
何か、闇だらけやなぁ…
公安警察の役割も考えてしまうなぁ。目の前の犯罪ではなく、将来の犯罪を阻止する為に動く…
そんな対立しそうな組織を警察内に持たん方がええんとちゃう?と思うしまう。
読み終わっても、心の闇は去らんけど、なかなか面白い!
続編も読も! -
杉咲花さん主演の映画の予告を見て、結末が気になって原作を読んでみた。
県警察広報課事務職員の森口泉が親友の死の真相に迫っていく小説。事件は解決しそうに思えたが、その背景には大きな組織の壁が。カルト集団や公安、警察の深い闇が描かれている。
泉が嫌というほどやるせなさや理不尽さを感じながらも諦めずに『闇』と真っ向から闘い、親友の死の真相に迫っていく泉の姿に感動した。
最後に泉が下した決断を応援したい。
映画も観てみたいし、続編の「月下のサクラ」も読んでみたい。
心に残った言葉
・「飲め。そして、食え。辛いのはわかる。だが、残された者は生きなきゃならん。悲しみに耐えて生きることが、逝った者への供養であり、残された者がすべきことだ」(富樫)P78
・本来、警察官は被害届が出された場合、これを拒否することはできない。刑法および刑事訴訟法に基づいて警察官に課せられている犯罪捜査規範の第六十一条には、警察官は、犯罪による被害の届出をする者があったときは、これを受理しなければならない、と定められている。たとえそれが、管轄区域外の事件であっても、被害届はすみやかに受理しなければならない。P86
・しかし生活安全課では、六十一条は建前に過ぎなかった。課内には、軽微な事案についてはさまざまな理由をつくり、被害届を出させないように仕向ける傾向があった。P86
・素人の自分がのこのこ出て行ったからといって、役に立つとも思えない。だが、泉はじっとしていることができなかった。千佳の生前の喜びや悲しみ、苦しみを知っている自分だからこそ、気づくことがあるかもしれない。千佳の無念を晴らせるのなら、自分に出来ることはなんだってやる。P121
・男女間のトラブルは当事者にしかわからない。小耳にはさんだわずかな情報だけでどちらが正しくてどちらが間違っているかなど、他人が判断できるものではない。P194
・奪われた命と、自ら絶った命。失われた理由は違うが、重さに変わりはない。そして、最愛の娘を失った親の悲しみもまた同じだ。P207
・人が自ら死に向かう理由はひとつではない。いくつかの要因が重なり、結果として自死という行動に走る。P208
・「妻も私も、娘になにがあったのか知りたいんです。娘がなにを考え、なにを思い、どんな辛い思いをしていたのか......。私たちは知らなければいけないんです」P211
・他人には言えても、親にだからこそ言えないことがある。千佳がそうだったように、きっと百瀬も心配をかけたくなかったのだ。百瀬の両親が、自分を責める必要はない。P212
・胸がざわめく。なにかがおかしい。平井中央署の不始末のスクープ。そのネタ元を追っていた千佳の死、千佳が接触を試みようとしていたと思われる百瀬の死。個々の事件が切れそうな、だが、確固たる糸で繋がっているように思えてならない。P216
・「たしかにお前さんの言うとおり、公安だろうがなんだろうが、国民からすれば警察組織であることに変わりはない。だが、現実は違う。公安警察と刑事警察はまったく別な管轄で、通常、お互いに捜査協力はしない。それぞれがそれぞれの事情で動いている」(富樫)P245
・「世の中には、知らない方がいいこともある」(辺見)P264
・自殺の多くは発作的なものだ、そう書かれた記事をどこかで見た覚えがある。たしかに、自殺をするときの精神状態は、正常ではないと思う。実際、未遂で終わった人間の多くが、死のうとしたときの自分の心理状態を理解できない、と後で答えている。
しかし、事象にはすべて原因があるように、人が自ら命を絶つにはそれなりの理由がある。なんの前触れもなく、いきなりビルから飛び降りたり、首を吊ったりはしない。殺人事件だろうが自殺だろうが、当事者の動機を調べるのは捜査の鉄則だ。(富樫)P283
・「キャリアもノンキャリアも途中入庁も関係ねえ。本物の刑事になるために必要なのは、獲物に食らいついて離れない執念と、どっかり据わった肝っ玉だ」(梶山)P286
・「捜査員が自分の職務に失望するときーそれは、警察組織の在り方に疑問や不満を抱いたときだ」(富樫)P303
・「サクラってのは、公安警察の暗号名だ。もっともいまは、ゼロって呼ぶやつの方が多いがな」(富樫)p303
