再雇用警察官 (徳間文庫)

著者 :
  • 徳間書店
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  • Amazon.co.jp ・本 (384ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784198944964

作品紹介・あらすじ

定年すぎてもまだまだやれる!
給料激減、待遇曖昧、昇級降級無関係。だからこそ、

好きにやれまっせ!

カバーイラストは『めしばな刑事タチバナ』の旅井とり!

まだまだやれる! 老害なんて言わせへんで!
培ってきた経験で、勝負や!

一般企業の定年退職後雇用延長のように、
大阪府警が再雇用警察官制度を開始。
給与は定年時の六割程度、巡査部長待遇という
曖昧な階級で銃も貸与されない__
安治川信繁は新設の府警生活安全部消息対応室に
配属された。
本部から左遷されてきた芝室長、難波署少年係から
転属した似顔絵描きの名手新月良美との
三人所帯。
事件性があるか否かのグレーゾーンの
行方不明者を調査する地味な部署である。

知らないうちに勝手に退職した夫が、
退職金を持ったまま失踪し、
直後に不審な電話がかかってきた…
本間淳子の訴えに調査を開始した安治川。
どうやら夫は自分の意思で失踪したらしいと
見当がついたのだが、
大阪湾で本間雅史の保健証を所持した殺害死体が
発見されて事態は急変。
死体は雅史のものではなかったのだ。
死体の身元は? 雅史が犯人なのか?
特殊なベルトのバックルを手掛かりに
安治川は神奈川県警の捜査共助課の助けを借りて、
死体が下河内健であることを割り出す。
が、その矢先に今度は大阪の山中で
本間雅史の縊死死体が見つかった。
長澤一郎名義の身分証明書を身につけていた。
この三人につながりは見られない。
見知らぬ者同士がなぜ入れ替わっているのか…?
昔取った杵柄とばかり地道かつ着実な捜査で
真相に迫る安治川だったが…。

なんて、悲しい事件なんや。哀しすぎるで!

自らも人生の黄昏を迎えた再雇用警察官が、
ミッドライフ・クライシスに惑う男たちが
引き起こした切なくも複雑な殺人事件を解く!

感想・レビュー・書評

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  • 2020年から高橋英樹主演でテレ東系で何回か2時間ドラマ化されているシリーズの原作。ドラマ、全部じゃないが見てるけど、原作の方が好きだな。ドラマの神奈川県警と違って大阪府警を舞台にしてるせいかしら?話は結構ちゃんとしてて読み応えあり。でも、文章は読み易いのでいい

  • 定年退職を迎えた警察官の安治川。再雇用制度を利用して消息対応室という新設の部署に配属された。そこには、室長の芝と女性警察官の新月との3人所帯の部署だった。そして、初めてのお客さんは夫が知らない間に退職をし、退職金2,000万円を持ち逃げたという。調査もし、特に事件性なしと判断した数ヶ月後、失踪した夫の保険証を持った遺体が上がったのだった…


    犯人が分からなくて、夢中で読んでしまった。サスペンス的な話で面白かったし、安治川さんの人なりもよかった。室長の柴さんから「老害って知ってます?」とか言われたけど、安治川さんは老害じゃないよって思ったけど、それが柴さんの注意だったのかなぁ。


    次回作も読もう。安治川さんの活躍見たい。


    2021.6.2 読了

  • 定年を迎えてもまだまだやれる。安治川信繁は大阪府警の雇用延長警察官として勤務を続けることとなった。給料激減身分曖昧、昇級降級無関係。なれど上司の意向に逆らっても、処分や意趣返しの異動などもほぼない。思い切って働ける、そう意気込んで配属された先は、生活安全部消息対応室。ざっくり言えば、行方不明人捜査官。それがいきなり難事件。培った人脈と勘で謎に斬りこむが…。

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著者プロフィール

京都府生まれ。1991年『動く不動産』で横溝正史賞受賞。弁護士・朝日岳之助シリーズ、刑事長シリーズ、署長刑事シリーズなど社会派警察小説の雄として一世を風靡。テレビドラマ化された作品も数多い。本シリーズも第一作から第四作まで、新刊即ドラマ化という快進撃が続いている。本書も刊行前からドラマ化の企画が進もうとしている。

「2022年 『再雇用警察官 究極の完全犯罪』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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