審判 〈新装版〉 (徳間文庫)

著者 :
  • 徳間書店
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本棚登録 : 97
感想 : 11
  • Amazon.co.jp ・本 (496ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784198944773

作品紹介・あらすじ

冤罪はこうして作られる!
予想外の展開、衝撃の真相。
本格推理の名手による傑作長篇。

あなたは神に代わって
「人を裁く事」の恐ろしさを知っていますか――?

周到な仕掛けと伏線で読者に挑んだ
著者会心の本格推理。
日本推理作家協会賞候補作。

女児誘拐殺人の罪に問われ懲役十五年の刑を受けた
柏木喬は、刑を終え出所後《私は殺していない!》と
いう自らのホームページを立ち上げ、意図的に冤罪を
被ったと主張。殺された古畑麗の母親、古畑聖子に
向けて意味深長な呼びかけを掲載する。
さらに自白に追い込んだ元刑事・村上の周辺にも
頻繁に姿を現す柏木。

柏木の意図は?
彼は本当に無実なのか?

感想・レビュー・書評

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  • めっちゃ良かった。
    幼女誘拐殺人の罪で起訴された男、無実を訴えるも有罪判決を受けてしまう…。15年の刑期を経て社会に戻れた男は冤罪を晴らすため真犯人を追う。

    これ、序盤で「真犯人わかったわー!今回僕ってさえてるー!」と思ったもののその人は途中で死んでしまった。おいおい、予想外れたか?と第2層の展開へ。面白くなってきた…これで解決か?と思ったら第3層へ展開するという層の厚い内容。早く次が読みたいって感じであっという間に読めた。

    子供や老人などの弱者を狙った犯罪、弱者に罪を着せる歪んだ権力。そういったものに対する作者の怒りを感じた作品。

    利己的な人間の性に胸糞悪い気持ちもしたのだけど終わり方が最高に良かった。人間ここまで堕ちれるか…と。

  • すごい読み応え!
    20年以上前に起きた幼女誘拐殺人事件。その犯人として逮捕された柏木喬は本当に犯人だったのか?それとも冤罪なのか?前半は退職した元刑事村上と、過去に彼が逮捕した柏木との話を中心にして柏木は本当に冤罪なのか、当時の関係者達のストーリーを交えて考えさせられる。
    前半終盤に被害女児の母親によって村上が銃殺された……と思わせて幕を閉じ、後半は黒幕の裁判シーンから始まる。
    あれ?こんな中盤で全てが明らかになっちゃって、この後はどうなるの?と思わせておいて、最後の最後でまたまた大どんでん返し!
    最後まで先の読めない、面白い小説でした。
    終わりの柏木と真犯人とのやりとりは若干くどくて、精神論的でまどろっこしさを感じましたが、全体的には読みやすくどんどん読めました。

    冤罪って怖いですよね……しかも警察内部の人間が証拠を捏造していたら、もう逃げることは不可能なのだな、と恐ろしくなりました。奪われた人生は何をもってしても償うことはできない…最後の柏木喬の言葉、本当にそうだな…と感じました。

  • ここ数年で1番の駄作。

    構成の問題以前に文章がひどい。
    一人称と三人称が混在していて、それが意図された物とは到底思えない、ただ入り交じっている状態。
    よくこれで編集者および校閲がOKしたなぁと呆れてしまいました。

    ストーリーもいまいちで、作者が1人悦に入って書き進めているとしか思えず、最後まで読むには忍耐が必要とされました。

    読んでてイライラが止まらなかったのは久しぶり。
    時間を無駄にしました。

    2021年6冊目。

  • 柏木喬は、女児誘拐殺人犯として懲役十五年の判決を受けた。刑を終えて出所した彼は、ホームページの中で意図的に冤罪を被ったと主張。殺された女児の母親・古畑聖子に向けて意味深なメッセージを送り、自白に追い込んだ元刑事・村上の周辺に頻繁に現れる。柏木は本当に無実なのか?予想外の展開、衝撃の真相。
    柏木喬の気持ちになると15年の歳月をどんな気持ちで過ごしたか。辛かったなんてどんな表現でも表せない。神に代わって人を裁く事の恐ろしさ考えさせられる本だった

  • とてもしっかりしたミステリー小説を読んだ
    結末にも納得

  • 冤罪がテーマの推理小説。
    ただただ、推理しながら読むのではなく…
    冤罪をかけられた当事者・冤罪をかけた警察官
    それぞれの心理を読みながら進んでく。
    途中までは『何だ。やっぱり』感がありますが
    『ん?こんな簡単ではないよね?』で驚きの展開へ。
    最後はゾワッとして終わりました。

  • よく、結末が予想不可能!って謳い文句があるのだけど。
    はー、そういうことだったんか!となるやつと。
    はっ?え?そんなことにある?となるやつがある。
    どちらとは言わない。どちらとは。

    一言だけ。
    撃たれた痛みと薄れゆく意識の中で、そんな長大なモノローグが出来る人は多分いない!

  • 20190811

  • 色々予想して、合ってる合ってる、普通じゃんと思ったら最後にマジかー!ってなりました。
    帯買いしたので、確かに帯の通りだったと思いました。
    最後なんて、あっさりと日常に戻る感じは怖いなと感じて、なんとも言えない気持ちになりました。
    しいていえば、読みにくい本だな…とは思いました。

  • 結末が知りたくて一気読みしてしまった。ただ、ところどころ思わせぶりな描写があったり、後で考えると「ん?」と思う部分があったような。
    でも面白かった。

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著者プロフィール

1943年東京都生まれ。東京大学理学部卒。82年『ハーメルンの笛を聴け』で第28回江戸川乱歩賞候補。85年『殺人ウイルスを追え』で第3回サントリーミステリー大賞佳作。〈壮&美緒シリーズ〉に代表されるトラベルミステリー、『自白の風景』『黙秘』『審判』『目撃』『無罪』などの法廷ミステリー、『「法隆寺の謎」殺人事件』『人麻呂の悲劇』などの歴史ミステリーにも定評がある。

「2022年 『黙秘』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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