・「公安の主な捜査対象は極左や極右、カルトだ。職務は諜報活動などの秘匿性が高いもので、鉄壁の秘密保持が求められる。やつらには、国家を守る、という大義がある。たとえお題目であろうとな。職務を遂行するためなら、裏から手を回して捜査に介入し妨害するのも、厭わないだろうよ」(梶山)P304
・「事件の多くは、割り切れないもんだ。犯人が逮捕され、有罪が確定したとしても、被害がなかったことにはならん。詐欺にあった金は多くの場合、取り戻せない。交通事故で半身不随になった身体は、もう取り返しがつかない。放火で焼けてしまった家財道具や思い出の写真は失われて終わりだ。まして、人の命が奪われた殺人事件の場合、犯人がたとえ死刑になったとしても、遺族や関係者の気持ちは治まらん。加えて今回は、被疑者死亡で不起訴処分が下された。お前の気持ちも、わからんではない」(富樫)P375
・「ありとあらゆる捜査方法を熟知している公安なら、証拠を消すことも、逆に捏造することも可能です。そして、殺人を自殺に見せかけることも、事故死に思わせることも」(泉)P392
・社会における公安警察の必要性はわかる。自分が知らないところで、自分たちの日々の暮らしが、テロやカルトなど危険思想を持つ組織から、公安によって守られていることも理解している。
・「無辜の人間の命を奪ってまでも、警察は国家の安全を追い求めなければいけないのですか。本末転倒ではありませんか。これは、国家の、国民への裏切りです。許されていいんでしょうか」(泉)P398
・親友を奪われ、自分が信じてきた倫理を崩されたいま、なにを信じたらいいのかわからない。でも、ひとつだけ、確固たる意思が胸の中にある。
ー犠牲の上に、治定があってはならない。
もし、警察官になれたとしても、自分に何が出来るのかはわからない。だが、なにかをせずにはいられない。警察官採用試験に合格し、自分に出来ることをきっと見つける。P403
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やっと読み始めました。初めての柚月裕子さん。
ぐんぐん引き込まれます。ありがとうございます。やっと読み始めました。初めての柚月裕子さん。
ぐんぐん引き込まれます。ありがとうございます。2025/08/06
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公安警察と刑事警察
上意下達の組織
警察官になる
警察広報広聴課の混乱の描写で冒頭から惹きつけられます。
事件の真相に迫るにつれ、泉という人物の芯の部分が濃く太くなっていくのを感じました。
理不尽な事件を経験した泉のこれからをずっと追いかけたくなります。
昼休みに読み進めて、途中呼ばれているのにも気づかないくらい没頭しました。
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朽ちないサクラ
犯行動機★★★★★
どんでん返し★★★★★
物語設定★★★
【購読動機】
「盤上の向日葵」をはじめとして複数の書籍を購読している作家さんのおひとりです。当たりの多い作家さんであるため購読です。
――――――――
【はじまり】
主人公は、警察署で広報・総務を担当している女性です。
当時、署内ではストーカー殺人事件が発生していました。
両親そして当人の度重なる申告にも関わらず、当人が殺害されてしまうこととなりました。
さらに、調査報告、進展が遅れる理由が、署内の慰安旅行を優先させるという失態ぶりです。
この失態を地元新聞がリークすることにより、署内の評判・信頼は失墜します。
主人公の女性は、地元新聞に勤める高校の同窓生にお土産を渡したこと、それが掲載につながったのでは・・・と後悔することになります。
早速、同窓に確認をいれたところ「記事執筆は私ではない。記事執筆者。ネタ元はどこなのか?必ず真実を見つける。潔白を晴らす」と言われました。
それから数日、同窓は遺体となり発見されたのです。
【物語設定】
すべて架空の都道府県、市町村です。そのため臨場感にかけるのは残念なことです。一方で、以下の要素が絡み合うことで、!や?の展開を楽しめることができる小説です。
・主人公。元同窓を殺した犯人を見つけるために動き出す。
・元同窓が最期に接触した人物。主人公の身近な存在であった・・・。
・元同窓の事件からすぐ別の遺体があがる。メディアも捜査も「無風」。なぜ?
