伯爵夫人の肖像 (徳間文庫)

  • 徳間書店 (2018年9月7日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (432ページ) / ISBN・EAN: 9784198943929

作品紹介・あらすじ

男と女が鉄道に飛びこんだ。心中か――新聞記者の広瀬為次郎は特ダネのにおいを嗅ぎつけ現場に向かった。由緒正しき芳村伯爵家の若夫人とお抱え運転手の情死行に新聞のスクープ合戦は過熱。一方、広瀬は取材を重ねるうちに華やかに見える伯爵家の実情と華族社会の頽廃を目の当たりにする……。大正時代、実際に起こったスキャンダルをもとに、運命に翻弄された悲恋の行方を描いた名作。(解説:澤田瞳子)

感想・レビュー・書評

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  • 好みでなかった。
    最後まで読み切れなかった。

  • #読了 大正時代に実際にあった伯爵夫人とお抱え運転手の心中が題材。東京朝日新聞の広瀬という社会部記者が生き残った伯爵夫人の動静を追いつつ、夫人やその周囲と取材対象ではなく個人として知遇を得て、夫人が命を失うまでが描かれている。
    報道に携わる人たちが個性的で、当時の報道の空気感が手にとるようにわかる。心中という陰鬱なテーマのわりに、そこまで重くならなかったのは報道現場の熱気が緩衝材になったからかな。
    心中にまで至るほど捨て鉢になる夫人の心理も読み進めていくとなるほどと納得がいくし、実際の事件でも心中の翌年に後釜に据えられた運転手と再び恋仲になるという衝撃的な事実も、物語としてしっかり収まっていてすっきりした。

  • 大正6年に実際に起こった伯爵夫人とお抱え運転手の「千葉心中」。本書は新聞記者広瀬の視点で事件とその後の伯爵夫人を追う。
    丹念な取材で他社を出し抜き、一心に事件に迫ろうとする広瀬だが、少し物足りなかった。
    伯爵夫人や伯爵家にもう少し入り込んだ描写を期待していたのだが、同時代の新聞社、記者たちについての記述のボリュームが多く、これはこれで興味深いのだが、タイトルから期待したものとは少し違って残念だった。

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著者プロフィール

杉本 苑子(すぎもと・そのこ):1925年東京都生まれ。52年「燐の譜」で『サンデー毎日』大衆文芸賞入選。62年『孤愁の岸』で直木賞を受賞、77年『滝沢馬琴』で吉川英治文学賞、86年『穢土荘厳』で女流文学賞受賞。87年紫綬褒章、2002年菊池寛賞・文化勲章。著書に『春日局』『冬の蝉』『冥府回廊』『女人古寺巡礼』など。17年逝去。


「2024年 『大江戸綺譚 時代小説傑作選』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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