・ストーカー被疑者。署はなぜすぐに調査しなかったのか?できない「理由」は?
――――――――
【さいごに】
犯行動機が★5個です。そして、どんでん返しも★5個です。警察内部・組織に照準を合わせたミステリーです。この部類が好きな方はぜひに・・・。 -
公安と警察組織の関係性が興味深くて、すごくワクワクしながら楽しめました。
そして、主人公の泉が正義感が強くて素敵でした。 -
ストーカー被害に悩む女性の家族からの届けを、慰安旅行の為警察が受理しなかった!
警察の怠慢の所為でストーカー被害者は殺された!?
警察不祥事のスクープ記事が新聞に掲載された。
その新聞社には新聞記者である親友がいた。
警察広報職員の泉は、ある日うっかり親友に、慰安旅行の話を漏らしてしまう。口止めをしたが、翌日にはスクープ記事になっていた。
泉は親友を問い詰めたが、記事を書いたのは自分ではないと断言した。
泉から押された裏切りの烙印を必ず消してみせる
と動き始めた親友。
情報漏洩の犯人探しで県警内部が揺れる中、親友が遺体となって発見された。警察広報職員の泉は、警察学校の同期・磯川刑事と独自に調査を始める。
孤狼の血と同じ年に発表された警察小説らしいが、孤狼の血と比べると、女性が主役な為かずいぶんと私には読み易く感じた。
女性作家とは思えない、重厚なタッチは健在だが、男性が描くハードボイルド小説よりは読み易さが感じられる。
久々のミステリに心躍り、最近では珍しく読書スピードが上がった。
この作家さん、読ませるなぁ。凄いなぁ。
毎回唸ってしまう。。。 -
なるほど。読み終わってタイトルの意味が分かる。映画が公開されるというので読んでみた。
書き出しの慌ただしさは「64」の広報を想起させる。主人公は広報の女性警察職員だ。騒ぎの元は「桶川ストーカー殺人事件」を思わせる警察の不手際。ところがその内「オウム真理教」をモデルにしたようなカルト教団の話が出て来る。ん?何だ?この展開は…。そして遂には公安が絡んでくるに至って、ようやく公安モノだと分かる。なあんだ、そうだったのか。
刑事警察とは絶対に相容れない公安警察。国家の安全と自部門を守るためには個人の犠牲は関係ない。これまで数多の公安モノで書かれている定番のフォーマットだが、上記のように二転三転する展開で飽きさせないのが流石に柚月裕子。映画が面白くなっているかはどうせ観ないので分からないが、柚月裕子の原作はいつも通りに面白い。
大抵の作品であまり好意的に書かれない公安警察だが、彼らの暗躍によって私たちの日常の平和があるのも事実だ。そして泉が最後に決心するような当たり前の正義感もよく分かる。
今後もサクラが朽ちるような事はあってはならないが、出来ることなら大勢の人々に愛でてもらえるサクラであってほしい。
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著者プロフィール
柚月裕子の作品
